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はじめての事情聴取(3)

数秒、

 誰も口を開かない――。


 会議室は、

 張り詰めた静けさに包まれていた。


 隊員達の視線は、

 リオンから外れない。


 一方で。


 リオン本人だけは、

 変わらず穏やかな様子であった。


 どこか満足げにすら見える……。


(なんでやり遂げましたみたいな顔してんだよ……)


 翔の胃痛は悪化する一方だった。


 やがて。


 正面の白髪混じりの男が、

 ゆっくりと口を開く。


「……リオン、と言ったな」


「はい」


 その返答は、

 あまりにも自然だった。


「貴様の目的はなんだ」


 リオンは、

 わずかに首を傾げる。


「目的、ですか?」


「そうだ」


「マスターのお役に立つことですが」


(は……?)


 一瞬、

 翔の思考が止まりかけた……が。


「……では、高城くん」


 白髪の男の声が、

 停止しかけた思考を引き戻す。


「君は、

 この召喚体に命令権を持っているのか?」


 その瞬間。


 会議室中の視線が、

 一斉に翔へ突き刺さった。

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