4:異世界でも金銭問題は辛い!
「改めて。助けてくれて本当にありがとうございました。」
街の洒落てるカフェ。赤髪ロングの方の子にお礼を言われる。ピンクショートの子はいまだに口を開いてくれないが…
「いえいえ。気にしないでください。」
僕がそう伝えると2人はホッとしたような表情をした。
んで…問題はこいつなんだよな!
「本当に気にしないでくださいね!私の弟子が勝手にやったことなので!」
この美少女ポンコツ神様いつまで戻らない気マジで!まあこの調子だとしばらくいることを覚悟しといたほうがいいのかもな…
すると赤髪の子が思いついたように口を開く。
「あ、私たちは自己紹介してませんでしたね。ガル・アルリスタです。以後お見知りおきを。そしてこっちが幼馴染の…」
「アイル…よろしく。」
「すみません人見知りなもので。」
このポンコツ神と髪色以外容姿そっくりなのに性格は全然違うんだなー…
そのあともいろいろ話した。するとガルさんが
「そういえばお2人はこれからどうされるなど予定はあるんですか?」
「特には決まってないですね。」
自分で言って少し考える。そういやこの後のことなんも考えてなかったな…俺今金持ってないし。あれ?やばいか?もしや。
「そしたらギルド登録をおすすめしますよ。便利ですし。」
「そうですね。明日にでも行ってみます。」
凜音様笑顔だあ…じゃなくて。
ということでその後もちょくちょく話して明日ギルドで会う約束をして別れた。今は紹介された宿屋に向かっているのだが…
「凜音様お金あるんですか?」
「ないですけど。」
「いや持ってきたりは…」
「そんなに世界に干渉できないんですよ。」
詰んだもんなのだ(?)うーんどうしたものか。
「野宿ですか?」
「それは神としてのプライドがあるので嫌ですけど。」
…なんだその無駄なプライド。
「じゃあどうするんです?」
「この世界の宿屋って代金後払いが基本なんですよ。」
「あ、(察)」
まあ…大丈夫なはず…
ということで宿屋まで来た。案外遠かったな。街の端から端だったから。
カレント・ロケーションという看板が吊るされている。現在地って意味か。なかなか洒落てるな。
まあその後受付を済ませて部屋に来たのだが…
「なんで凜音様と一緒の部屋なんですかね!?僕男なんですけど!」
「いやだってそりゃ2部屋も代金払えるか怪しいからですよ?」
理屈は通ってるよ?ぐうの音しかでないほど通ってるんだけどさ!
「僕の気持ちを考えてくださいよ!」
「こんな美少女と一緒に寝られてラッキーじゃないんですか?」
すごい。全面否定できないこと言われた。この人怖い。神かなにか?(正真正銘神なんですけど)
「そんなこと思うわけないじゃないですか!」
「まあいいです。そういうことに今はしておいておきましょう。」
すっごい上から目線…いやまあ神はそんなもんなのか?
「あ、1つ忠告ですけど私のこと襲ったら比喩表現無しで地獄行きですからね。」
「するわけないじゃないですか!」
「まあそんな度胸星和さんにはないですね。失礼しました。」
このポンコツ神…
僕が転生して2日目。
「ん…朝か…」
スズメのさえずりで目を覚ました。なんて優雅な朝だろう。この前まで親の怒鳴り声で起きてたからなあ。てかさ。なんだろ。なんか隣に違和感が…って…
「凜音様!?なんで僕のソファにいるんですか!ベッドで寝てましたよね??」
「朝れすか?おはようございます…」
呂律回ってないじゃん。しかも目がふにゃっとしてて…すっごい可愛い…天使かよ。
じゃなかった。このポンコツ神は容姿で騙そうとしてくるから厄介なんだよな。さて。現実を整理するところから。
寝起き顔で目を擦りながらなぜか凜音様が僕の隣にいる。
怖い
昨日の夜なんか変なこと(誘惑的なの)をしてくる凜音様を無視して無理やり僕はソファで寝たはずなんだけどなあ。あなたから来たら僕の苦労は何だったんですか!
「…なんで僕の隣にいるんですか。昨日散々拒否したんですけど?」
「いや星和君嬉しいだろーなーと思いまして。サービスですよサービス。」
いたずらっぽい笑みの見本みたいな顔してやがる…まあ本心は…ね。タンスの地下のシェルターの倉庫にでも押し込んといてくださいよ(?)
とまあコントもそこそこにしてこの街のギルドに向かう。と言っても2人との待ち合わせまでまだだいぶ時間があるのだが。まあとりあえず遠くはあるのでそっち方面へ歩いていく。
「てか凜音様?」
「外では師匠って呼んでくれません?」
そういう設定だったな…
「んで師匠?」
「なんですか?」
「ギルドって魔物を狩るとかそういうのが基本じゃないですか?」
何を当たり前な。みたいな顔をしてくる。
「僕達一文無しで武器とか防具なんて買えないのにどうやって戦うんですか?」
「あ…」
すっごい忘れてたみたいな顔してる…
「ガルさんとアイルさんにお金借りますかあ…」
だめに決まってるでしょと俺が頭をチョップする。このポンコツ神ポンコツにも程があるぞ…
その時、師匠が思いついたように口を開ける。
「というか魔法なら武器無しで使えるじゃないですか!」




