
見難い火傷の子8
霧が晴れた…
足下から遠くへ視界が広がっていった。
何処だここ…見渡す限りの草原。なにも無い。
見知らぬ土地。何処へ向かえば帰れる?
なにも無い。誰も居ない。人を呼んでみる。
おーい誰かー。返事が無い。どうやらとんでもないところへ来てしまったようだ。霧の中歩いたししては、
見渡す限りの草原ほど歩いた覚えが無い。
今なら異世界転生ものアニメを思い浮かべるものだが…
当時としては精々神隠しが発想限界。
戻りたい場所が、どんな所だったか思い出せなかった。
悩んでいても仕方がないので、歩くことにした。