5:魔法とスキルが使えるらしい!
「というか魔法なら武器無しで使えるじゃないですか!」
その手があったか。
「え、でも僕って魔法使えるんですか?」
そう聞いた途端師匠がすごい大きいため息をついた。
「マジで言ってますか…?」
その後「本気?」みたいな目でじーっと見てくる。あんま顔見られると緊張するからやめてほしい。
やれやれといった感じで師匠が口を開く
「いいですか?星和さんは今この世界屈指のチーターなんですよ。わかりますか?できないことなんてほとんど無いくらい。大抵のことはできる力を持ってるんです。自覚してください?」
「…いや慣れないんですよ。自分の置かれてる状況に。」
「それは頑張ってもらわないと。」
自分が元凶ってことこのポンコツ神棚にあげてるな⋯
「まあ話を戻しますけど星和君は魔法使えますよ。完璧に。楽しいくらい。」
「まあなら解決かあ。」
案外武器問題はあっさり解決した。けど肝心なことを聞き忘れてた。
「魔法ってどうやって使うんです?」
「うーん…説明が難しいですけど強いて言えば【妄想】ですかね?」
「へ?」
「想像力が全てなんですよ魔法って。なので中二病であればあるほど技のレパートリーは豊富で、すごい細かいところまで頭の中で決めれる人はインパクトがあったり、安定して技が使えるみたいな感じです。」
「まあ妄想世界の住人の星和さんに心配はしてませんけどね。」
ニヤニヤしてんなあ…事実だから言い返せねえけど。カナシ。
「あ、じゃあ待ち合わせまでまだ時間あるので街の外でちょっと練習してみますか?」
ということで街を少し出て平原に来た。毎回思うが空気が澄んでいる気がする。風が心地よい。
「あ、あと1つ魔法以外にも【スキル】ってやつがあるので説明しときますね。」
…あーなんか聞いたことあるな
「スキルは1人1つの専用魔法みたいなものです。まあ持ってない人もいるんですけどね。基本として同じスキルを持っている人はいません。名前が違うだけで効果が同じってのは結構ありますけど。そして複数スキルを持っていることも無いです。とまあ唯一無二の個人魔法って認識でOKです。あ、あと詠唱は絶対必要です。魔法は頑張れば無詠唱は可能ですけどスキルは詠唱が必須ってことも頭に入れておいてください。」
「なるほど。それどうやったら自分のスキルの名前と効果わかるんですか?」
「使おうと思うとなんとなく浮かんできますよ。」
そんなもんなのか。ある意味原始的だな。
とりあえず一旦魔法から試してみる。
さっき師匠に教えられたが、魔法は「水」「火」「大地」「雷」「闇」「光」の6属性あり、詠唱する場合は「(属性)よ導け」から言い始めるらしい。そんで自分の魔力を消費して魔法を放つのか。魔力は体力みたいなもの。強い魔法ほど魔力を使うって感じか。
「なんか適当に厨二病っぽい魔法の名前と詠唱を考えてみればいいんですよ!」
といわれてもなあ…よし。ものは試しだ。やってみるか。
「〜光よ導け我が身を照らせ〜【フラッシュ】」
するとなんか目の前に光る球体が出現した。光りすぎて若干眩しい。
「ほら。できるじゃないですか。」
「できたはできたけどさあ…」
あ、明るさ調整できる。この球体もまあまあ動かせるんだ。明かりもそうだけど目眩ましにも使えそうだな。
「いいですねこれ。電気代とか浮きそうで。」
「神が電気代考えるとか世も末ですね…」
気を取り直して、次はスキル。なんか思い浮かべればわかるとか言ってたけど…
「なーんも思い浮かびませんけど。」
「あー…んじゃあスキル無いんじゃないですか?無い人珍しくないですし。」
チート転生者らしいんだけどそんなことってあるんだ。普通こういうのって「おー最強スキルだあ!」てきな感じになるのがチート転生者だと思うんだけどなあ。
って…ん?
「お、スキルわかりましたか!?」
「なんとなく。でも曖昧過ぎないか…これ。」
なんか。大雑把というか。親が書いた買い物メモといい勝負なんだけど。
「とりあえずやってみましょうよ!お金取られるわけじゃないんですし!」
なんかテンション高くない??ま、一理あるしやってみるか…
「〜スキル作成〜【サインチャージ】」
『設定開始』
詠唱 〜すべてを操る真の力〜
名前 【念力】
効果 念じた対象を自由に操ることが可能になる
『設定終了』
設定を声に出さないといけないのがネックだな…師匠頭の上にハテナ出るくらい首傾げてるし。まあ1回作っちゃえばあと詠唱だけでいいからさほど問題はないかあ。
「これでいいかな。お、作れた。」
「説明を!説明を求めます!」
師匠すっごい目キラキラしてますよ…?
「説明も何も…」
「スキルを作っただけですけど?」




