雨の日と雪の日
雨の日に母親は知らない男の人と家を出て行った
私は何もすることができずに
ただ呆然と母親が出て行く後ろ姿を見続けた
後に残ったのは後悔と裏切られたという事実だけ
どうすればよかったのか
何をすればよかったのか分からないまま
私は公園のベンチで膝を抱えながら考え続ける
雨が降っていても関係ない
いっそ雨で隠せてちょうどいいわ
そんな強がりばかりしてたから置いて行かれたのかな
なんてことを考えてさらに落ち込む
寒い
体だけでなく心までもが冷たくなっていく
なんで私がこんな思いをしなくちゃいけないの
私はただ温もりが
優しさが欲しかっただけなのに
その時、私の頭に何かが被さった
何かと思って上を見てみると
そこには1本の傘が私を守るかのように
さし広げられて私の体を包み込んでいるみたいだった
この傘を置いた人をすぐに追いかけたけれど
途中で見失って追い付くことはできなかった
だけど顔や雰囲気は覚えてる
忘れないわ
絶対に忘れない
気まぐれで置いたのかもしれない
だけどたったそれだけのことでも
私の心は少し救われたの
少しの優しさだけど凄く嬉しかった
この傘はいつか必ずあの人に返そう
それまで私は前向きに生きるの
もう迷わない
父親と2人で強く生きていこう
そう決めたの
だから11月の雪の日にあなたを見つけた時
とても驚いたわ
だってあなたがあの時の私と全く同じ状況だったから
だから今度は私があなたを救う番だわ
あなたは覚えているかしら
あの時のあなたの傘を渡せば思い出すかしら
少しでも早く元気になってもらいたいわ
今回は女の子目線のお話です。
なんか少し暗い感じですが、もう一話だけ付き合ってもらえると嬉しいです!
次はきっと明るい話になると思うので!というかなるように頑張って書きます!!




