表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
好きなように生きるのは難しい  作者: もちむぎなこ
13/20

初めてのわがまま

今回から今世の話に戻ります

思いつきで書いているため、話の前後で辻褄が合わなくなったりして、突発的に修正を入れる場合があります、ご了承ください




私が愛情を求めたり仲良くしようと関わることで、人が死んだり狂ったりするのはもう、嫌だ




今世ではできるだけ1人になれるようにふるまいたいけど…




貴族ってそういうのできなそうというか難しそうだなぁ




どんなに私が気をつけても、どうしようもならないことのほうが多いだろう




大きくなったらこの家を出ようと今は思っているけれど、好きなように生きると決めたから




外に出たくなったら出ればいい




…好きなときに家を出れるように今から準備しておかないと




まずは、もっとこの世界の情報を集めなきゃ!




(…赤ちゃんの姿だと話を聞くくらいしかできないなぁ)




本に興味があることを示せば、色んな本を読んでくれるかも?




「あぁ〜!」




声を出すとすぐに乳母が来る




申し訳なく思うが仕方がない




おもちゃをなんとかつかんで、ポイっと放り投げる




これじゃないの〜!と身振り手振りでアピールする




わがままを言っているので心苦しいが、私にとって必要なことだから




(ごめんなさい!

 

 絵本でもなんでも本が出るまではできるだけアピールしなきゃ!)




「あうっ、ぅうう〜!」




私が退屈しないようにと置いてくれているぬいぐるみのおもちゃを次々と寝台から床へ落とす




生まれたばかりで体をまともに動かせない、まだ首もすわっていないし寝返りなんてできないので、腕だけ上下左右にぶんぶん動かすと、ぬいぐるみに手があたって転がっていく




「あらあら、ティアナさま、どうされたんでしょうね…


 このおもちゃが邪魔だったのかしら?」




乳母がぬいぐるみを拾って元の位置に戻すが、私が暴れるのを辞めないのでまたころころと落ちていく




「ぬいぐるみは飽きちゃったのかねぇ…


 こちらの鈴がなるおもちゃはいかがですか?」




(ちがうの!なんでもいいから本がほしいの!)




乳母が私の反応を見ていろんなおもちゃを持ってきてくれるようになった、これはチャンスかも!




「ティアナさまがこんなに動かれるなんて…初めてだわ!


 おしっこやうんちもしていないし、お腹が空いているわけでもないから、やっぱり他の何かを求めていらっしゃるのかしら……」




そうなの!本を読んでみたいの!




「あうっ!あー!」




(赤ちゃんじゃなければ話せるのに!


 わがままを言って申し訳ないし、もどかしいなぁ…)




乳母も私も意思の疎通が取れなくて私はしょんぼり、乳母は困り果てていたところに、お父様が執事を連れて入ってきた




「どうしたのだ?」




お父様が私を覗き込む




「あうっ!あー!うぅ〜!」




伝われ〜!と念じながら腕をぶんぶんするのを続ける




「おやおや、珍しくティアナはご機嫌ななめなのかな?」




お父様が私を抱っこしたその時、執事が持っている書類?の中に本があるのが見えた




「あぶっ!ああー!あ!」




(これ!本!伝わって!)




執事の方に向かって手をぶんぶん動かす




「本当に珍しいな…ケリーが気になるのかい?


 ケリー、ティアナが呼んでるぞ、抱っこしてみるか?」




執事の名前はケリーっていうのか…と見つめていると、ケリーさんが近寄ってきた




お父様に抱きかかえられているため、必然とケリーさんが持っている書類と本が近くに来る




今だと言わんばかりに本に向かって抱きついた




急だったのでお父様もケリーさんも驚いて私は落ちそうになったが、お父様がしっかり体をつかんでいたので私は落ちずに済んだ




「ティアナさまっ!


 危ないですよ……びっくりしたぁ


 もしかして、ティアナ様は本が気になっていたのでしょうか?」




「あうっ!」




そうです!と言わんばかりに返事をしてしまった




そして本を離さないようにぎゅっとつかむ、この動作がみんなには可愛く見えたらしい




「…ケリー、書庫からありったけの本をここへ移動させよう!


 あと赤子用の本を作れるように職人の手配を!!


 それから……」




「ティアナさまは本が欲しかったのですねぇ、


 大事そうにぎゅっとつかまれてとても愛らしい……」




「ティアナさま可愛い…


 本を持ってて良かった!


 これからは本をずっと持ち歩きます!!


 公爵様、敷地内に図書館を作るのはいかがでしょうか!」




この人たちは私をすごく甘やかす存在みたいだ…




(今度からわがままは控えないと、大変なことになりそう…


 でも、可愛いって言ってもらえるのは凄く嬉しいな)




心があったかくなる、幸せだと思う反面




急に終わる、今の関係などすぐに変わってしまうとも思う




(……難しいこと考えるの、やめる!


 今は目の前の本を読むことに集中しないと…)





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