↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたと私の分岐点  作者: maruko


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/58

46

 マリィは、ルーセントの奥歯をガタガタ言わせなかったが、暴力には訴えた。両肩を拳でバンバンと叩き「どうして!どうして!」と叫び続けた。


 何故エリーゼが防犯ブザーに興味を示したのか、理由はマリィには分からないが、相手がエリーゼであるならば、マリィの対応は180度違っていたのだ。


 そうしていても、エリフォーヌの対応でおそらくエリーゼは、隣国へと行かされたことだろう。


 それとこれとは話が違うので、その辺はルーセントの思い違いである。


 でもマリィの疑問は解けたのだ。


 マリィは自分の思い込みにも反省したが、ルーセントの伝え方が彼本位であった事を言わなければならない。

 これ以降、そんな間違いをされては、たまったものじゃないからだ。


「ルーセント様、よく聞いてください」


 叩いていた肩に、今度はゆっくりと手を置いて言い聞かせるように話し始めた。


 (まったく、もう、ルーセント様が恋愛に関してこんなにポンコツとは思わなかったわ)


 元々、何をしても何をしなくともモテるルーセントだ。自分からアプローチなどしたことがないから、こんな事になったのだろうとマリィは思っていた。


 実際はエリーゼは流刑回避の為にルーセントを避けていたのだが、そんな事を知らないマリィは、ルーセントに女心のなんたるかを自分の気持ちも含めて話した。


 それを聞いたルーセントは驚愕する。


 マリィが、自分とアマリーヌ(妹)のせいで、女性からの手紙に恐怖心や嫌悪感を持っていた事に。

 それ故、エリーゼからの手紙は開封すらされていなかった事に。

 だがエリーゼが隣国に同行したのは、マリィへの手紙はまったく関係ないのだということに。


 マリィはエリフォーヌの名は出さなかった。

 ただ、自分の出自を話したのだ。


 マリィが故人である前王弟の孫であることを。


 それを聞いたルーセントは、何故マリィが自分の婚約者候補に上がったのかを知った。


 男爵令嬢だとしても、彼女の流れる血は“青”なのだ。

 それなのに爵位は関係ないとばかりに、自分は気持ちのままにエリーゼに迫ってしまった。そのせいで彼女が国外に出されたのであれば⋯。


 マリィとルーセント

 二人はエリーゼへの自身の行いをそれぞれ後悔していた。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。