黄昏の忘街編 第3章、第4章
第三章黄昏の忘街
『“memorable lost town”。人呼んで。”黄昏の忘街”』
シュツは二人に告げた。
「そうか。それがこの街の名前。妙な名前だな。”ボウガイ”か。」
『それな。忘れるに街って書いてボウガイって読む。変な名前だよね〜』
シュツがマエルに賛成と言わんばかりにそう話す。
「ん〜、あんまりよく分からないけど、かっこいい名前!」
エリドが目を輝かせて言う。
『うん。でもかっこいいだけじゃないんだよね。ちょい怖。』
そうシュツが言う。そこにすかさずエリドがつっこむ。
「怖い?どうゆうこと?」
『うん。あれを見てみて!』
シュツはその言葉と共にエリドとマエルの視線を誘導する。
「、、?」
「空がどうしたの?」
二人は状況をよく理解できていない様子だ。そこにシュツが捕捉する。
『ん〜。ま、そ〜なるわな。あの夕陽。あの黄昏はどんどんデカくなってるんだ。人を飲み込んでね。黄昏に飲み込まれるとその人の記憶は消失する。。』
「、、待て。ならなぜシュツにそれが分かるんだ?」
マエルはシュツの言葉に疑惑を持ち問いかける。
「どういうこと?マエル」
そこにエリドが問いかける。
「黄昏に飲み込まれるとの飲み込まれた人の記憶を忘れてしまう。そう言った。だが、シュツ。ならなぜ飲み込まれた人を覚えているんだ?」
『それは、、』
『それは、時々見るんだ。その人が存在していた証を。その人の家族写真。作りかけのシチュー、洋服とか。だから、分かるんだ、、』
シュツは自身が目に焼きつけた光景を思い出し言う。隠した恐怖と共に。
「、、そうか。ありがとう。」
マエルはシュツの発言を重く受け止める。
「、、、」
『、、そーいえば。二人は何でこの街に!』
シュツは出来るだけ明るく問いかけた。
「友達を探してるんだ!」
エリドは言う。それに捕捉するようマエルは言い放つ。
「俺たちの親友の居場所を探してるんだ。少しでも情報を集めて。少しでも早くそいつの元へ行ってあげなきゃいけないんだ」
『そっか、、うん。助けになりたいけど今俺が知ってることはないや。ごめんね』
シュツが言う。その発言にマエルがすかさずフォローを入れる。
「いいや。気持ちだけでも嬉しい。ありがとう。」
『うん。ってことは二人とも今日泊まるところはあるの?』
そのシュツの問いかけにエリドとマエルは目を合わせる。苦笑いをしすぐに目を逸らす。その反応からシュツは二人の現状を推察する。
『あ〜ね。よく分かったよ!じゃあうちの家来ない?』
シュツはニヤリと笑いそう言い放つ。
「え!?」
「大丈夫か?」
エリドとマエルはそれぞれらしい反応をする。
「シュツの家!楽しみ!!さっそく行こ、、」
「待て。まずは手土産だ。」
興奮して走り出しそうなエリドのパーカーを掴みマエルが言う。
『手土産なんて。別にいいよ。』
「いや。俺たちが渡したい。シュツには色々世話になっているしな。」
「うん!最高のお土産を選んでプレゼントしよ!」
マエルとエリドは感謝の気持ちから言う。
『ok。んじゃお言葉甘えて』
シュツは軽々しく言う。
「シュツ!おすすめのお土産屋さんってある??」
『ん〜。そーだね〜。やっぱり、、』
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
「「お邪魔します!」」
エリドとマエルはシュツと共に手土産を買いシュツの家に入る。
『マミ上。友達!』
シュツがピースと共にエリド達を紹介する。
「あらあ、いらっしゃい!夕飯にしましょう!!」
その後エリド達は夕飯をご馳走してもらい、風呂に入り寝る準備をしていた。
「ほんとに!!今日はありがとう!」
エリドはシュツに感謝を伝える。
「俺も同じ気持ちだ。シュツ。ありがとう。
マエルも同様だ。
『俺のほうこそ二人に会えて良かったよ!おやすみ、、』
シュツはそう言い放ち、電気を消す。そして寝静まる。
しばらく時間が経つ、
(こいつら、寝相悪すぎる、、)
マエルはそんな事を思い夜は更けていくのだった、、、
第四章黄昏にあらずんば、パーティーにあらず
「んっ、ん〜」
エリドは目を覚まし、伸びをする。熟睡できている様子だ。
シュツはまだ寝ている。マエルの布団はもぬけの殻の様だ。
エリドは洗面所に行き顔を洗う。そして顔をタオルで拭く。その最中。
エリドは外から妙な音を聞く。何かを斬るような音だ。
エリドは家の窓から外を覗いてみる。しかし、誰もいない。音はする。
(何だろう。行ってみよう)
エリドはそう思い、ドアを開けて外に出る。朝日が指す。
エリドは思わず片目を瞑り太陽光を遮るよう額に手を当てる。
そして太陽光から目を逸らした時。エリドは音の正体を見た。
それは。
「マエル!」
「ん、エリド。起きたのか。」
どうやら音の正体はマエルが剣を振り特訓をしている音だった。
『二人ともー』
後ろから声がする。そこにはドアを開けてそこによりかかったシュツがいた。
『朝ごはん出来たよ!go eat!』
シュツは風に吹かれ笑顔でふたりにそう告げた。
朝ごはんを食べ終えた三人は今後の予定について話し合っていた。
「さて、オリファの情報を集めなくてはな」
マエルは開口一番にそう言い放つ。そこにシュツが言う。
『俺人探しの事なら、心当たりがあるんだよね。』
シュツがそう言う。エリドとマエルはシュツの発言の意図を聞く。
『黄昏が飲み込んだ人達がいる世界があると思うんだ。この前黄昏が一番見やすい場所までふらっと散歩した時。見たんだ。』
「何を、、?」
エリドが恐る恐る聞く。シュツは静かに口を開く。
『、、、マンホール。』
「へ?」
『マンホール』
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
「な、なる、ほど。そのマンホールが怪しいと」
マエルが空気を変えるよう発言する。
『うん。怪しいと思う。だから行ってみない?』
シュツは言う。エリドとマエルは頷く。
「「それがオリファのためになるなら」」
「行こう!」
「行ってみるか」
二人はシュツの話を許諾する。
『二人とも服無いよね。俺の服貸すよ。好きなのchoose して〜』
エリドとマエルはそれぞれ服を選ぶ。シュツのセンスが光っている服だ。
そしてエリドとマエルはシュツの母にお礼を言い、”黄昏が一番近い”場所まで歩いていく。そして三人はマンホールの目の前で止まる。
『太陽洗って待ってろ、黄昏!』
そんな意気込みと共に三人のパーティーは幕を開けていく、、、




