4ハンティング
「御堂君。 スパーリング初めてだったよね?」
「あー、初めてですけど」
「すごいじゃないか! どうだ?プロ目指してみないか?」
「え? 24歳からじゃ遅いでしょう。 それにマグレですよマグレ」
「はぁ…はぁ! たりめーだ! 俺がオッサンにやられるはずねぇ!」
天童が何か言ってる…ムカちーん!
「まぁ、相手が雑魚すぎだんでしょうよ」
「なっ! なんだとテメェー!!」
「やめんか天童!! いい加減にしろ!」
「はは。 あーそうだ。 シャツ代はスッキリしたから勘弁しといてやるよ」
「ぐっ!」
鬼の形相で睨んでくるが…全く怖くない。 異世界で死戦を繰り広げている俺にはそんなもん無駄だ。
…はい、嘘です。死戦したのは猪戦だけです。 後は木の上からシコシコ銃撃ってただけだし。
トレーニングも終わったし、家帰ってからガイアースに行くか!
~ガイアース~
今日も鶏肉置いて獲物が来るのを木の上から待つ。 一服しながら待つかな!
プハー! うめぇえ! しかし…いつまでも森でレベル上げって訳にもいかないな。 そろそろ人里目指すことを考えないと。 強敵出たら即転移! 情けないかもしれないけど命を大事にだ。
地球に帰ったらネットに『3mの熊が出ました。 戦いますか?』って書いてみようかな? 指一つで倒す。とか書く奴いるだろうけど… 拉致ってガイアースに連れて来たら…間違いなく死ぬか。
ガサガサガサ…
っと来たか。 こいつ等ガサガサ音出しながら来るから分かりやすくて助かるわー。
「グル…グルルル…スンスン。 スンスンスン」
出たぁあああ! 熊!でっかい熊! 逃げるか? いや、待て待て待て…相手はこっちに気付いてない。 頭に鉛玉ぶち込んでやれば一発退場だろ! よし…やったんぜ! 狙い…よし! 引き金を…絞る!
タァーン!
「ガッ!」
「命中! ってまだ光にならんのかい!撃て撃て撃てぇえ!」
タァーン!タァーン!タァーン!!
「ガッ! グルァアアアアアア!!」
「ひっ! き…効いてない!? やばばばば! 転移ぃいい!!」
~地球~
「はぁぁああ~…何だよあれ。 銃弾効いてないのか?」
「あら? 帰ったの? ご飯よ」
「あ? あぁ姉ちゃんか。 着替えてから行くよ」
晩飯を姉と姪っ子と一緒に食べてのんびりテレビを見る。
「汚職警官24時おもしれー。 何だよ勤務中にオ○ニーって!」
「賢者よ。 きっと彼は悟りを開きたかったのよ!」
「見た!? 今の見つかった時の顔! おもれー!」
「流石、視聴率40%を叩き出すだけあるわね」
「オ○ニーってなにー?」
「まぁ! 明日香…それを知るにはまだ早いわ」
「なーにー!なーにー!」
「そう言えば姉ちゃん。 ガイアースででっかい熊居たんだけどさ、銃撃ちまくったんだけど倒せなかったんだよ」
「ふーん。 レベルある世界なんでしょ? レベルが高いから防御力高いんじゃない? ゲームだとそうだし」
「なん…だと! そうか…そうだったのか!」
「ていうか、熊とか危ないじゃないの。 死んだら…許さないわよ?」
「わかってるって」
「絶対わかってない。 あ、そうだそうだ。 ラノベ買ったから読んでみなさい」
「ラノベ? いや俺小説とか読まないし。 つかその絵とか買うとき恥ずかしいな」
「アメゾンで買ったから大丈夫よ。 何よ! せっかく買ったのに!」
「いや…無理なんだって…少年漫画か青年誌の絵しか受け付けれない…」
☆★ 次の日 ★☆
「今日は予定無いしガイアースに行くかな。 昼起きは無職の特権ってね!」
~ガイアース~
「到着っと。 昨日の一発目が熊だったからレベル上がってないから今日は少しでもレベル上げたい。 雑魚が出ればいいが…この森の魔物の強さがよくわからんな。 今までがたまたま弱かっただけならヤバイ」
怖いから声に出して喋ってます。 ふぅ。 ほふく前進しながら森を行くかな。 服汚れるの嫌だから良い物持ってきたんだよな。
「ジャジャーン! スケボー! これで寝転がって森を行けば汚れまい! じゃあ出発!」
ガッ!
「ちくしょう! アスファルトじゃないとスケボーだめか! うかつっ!」
これは姉ちゃんには秘密にしとこう。 森でスケボーって言ったら『頭大丈夫?』とか言われるに違いない!
