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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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「魔物の気配は……あるわね? 強さまではわからないけれど……小型の妖魔種よね?」


 フィオーラは確認するようにすぐ後ろを飛んでいる俺に振り返った。


 フラフラと草原の上を飛んでいるフィオーラだが、しっかり周囲の様子は確認出来ているようだ。


 草原の茂みの中に身を潜ませているゴブリンの群れらしきものを見逃さないでいる。


「ゴブリンの群れがそこともう少し奥の方に二つあるね。どれもやる気はないみたいだし、わざわざ倒す必要はないと思うよ」


 群れが潜んでいる方に向かって手を伸ばしたフィオーラに、俺は待ったをかけた。


 街のすぐ側にある農場の近くだったり、街道に出て来ているようなら倒した方がいいが、コイツらはそうじゃない。


 街道からも離れているし、わざわざ倒して回る必要もないだろう。


 納得したようで、フィオーラは「それもそうね……」と呟いて手を下した。


「そうそう。それよりも、フィオさんも大分勘が戻って来たみたいだね?」


 魔力をレーダーみたいに広げているなら簡単に見つけられるだろうが、今のフィオーラは軽く体に纏わせているだけで、範囲でいうなら【風の衣】とほぼ同じくらいだろう。


 だから、今の群れを見つけたのはフィオーラの生身の感覚ってことだ。


 俺だったらまず気付くことは出来ないな。


「そうかしら? あまり変わらないと思うけれど……それともここまで見逃していたのかしら?」


 フィオーラは「それなら言いなさいよ……」と言いたげな視線を向けてきた。


「まぁ……見逃してたね。でも、街道から離れたところを、群れじゃなくて単体でコソコソ動いてるのだったからね。むしろ普通なら気付けないと思うよ?」


 少なくとも街道からではまず見つけられないだろうし、上空を飛んでいても、見つけようと思って探さなければ無理だろう。


「……それなら仕方ないのかしら? まあ、いいわ。貴女なら両方で見ることが出来るし、どこにいるかわかるのよね? まだ感覚が完全には戻っていないかもしれないし、もう少し付き合って頂戴」


「うん。見逃してたら教えるよ」


 そう伝えると、フィオーラはより広範囲を探るつもりなのか、進路を草原の奥に向けて行った。


 ◇


 フィオーラと共に魔物の気配を求めて領都の西に広がる草原地帯を飛んで周っていると、そろそろ日が落ちて暗くなり始めてきた。


「フィオさん、そろそろ戻ろうか? 暗くなってきたよ?」


「……そうね。戻りは街道を通りましょう」


「うん? うん……かまわないけど、何か見たい所でもあるの?」


 宙を飛んでいる俺たちにとって草原も街道もどちらも大差はないんだが、敢えて街道の上を移動するなんて、どうかしたんだろうか?


「機会があれば一度魔物を倒しておきたいのよね。街道上にいなくても、草原の手前側なら大して影響はないでしょう?」


「そうだね。密集しているわけでもないし、離れたところで戦うのなら逃げ出したりはしないと思うよ」


 まぁ……もし気付いて他所に逃げるようなら、追いついて仕留めればいいだけだしな。


「高度上げる? その方が見つけやすいと思うけど……」


「いえ、このままで行くわ。貴女も丁度いい位置にいないか探して頂戴」


 俺は「了解」と頷くと、フィオーラのすぐ後ろに回って周囲の警戒を開始した。


 暗くなってくるにつれて魔物たちも動き始めているようで、草原のそこらに魔物の気配を感じる。


「あの辺にもいるのよね?」


 フィオーラも気付いたのか、魔物たちがいる方に指を向けていた。


「いるね。移動してくる姿は見えなかったし、巣穴でも掘ってるのかもね」


 弱い魔物が眠っていたり地中に潜んでいると、流石に気付くのは難しい。


「まだまだ出てくるかもしれないってことね。この辺りで戦うつもりはないし、集まられても鬱陶しいわね。とりあえずさっさと移動しましょう」

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・1枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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