黄昏の忘街編 第1章、第2章
第一章さあパーティの始まり!
「うわっ!」
エリドとマエルは自身の身長半分程度浮いた高さから落ちる。
「いててえ」
エリドは尻餅を付き痛がっている。
「ん、ん。何なんだ一体、、、」
マエル現状に困惑を思い、そんな言葉を呟いた。
どうやらエリドとマエルが飛ばされた場所。そこは小さな小道のようだった。
「ん、よいしょ」
エリドは立ち上がる。同じくマエルも立ち上がる。
『ヒヒ〜ン!』
するとどこからか聞き覚えのある声がしてくる。
「! この声、、どこだ〜!!」
エリドが気付き、辺りを見回す。
『ヒヒ〜ン!ヒヒ〜ン!!』
その後もユニコーンはエリド達に居場所を伝えるように吠え続ける。
「あ!いたあ!!」
エリドは建物の屋上にユニコーンを見つける。
『ヒヒ〜ン!』
間もなくユニコーンは魔法の力(?)で隣の建物の屋上へと飛び越えて行ってしまう。
「あ!待った。逃がさないぞ!マエル行こう!」
エリドはユニコーンを追いかける。
「ああ!」
マエルはそのエリドを追いかける。そして二人は街の大通りへと出る。
『foooooooo!!!!!!!』
「え!?」
街の様子はまさにお祭り騒ぎ。どこからも騒ぐ音が聞こえてくる。
「あ!マエル。ユニコーンあっちだ!」
エリドはマエルにも位置がわかるよう指を差して追いかける。
「おわ!」
エリドは人に当たりそうになる。
『おい!にいちゃん。バナナどうだ』
気の良さそうなおじさんがバナナを差し出す。
「ご、ごめんなさい!」
エリドは断り走っていく。
『何だ、いらねえの』
おじさんは手に持ったバナナを見つめる。
『あむ。。うん。うめえじゃんな。』
そして、バナナをひとかじり。
「にしてもっ、すごい人だな。」
マエルは人を避けながらエリドに話しかける。
「うん!そうみたい!」
エリドも何とか人混みを回避して走っていく。
『あ!お〜い。そこの坊主!』
すると若そうな人が話しかけてきた。
「あ、ごめんなさい!俺たち急いでて、、」
エリドが呼びかけに応じる。
『え、いらないの。ポテテ。コンソメパンチ味』
するとコンソメパンチ味のポテテチップスをエリドに見せる。
「え!!」
するとエリドは目を輝かせる。
『無料だから、欲しい分言いな』
若い人がエリドに言う。
「え、じゃあここからここまで全部くだ、、」
エリドが言いかける。その時、、
「行くぞ!エリド!」
マエルがエリドのフードをひっぱる。そして走り出す。
「まえるう」
エリドが苦しそうに声を上げる。
マエルはそれを聞き、フードを持ち上げてエリドの首を閉めてしまったかと心配する。そしてエリドの方を向く。
「マエル!!ポテテうますぎるよ!! マエルもいる?一袋しかないけど」
エリドは目を輝かせて、言う。
マエルはそれを見て素早くフードから手を離す。
「やってる場合か」
呆れたようにそう言い放つ。
「待って!マエル。食べたばっかに運動すると脇腹がああ!!」
「言ってる場合か!!」
マエルハ怒ったようにそう言い放つ。
そして二人はしばらく走る。
「あ!マエル!ユニコーン!あそこだ!!」
エリドがユニコーンを見つける。
ユニコーンが言った先には騒がしい音が聞こえる。
そこはどうやらライブかい
『いえ〜い!!!!!!!!』
そこはどうやらライブ会場であった。
「あ!ユニコーン!!」
エリドはユニコーンを目で追う。
「待て!エリド。この人だかりの中でユニコーンを見つけるのは骨が折れる」
マエルはエリドに待ったをかける。
「う〜ん。確かに。ってあ!」
エリドはステージの上に何かを見つける。
「敵だ!!」
マエルが言う。
『ん?あれ途中入場?』
ステージの上のパフォーマーが敵に向かって言う。
『めんご〜、それは出来ないんだよね』
敵に向かい謝る。しかし敵はお構いなしに攻撃を仕掛ける。
『うわっ!っぶな!ちょいちょい途中入場は良いけど、、
ライブの邪魔はやめてくれるう?』
そして、パフォーマーの少年の周りにピアノやら音符やらの形を模したオーラが浮かび上がる。そして少年の周りを回る。
「あー!」
エリドが驚きで声を上げる。
「あの力は!」
その後にマエルが気づく。
『邪魔はダメだけど、、途中参加おっけー!ってコトで
そこのバックの二人!カモン』
そう言ってパフォーマーの少年はエリドとマエルを指差す。
そして音符がエリド達の元へとやってくる。
抵抗するまもなくエリド達は音符に運ばれ、ステージまで。
「うわあああ!っあっ!」
エリドは見事スーパーヒーロー着地を決める
『おお!かっけ!よろ〜二人。名前は?』
パフォーマーの少年が二人に問う。
「エリド!よろしく!」
「マエルだ」
二人は名前を告げる。
『おっけ〜!エリドにマエルね。俺はシュツ!
