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解体所から出てきた俺たちは、そのまま前の通りを通って中央広場に向かっている。
冒険者ギルド本部での小休憩と解体所での作業の手伝いとで、何だかんだで時間を結構使ってしまったこともあり、通りの前の屋台にいる者たちの顔ぶれは変わってきている。
先程は若い冒険者に混ざって街の住人たちもいたが……今は冒険者ばかりになっていた。
小ざっぱりした者たちだらけだった先程に比べると、多少は冒険者ギルドに近い雰囲気が通りに漂っているが……こちらに声をかけてきたりはしない。
「…………ふぅ」
「ああ……美味ぇ……」
……歩きながら酒を飲んでいる者たちに声をかけるのはちょっと思い切りが必要だからかな?
ちなみに、彼らが飲んでいる酒は南街の屋台で一緒に買った物なんだが、酒が入っている瓶はポーションと同じ瓶だ。
入手しやすいし頑丈だし、住人も扱い方から処分の仕方までよく知っているから説明の手間も省くことが出来る。
もっとも、ポーション用に製造される物だし誰でも簡単に購入出来るわけではないんだが……彼らのバックは商業ギルドだ。
薬品を卸すわけじゃないし、瓶だけならある程度融通を利かせられるんだろう。
「もう一本ずつ買っておいた方がよかったか?」
「そうだな。外で飲む用だからってこともあるんだろうが……あんまり強くないし、二本や三本飲んだところで酔いはしないな」
まだ通りを抜けていないのに、皆もう酒を飲み干してしまっている。
そして、空になった瓶を通りに設置された回収用の箱に入れていく。
他の通りだったら大きい商店の前とかにしか設置されていないんだが、流石は冒険者ギルド前の通りなだけはある。
通りのそこら中に回収用の箱が設置されていた。
この通りは街の他の通りと違って上空を通過するだけじゃなくて、ちゃんと地上付近を飛んでいるんだが……今まで意識したことがなかったから気付かなかった。
ポーションは自分自身で使うこともあれば、同行する者に渡すこともあるし、何かと利用しているんだが、瓶は持ち帰って直接研究所の方に届けていたからな……。
まだまだ領都は俺が知らないことがそこら中にあるみたいだ。
……それはそれとして。
「ここで酔っぱらわれても困るし、これ以上飲むのならちゃんとお店に行ってからだよ」
屋台でもう少し飲んでからにしようか……とでも思っているのか、そちらを見ている隊員たちに釘を刺した。
「そもそも入りづらいとか言ってなかった?」
多少顔ぶれは変わりはしたが、それでも屋台を利用している者たちは、まだまだ彼らとは雰囲気が違っている。
近寄りがたいってことに違いはないと思うんだけどな。
俺が首を傾げていると、彼らはゲラゲラと笑っている。
「まあ、細かいことは気にするなよ」
「なんにせよ、飲むなら街の方だな。どこにする?」
……酒を飲んで自分たちが気にしていたことはどうでもよくなったってところだろうか?
既に話題はどこの店に向かうか……に変わっている。
「どこに行ってもいいけど……一応まだ明日も残ってるからほどほどにしてよね」
彼らもベテランだし今日まで大丈夫だったから、今更羽目を外し過ぎるなんてことはないだろうが、それでも溜め息交じりに注意だけはしておいた。
◇
中央広場に出たところで、俺は隊員たちと別れて屋敷に戻ることにした。
そのついでに、地下の魔道研究所に立ち寄って先日のカエルもどきや今日のクマについて訊ねてはみたんだが……オーギュストが言っていた通り、まだ何か言えるほど詳しい情報はないようだ。
フィオーラ曰く、色々な薬品を使って調べるそうで、その結果が出るのがどうしても時間がかかってしまうらしい。
こればかりはどうしようもないことだし、今日使った分の薬品類の補充だけお願いして研究所を後にした。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・1枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




