表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/41

落ち着かない部屋

落ち着かない。


 テレビはついている。


 なのに。


 何の番組を流しているのか、

 まるで頭に入ってこなかった。


 翔はソファへ座ったまま、

 ちらりと視線を横へ向ける。


 そこには。


 部屋の中を見回している、

 リオンの姿があった。


 照明。


 棚。


 テレビ。


 キッチン。


 物珍しそうに眺めながら、

 尻尾がゆるく揺れている。


 生活感しかない自分の部屋に、

 リオンの小綺麗な姿が妙に浮いていた。


 いつもの部屋のはずなのに、

 やっぱり、妙に落ち着かない。


(意味わかんねぇ……)


「マスター?」


「……なんでもない」


 翔は視線を逸らしながら答えた。


 すると。


「……やっぱり、

 落ち着きませんか?」


 不意に、

 そんな声が聞こえた。


 顔を上げると。


 リオンが、

 こちらを窺うように見ていた。


「急に一緒に住むことになりましたし。


 オレ、

 押しかけたみたいになってますよね」


「いや、

 そういう訳じゃ――」


 翔は言葉に詰まる。


 嫌な訳じゃない。


 ただ、

 全部が急すぎただけだ。


 上手く説明できないまま黙り込むと。


 リオンの耳が、

 少しだけ伏せられる。


「……すみません。


 ちょっと、

 浮かれてました」


 尻尾まで、

 しゅんと垂れ下がっていた。


(うわ、

 なんかすげぇ罪悪感……!)


 翔は思わず頭を掻いた。


 そして。


「……あーもう!」


 勢いよく立ち上がる。


「とりあえず、

 めしにするか!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