転移してスケボーを置いてこよう。 もはや邪魔にしかならない。
カサカサ…カサカサカサ…
ゴキブリの如く手足をワサワサしながら森を進む。 めっちゃ疲れるな…普通に歩こうか。
強敵でたらすぐ転移すればいいや。 んでしばし歩く。
ギャッギャッ…離れた所からゴブリンらしき声が聞こえる。 身を屈めて近付いて行く。 最初からその方法にしとけよ! とかは無しだ。 …数は2匹…2体…どっちでもいいか。 俺は猟銃を構えて…撃つ!
タァーン! タァーン!
キラキラキラ…
「っしゃ!2匹とも一撃だ!」
宝石を回収して茂みに隠れる。 銃の音で魔物が近付いてくるかもしれないしな。 ……うん、こなかった。
次の獲物を探して森を徘徊する。
ギャッギャッ…またゴブリンだ。どこにでも居るなこいつ等。 4匹か…ん? 1匹体が赤いぞ? リーダー的な何かか?剣っぽいの持ってるし。 3匹をまずは仕留めるか。 伏せた状態で…撃つ! 撃つ! 撃つ!
タァーン! タァーン! タァーン!
よし!命中! レベルアップで器用さでも上がってんだろ! じゃないとこんなに当たるはずがない!
弾を補充して…こっちには気付いてないな。 キョロキョロしてるがこんなに遠くから攻撃してるとは思うまい!
「んじゃま、くたばれや!」
タァーン!
「ギゥ!」
死なないか!! なら…まだ撃つだけだ!
タァーン! タァーン!
「ギィ! ガァ!」
血は…出てるな。 これが防御力高いってやつか! あぁ!!気付かれた! 弾! 弾補充!
よし! 距離は10mくらい!
「うぁあああああ!!」
タァーンタァーンタァーーン!!
「ギィィイイ!!」
「なっ! まだダメなのか!」
フラフラしている赤いゴブリンが剣を振り下ろす! 俺は持ってきてた錆びた刀で受ける!
ガキィイン!!
「折れたぁああ!! このやろぉおお!!」
赤いゴブリンはフラフラしてるからいけるだろう! 口の中に折れて残った刀をぶち込み…かき回す!
「ギャァア! ァ!ァ! ガボボボ…」
キラキラキラ…
「はぁ…はぁ…まさか刀が折れるとは。 つか…エグい攻撃してしまったな。 尻がキュッとなったわ」
レベルは…2上がってるな。 緑ゴブリンで1上がって、さっきの赤いのでもう1上がったって感じか?
宝石回収して今日は帰ろう。 あ、赤いやつの宝石少しだけでかいな。 地球で売りたいが…無理だろうなー…何の宝石だ!ってなるのが目に見えてる。
~地球~
疲れた…精神的にもかなり疲れた。 風呂入って晩飯まで寝よっと。
「カイー! ご飯よー!」
「んが…あ、ああ!今行くー!」
「ごっそうさんっ。 あ、レベル上がって握力計ってないわ。 取ってこよっと」
「今レベルいくつなの?」
「持ってきた! あーレベルだっけ? 待ってよ…えー、7になったよ。 ふんぬらばぁああ!!」
「レベル7ねぇ…まだまだ低いわね。 で、握力いくつ?」
「…15」
「え?何?聞こえない」
「115キロだよ」
「うそ…あんたの見た目で115キロとか…どんだけよ」
「はは…上げまくったら握力1トンとかなったり?」
「うわ…あんた力の制御とかできるようにしときなさいよ?」
「あ、ああ。 腹パンしたら腹が無くなりました。とかなりそうだしな」
「いや、まず腹パンしない状況にいなさいよ」
確かに! でも絡まれたら…ねぇ? 過剰防衛とかになんのか。んー…ナイフ持って襲われました→身を守る為殴りました→ナイフで襲ってきたやつの腹が消えました→俺逮捕。 そんな未来が見える!! いや、襲われるってよっぽどだけども!
「あーそうだ姉ちゃん。 この宝石っぽいの売れない? 魔物倒したら出てくるんだけど」
「何? んー…見たこと無いわね。 というか詳しくないし。 大騒ぎになってもいいなら研究所みたいな所に預ける?」
「それはゴメンこうむる」
「それならダメね。 他には何かないの?」
「あー、持ってくるわ。 ……ほい。角生えてた兎の毛皮」
「あら…いいじゃない。 首に回してっと…どうよ?」
「場末の酒場のママ?」
「なんですって!」
バキッ!
「いたぁあ! 馬鹿な!防御力上がってるのに!! アホ天童のパンチより痛い!」
「ふん!」
「けんかメーなのー」
「あ、明日香ちゃん」
「大丈夫よ明日香」
「「暇な大人達の…遊び」」
「んー?」
なんやかんやありながら姉ちゃんと姪っ子と楽しく過ごした。




