行動経済学に基づくトレーニングについて
行動経済学を読んでてこれはトレーニングに使えると思いざっくり書いてみました
筋トレやランニングなどのトレーニングをしようと思いつつ、とりあえず今日は仕事で疲れているから明日からと考え、気がつけばすでに一年経過しているという経験している人はいるのではないだろうか。
そこで行動経済学に基づくトレーニングの設計を考えていきたいと思う。行動経済学というのは従来の経済学では説明できない人間の不合理さを心理学を用いることで説明を試みる学問である。イギリスで一定の成果をもたらした事で各国でその導入されていきている心理学に近い経済学である。
その行動経済学と筋トレやランニングなどのトレーニングがどう結びつくのかと訝しむ方も多いと思うが、まあこのまま読み進めてほしいと思う。なお、私は行動経済学に基づいて対策を書いているが、どっかで見聞きしたような内容だなと思いながら書いている。
鍛えられた自分・痩せた自分に思いを馳せながらも結局やらないというのは、行動経済学で現在バイアスが強く働いているからだと説明している。まずバイアスとは人間の合理的ではない心理のことを言い、その中で現在バイアスとは曖昧な将来よりも今を優先するというバイアスのことである。この場合はトレーニングをして将来痩せたいという曖昧な将来より家でゆっくりしてしまうお菓子を食べる今を選んでしまうということになる。
また筋トレやランニングという慣れない負担のある変化をめんどくさいと思いやろうとしないいうのは正常性バイアスとい言えるだろう。正常性バイアスとは、人は変化をきらい現状を維持しようとするバイアスのことである。
上記の二つのバイアスが強く働くために人はなかなかトレーニングを行おうとはしないのである。
ではどうするか、まずこれまで現在バイアス・正常性バイアスで何もしてこなかった期間の事、それによってダラけた身体の経緯はサンクコストとして一旦忘れる事である。サンクコストとは取り戻せない損失のことであり、この場合はトレーニングしようと思ってから今までやってこなかった時間とその結果である。終わったことにくよくよしない、という事である。
そしてあなたをトレーニングから遠ざけてきた現在バイアス・正常性バイアスをどう打破するか。行動経済学ではこの現在バイアス・正常性バイアスの是正は得意分野である。現在バイアスや正常性バイアスを打破するにはコミットすることだ。コミットとは結果を約束する、積極的に関わるという意味である。今回の場合はSNS上で具体的にトレーニングするとコミットすることをお勧めする。
SNSで三ヶ月以内に5キロ痩せる(もしくはロードバイクで◯◯峠を20分以内)と宣言してしまう、短期間に具体的数値を述べることで、曖昧な将来ではなく具体的な将来像を描きSNSで宣言してしまうのだ。
SNS上で宣言してしまった以上は宣言した事を守るために人は努力をするのである。人はなんだかんだ言っても約束は守ろうと動いてしまうからだ。もしこれを破ってしまったらSNSのフォロワー達に指摘され恥をかくことになる。これはプロスペクト理論に該当する行動で、人は得をする(トレーニングをして痩せる)よりも損をする(約束を破って恥をかく)方が敏感に反応するためである。
SNS上で短期間に具体的目標をコミットした後、同じ目的を持った人たちと共にトレーニングをするよう提案する。つまりトレーニング仲間を作るのである。これはピア効果を狙ったものである。ピア効果とは同じような仲間と競うことで、適度な緊張感を持ちパフォーマンス向上が期待できるものである。またみんな(仲間)がトレーニングをしているのに自分だけしないというのが出来ない、ハーディング効果も期待できる。
互いに競い合い、情報を交換し、共に励まし合うことで、SNS上で宣言した目標を達成しようと邁進する事ができるのだ。ここまでやって面倒臭いとか明日からとかいう現在バイアスや正常性バイアスが掛かる人はいないはずである。
なにより仲間がいるという事は行動経済学の欠点のひとつである継続性と自主性をもたらす要素であり、これをブーストという。このブーストは行動経済学の欠点を補うものとして注目されている。
さらにトレーニングをやる気を強化したければ指導者を雇う事であるが、なかなかそこまでできないのでSNS上での猛者にアドバイスをしてもらうことで意欲の強化が期待できる。
次は基準を定める。目標に向けてトレーニングをするにあたって何らかの基準があるはずである。トレーニングを始めると専門雑誌や指導本を読み始めるうちにみんなが目指している基準が何となく頭の中に構築されていく。これはデフォルト(無意識のうながし)で、トレーニングの雑誌や指導本はこれが基準であると無意識に刷り込むようになっている(作成側が意識的にやっているかは不明)ので、これに基づいてどのようなトレーニング方法を行えば良いかわかってくる。
上記の雑誌や本で調べた基準でトレーニングを目標から逆算で構築していくと良い。三ヶ月という期間をさらに一ヶ月単位、1週間単位で区分けして具体的にどんなメニューをするか、どのくらい体重を落としていくか具体的に書いていく。具体的に細かく書いていく事でいざ動く時にどうすれば良いのか考える面倒くささをよく背雨する事ができる。具体的に書くというのは現在バイアス・正常性バイアスの抑制に効果を発揮するのだ。
この計画に従ってトレーニングしていくのだが、この時にSNSで今日のトレーニングの結果を報告する。これも現在バイアス(さぼり)・正常性バイアス(めんどくさい)を抑えるためである。すでにSNSでコミットしているのでトレーニングのたびに結果を報告はしざるえない。
トレーニング中に計画を立てるために雑誌、指導本を読むとともにSNSや本で自分の目指す目標を達成した人たちのトレーニング方法を調べることで自分の中で社会規範の構築を行う。
また途中で忘れないようにリマインダーを活用して自分にトレーニング時間を通知するように仕組み化するのも良いだろう。
コミットによる背水之陣、仲間を募る事によるピア効果やブースト、計画によるデフォルトなどにより従来の何となく筋トレやランニングをやろうかと考えてるだけより具体的でやらざる得ないプランであり、これらを実施していけば3ヶ月のちにコミット出来ると私は信じている。
最初はしざるえない状況に自分を追い込んで半ばいやいややっていたかもれいないが、体重が落ちてきたり、トレーニングの結果が出てきたら嬉しくなってもっと痩せよう、はやくなろうと自主的に動くようになれたらおめでとうあなたの勝ちは目の前だ。
以上、ざっくりと行動経済学でのトレーニングの導入のやり方を書いてみた。これを読んで「これライ◯ップのパクリじゃないか」と言われるかもだが、その通りである。もともとライザップが行動経済学のナッジ理論(強制ではなく促すことで行動を変える)に基づいているので被るのは当然だったりする。現にライザップの社長が行動経済学に基づいていると言っているから確かである。
行動経済学に基づいて書いてみたが、いくらか行動経済学に不可欠な要素が欠けている事は否めない。それはEAST(簡単)・ATTRACTIVE(ワクワク感)に欠けた設計になってしまった事である。そこは私の不勉強のいたすところであり、これはいずれ改善策が思いついたら改稿していきたいと思う。
また今回行動経済学に基づくトレーニングを主眼に書いたため、トレーニングの具体的な方法や計画の立て方に関してはほぼ言及していないがいずれ書く事があると思う。
以上




