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買い物しよう(服屋)

「……なんで、

 そんな着こなせるんだ?」


 試着室から出てきたリオンを見て、

 翔は思わず呟いた。


 黒のパーカー。


 白いTシャツ。


 細身のパンツ。


 どこにでもある服。


 ――のはずなのに。


 妙に様になっている。


 なんというか、

 店頭ポスターにいる

 着用モデルみたいだった。


「そうですか?」


 リオンは、

 袖口を軽く見た。


「いや、

 なんていうか……」


 翔は少し眉を寄せる。


「すごく、

 高そうに見える」


「高そう、ですか?」


「ユ○クロなのに

 ユ○クロ感がない」


「なんですか…、その感想」


 リオンが、

 少しだけ笑った。


 でも。


 立ち姿も、

 服の見え方も。


 どう見ても。


 初めて服を買うやつの

 雰囲気じゃない。


「スタイルの問題か……?」


「……それも、

 あるかもですね?」


「オレ、

 ちょっとムカついてきたわ」


「急になんなんですか……」


「なんか、ズルいんだよな」


「……もしかして、

 褒めてくれてます?」


「……、かもしれないな」


「じゃあ、

 ありがたく受け取らせてもらいますね。


 ……ちょっと、

 理不尽ですけど」


 少しだけ。


 どこか嬉しそうに、

 口元が緩んでいた。

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