皆で遊園地 ストロング
今回は普通の小説っぽいです
とんでもないものを、見た。
田中さんが好きな奴が、彼女らしき人と一緒だったのだ。
僕はお腹から熱いものが込み上げる。頭が沸騰しそうになったけど、何とか、堪えた。
「どうしたん?」
木村さんが声をかける。
「顔こええぞ?」
「あ、うん。ごめん」
僕はそれしか言えない。幸い、本当に幸いにも田中さんは佐藤と話していて気づいてなかった。二人はジェットコースターの方に向かっている。良かった、田中さんが嫌いな乗り物だ。
「ごめんじゃねーよ、こちとらお化け屋敷でイライラしてんだ。それに田中が心配すんだろが」
木村さんが額に青筋を立てる。言葉は乱暴だけど、何だかんだ良い人なのだろう。
「うん、ごめん。何とかなったから平気だよ。心配してくれてありがとう木村さん」
「本当か?」
うるさいな。
「うん」
「ふーん、まぁ良いけどよ。顔色悪そうだが、良しとしとよ」
良いんだ。少し笑う。
「ありがとう。お詫びに何か奢るよ」
「じゃあたこ焼き。人数分な」
「え、なぜ?」
「うんせーな、一人だけ奢ってもらうのは勘違いされっし、あとズルいだろ?お前が全員に奢ればお前の株が上が・・・・・」
木村さんが言いかけて止まる。
「やっぱなし」
「助かるけど、どうして?」
「お前が全員分奢ったら田中の好感度上がるじゃねーか」
なるほど。
「良いこと聞いた、奢るよ」
「ダメだ!」
「じゃはお金半分出して。遊園地って何故か金額高いからさ」
「はあ?何であたしまで」
「田中さんの好感度あがるよ?」
「しゃーねーな!うし、買いに行くぞ!」
チョロいな。
でも、木村さんは強い。
ストロングだ。
根拠はない。
でも、少なくても、自分の好きな人以外の人。特に僕みたいに恋敵にも気配りができるって、強いよ。
今の僕には無理そう。
自分と、田中さんのことしか考えられないから。
「なんだあのたこ焼き屋。ストロングなんてダッセー名前してらー」
「そりゃあ、ここの遊園地がスーパーストロングパークだからさ」
僕は声を出して笑う。釣られて、木村さんも笑った。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
ほぼ一年ぶりの投稿になってしまいまして、再度ですが、本当にすみませんでした。
久しぶりに投稿するに辺り、最初から読み直したりして復習したりしましたが、何か自分が昔書いた小説を読むのは恥ずかしいものです(笑)
その中で、わりと最初はシリアスっぽさがあって今回はそれを取り戻す&いつもと趣向を変えてみました。 楽しめたなら幸いですが、いつものが良い人には楽しめたかどうか心配な面も。
次からはいつもと同じものになるはずです。多分。
よろしければで良いので感想とかレビューを書いていただけると、大変励みになりますし、何よりも自分自身の勉強になります。お願い致します。
では、久しぶりに長々と語りましたが。それでは。




