2-23.クリストファールート「懐妊(クリストファー視点)」
セルヴィと結婚してから2ヶ月が経ち、僕はとても幸せな日々を過ごしていた。
セルヴィと毎日一緒にいて、一緒に寝れる。
僕しか知らないセルヴィの姿、僕は彼女を前にすると全然我慢ができなくなる。
でも、最近セルヴィが少し体調を崩している。
吐き気を我慢しながら仕事をしているようで、無理しないように伝えても「大丈夫」だと言われてしまった。
夜は流石に体調の悪い彼女に無理をさせられないし、我慢している。
セルヴィと一緒に寝るのに我慢するのは忍耐力が試されたが、セルヴィが一番大切だ。
すぐに良くなるかと思ったが、セルヴィの体調は日に日に悪化していき、僕はもしかしたら妊娠しているのでは?と思うようになった。
医師に診せても、異常は見つけられませんと言われて2週間が経った。その間にも彼女の吐き気はひどくなって、常に強い吐き気があり、眠れない様子だ。
水すら飲むのが辛いと言い、食事もほとんど摂れていない。
夜も吐くので、その度に付き添った。
セルヴィが苦しんでるのに、何もできないのが辛い。
今日も公務の間にセルヴィの様子を見に行った。
「セルヴィ、体調は大丈夫?辛いのなら執務なんてせずに横になっていていいんだよ。無理をしないで。早くセルヴィが元気になるように休んで。」
「いえ、横になっていても起きていても辛いですし、それなら仕事をしますわ。それに今日医師から言われたのですが、私は病気では無かったのです。」
「もしかして…」
「お腹の中に赤ちゃんがいるようです。」
「…本当に!?すごく嬉しい。ありがとう!ありがとうセルヴィ!」
僕は嬉しすぎて、今までに無いくらいはしゃいでしまった。
「セルヴィの様子を見て、もしかしたらとは思ってたんだ。でも、他の病気だったらと思うと、不安で仕方がなかった。妊娠で本当に良かった!僕とセルヴィの子供がお腹の中にいるんだね。」
セルヴィのお腹を撫でて幸せに浸る。
「ああ、本当に幸せだ。どんな子かな。セルヴィの子供だから天使のような子供だろうな。」
と浮かれていたが、
「でも、セルヴィは今とても辛いね。ごめんね、何もできなくて。早く体調が良くならないかな。何かして欲しい事ある?執務なんてしないで、横になってよ。」
と心配にもなった。
セルヴィはすぐに無理をしようとするので、僕はセルヴィが無理をしないように気をつけた。
セルヴィが転んだりしないか、お腹の子に、セルヴィに何かあったらと思うと心配だし、セルヴィの体調も心配だった。
セルヴィはご飯も食べられず痩せていき、点滴で栄養を摂るようになった。
凄く心配だった。
点滴をされながら寝ている彼女を眺めるけど、気持ちが悪いのか寝てもすぐに起きてしまう。
心配ばかりする僕にセルヴィは「クリス様と私の赤ちゃんがお腹の中にいると思うと、とても幸せですわ」と微笑む。
セルヴィが辛いと僕も辛いけど、セルヴィが幸せだと僕もとても幸せだ。
僕はセルヴィが妊娠してると分かってから出産する日まで毎日、セルヴィのお腹を触り、お腹の中の赤ちゃんへ語りかけた。
元気に産まれてきてくれますように。
こんな幸せな日々が永遠に続きますように。




