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見難い火傷の子  作者: 清風
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403/465

思い込みと決めつけによる冤罪が“時刻表を乱す”大事件に

挿絵(By みてみん)

見難い火傷の子403



思い込みと決めつけによる冤罪が“時刻表を乱す”大事件に



深淵ダンジョン第十六エリア/第四紀完新世層

青銅の時代

この地では、生きるものすべてが八倍の大きさで存在する。



冤罪が時刻表を乱す大事件案(鉄道国世界観準拠)

事件名:『バビロニア・幻影事故』

1. 発端:思い込みによる“誤認報告”

メソポタミアのバビロニアで、

大型魔獣が出現したという緊急報告が入る。


しかし──


報告者は新人


影を見間違えただけ


だが「大型魔獣に違いない」と思い込んだ


さらに「新人だから信用されない」と焦って誇張


その報告を受けた上官も「新人は失敗しがち」という決めつけで

事実確認をせずに“最悪の想定”だけを採用


結果、

存在しない魔獣に対して大規模な迎撃態勢が敷かれる。


2. 影響:鉄道国の“時刻表”が崩壊する

メソポタミアの交通網は、

鉄道国の生命線。


大型魔獣出現の誤報により:


該当層の鉄道が全面停止


迂回ルートも封鎖


物流が止まり、食料・医療物資が遅延


冒険者ギルドの依頼も停止


住民避難が始まり混乱


空母部隊も警戒態勢に入り、燃料消費が増大


魔導メガネウラ隊が緊急発進し、整備スケジュールが崩壊


つまり、

“存在しない魔獣”が鉄道国の時刻表を破壊する。


3. 冤罪発生:責任者探しが始まる

混乱の中、

魔導報道機関が動く。


「鉄道国の安全管理は崩壊した」


「新人の誤報は教育不足」


「上官の判断ミスは組織の腐敗」


と、

事実より“物語”を優先した報道を開始。


さらに政治勢力が利用しようとし、

“犯人探し”が始まる。


新人が悪い


上官が悪い


整備班が悪い


見張りが悪い


そもそも鉄道国が悪い


こうして、

行為ではなく“人”に指が向き、事実が遠ざかる。


4. 真相:確認不足ではなく“確認の省略”

調査の結果、

事故の原因はこう整理される:


新人の誤認 → 仕方ない


上官の決めつけ → 重大


事実確認の省略 → 致命的


魔導報道機関の煽動 → 混乱を拡大


政治勢力の利用 → 収拾を困難に


つまり、

冤罪は“確認の放棄”から生まれた。


いままで

「昨日確認したから今日も確認する」

という文化が、

一度でも破られた結果がこれ。


5. 最終:冤罪が“本物の危機”を呼ぶ

混乱の最中、

本当に危険な魔獣が別ルートから出現。


しかし──


時刻表は乱れ


警戒部隊は誤報対応で疲弊


情報班は冤罪処理で手一杯


メガネウラ隊は燃料不足


空母は補給が遅延


つまり、

冤罪が“本物の危機への対応力”を奪っていた。


鉄道国の理念

「誰も英雄になる必要がない日」

が破壊される瞬間。


6. 結末:鉄道国の“確認文化”の再確認

事件後、鉄道国はこう結論づける:


人ではなく行為を見よ。

行為ではなく印象を見ると、事実は遠ざかる。

思い込みと決めつけは、時刻表を乱す。


この事件は

鉄道国の安全文化を再強化する契機となる。

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