ほいじゃお二人さんgo!』
「了解!」
3人は敵へと挑んでいく、、、、
第二章この街のこと教えるよ
『ほっ、、よっと』
シュツは体の身軽さを用いてジャンプし、音符に乗る。
『どうぞ、お二人さん!』
シュツは自身の音符を操り、エリドとマエルに音符を飛ばす。
音符はすぐさまエリドとマエルの下に潜り込む。そして二人を自身の上に乗せる
「っ!」
マエルは急な姿勢の崩れに戸惑うが、自身の体幹ですぐに安定させた。
「えっ!あっ!ちょっ!」
エリドは姿勢を崩して、音符になんとか捕まる。
『よ〜し!』
そんなシュツの明るい掛け声と共に音符は加速している。
「うっ!うわああ〜〜〜!!」
エリドは音符に必死に捕まり、風を感じる。
「しゅ、シュツ!こっ!れ!やばっ。ばばば」
エリドはシュツに助けを求める。
『ん〜、まあ。慣れっしょ!』
シュツは笑顔でエリドに返す。そして先に行く。
「え、え〜!!」
エリドは叫ぶ。そして姿勢を崩す。
「あっ、」
エリドが落ちる。寸前。シュツが後ろに加速して後ろ向きに空中で音符を軸にして180度回転する。そしてエリドの手を掴む。
「おわっ!っと、、」
エリドは無事に救出される。
「ずいぶん慣れているんだな」
横からマエルが話しかける。
『まあ、ね。ズッ友だし。』
シュツは言う。マエルが横から睨む。
『ごめん。もうエリドにイジワルしないよう。』
シュツはエリドを危険に晒したことを謝罪する。
「あ!敵が見えたよ!!」
エリドが言う。そして指を指す。確かに指差す方角に敵を捕らえた。
『よしっ!そろそろ降りるべ!』
その声を合図に三人は音符から降りる。そして降りた先で敵を捕える。
『よ、、いしょ!』
シュツは手を下から前へ向けて、音符を操る。音符は敵の周りを周り。縄の様に回転して敵を拘束する。
敵はなんとか脱出を試みる。しかしエリドとマエルがそこに駆けつける。
「「はっ!!」」
マエルとエリドの連携攻撃によって敵を倒す。
『ナイス〜、二人とも!テンキュべりまっち!!』
シュツが後ろから言う。そして音符を二人の前まで操り動かす。
「え?まさか」
二人のその声も惜しく、猛スピードで音符はライブ会場に戻っていく。
『とうっちゃく〜』
シュツはノリノリでライブ会場に再び戻る。吐きそうな二人と共に、、
『ほいじゃ!ライブ再開』
シュツはDJのポーズをし、ライブの再開を告げる。
「♪ Justin Bieber - Beauty And A Beat ft. Nicki Minaj」
三人はライブを楽しみ楽しむ。踊り、リズムに乗り、パフォーマンス。
ライブ限定Tシャツを着て踊ったり、ポテテを食べたり。ポテテを食べたり。ポテテ。ポテテ。ポテテ。ポテテ。ポテテ。そしてライブが終了する。
人々は帰っていく。遅く。早く。そして、もぬけの殻になった。
「みんな、帰っちゃったね、でも。楽しかった!」
エリドがライブ限定Tシャツとライブ限定ブレスレットを身につけ言い放つ。
「ああ。だな。しかしこんなにも早く人がいなくなるものなのか?」
マエルが街の不穏さを指摘し、シュツに質問をする。
『、、、うん。みんな忘れたくない。忘れられたくないんじゃない?』
『黄昏が全部飲み込む前に、さ。』
シュツは儚く、静かにそう言い放つ。
「? どうゆうことなんだ?」
マエルは言う。
『二人はこの街に来るの初めてだもんね。この街のこと。教えるよ。
“memorable lost town”。人呼んで。”黄昏の忘街”』
シュツは二人に告げた、、、




