2-18.クリストファールート「結婚式(クリストファー視点)」
結婚式の前日は、親しい友人である令息達と酒を酌み交わしながら話が盛り上がった。
皆が、女神と讃えられアイドルのような存在のセルヴィとの結婚を羨んでくる。
セルヴィとは会話するだけでも恐れ多いと言っていた。
独身最後の無礼講の飲み会は多いに賑わった。
待ちに待った結婚式当日、純白のドレスに身を包んだセルヴィは正に天使だった。
結婚式当日までドレス姿を見せてもらえなかったが、ここまで美しいとは思わなくて、ダルヴァール公爵にエスコートされて祭壇に歩いてくる姿に見惚れてしまった。
世界各国の王族が参列する中、「女神様だ。。」と呟く声すら聞こえてくる。
誓いの言葉を交わし、ヴァールアップをしてキスをした。
セルヴィと結婚できた幸福に酔いしれた。
披露宴では、2人で世界各国の王族に挨拶をした。
両陛下も心から喜んでくれているのが伝わってくる。
セルヴィは仲のいい友人にたくさん会えて嬉しそうだった。
ずっと気になっていた、イーサン殿下とリチャード王太子とも、何事もなく挨拶をして今後も両国の良好な関係を誓い、楽しく話をすることができて、ほっとした。
皆が美しいセルヴィに見惚れている。
世界で2番目の大国であるディーク帝国の王族と会うのは初めてだが、アラン王太子が想像以上に気さくで話しやすい方だった。
セルヴィの手の甲にキスをしながら「噂以上の美しさ、まるで本当の女神様ですね。」とアラン王太子が言った時には、セルヴィを隠してしまいたくなった。
アラン王太子はセルヴィの美しさに見惚れながら、彼女の事業の話に興味津々で、「今後は貴国と争うのでは無く、共に協力しながら国を発展させていきたい。今度は帝国にも招待したい」と言っていた。
アラン王太子がセルヴィを見つめる眼差しは気になるが、両国が協力関係になるのは嬉しい事だ。
これで、ディーク帝国が周辺諸国への侵攻をやめてくれればいいのだが。
セルヴィの事業は他国でも有名なようで、多くの王族が興味津々でアドバイスなどを求めてきた。
天性の人たらしである彼女は、すぐに相手と打ち解けて仲良くなる。
結婚披露宴だけでも多くの外交の約束を取り交わし、驚かされた。
慈善事業、医療、公衆衛生、教育、商業、外交など彼女は本当に何でも完璧にこなす。
僕も彼女のサポートをしながら、執務に励む。
聡明な彼女と意見を出し合う時はとても楽しい。
披露宴が終わると、成婚パレードの馬車に乗り込み、笑顔で国民の大歓声に答えた。
エンドラ王国でも彼女は「女神様ー!」と声援を受けて恥ずかしそうにしていた。
隣には幸せそうに微笑むセルヴィ。
今日は今までの人生で最高に幸せな日だ。




