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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 あんまり解体所に立ち入ることがないから、ここの中をよく知らなかったんだが……そこら中で解体をしては水で洗い流しているし……前世の大きな魚市場とかそんな感じだ。


 そんな中を職員を先頭に進んで行く。


 んで、やって来たのは一階の解体スペースの一番奥だ。


 他は比較的狭い間隔で区切られているのに、ここはそうじゃない。


 手前から区切っていって、余ったスペースをそのまま一つにしたって感じで、広いスペースに三台の解体台があるだけだ。


「……大型を解体してるんだね」


 見ると床に簀の子のような物を敷いていて、その上にオークらしき死体が転がされている。


 まだそちらは手を付けていないようで、討伐時の傷跡こそあるが、そこまでグロいことにはなっていないのが幸いだ。


 俺たちが持ち帰って来た分を担当するのは、この解体所の責任者の一人で、解体部の部長の肩書を持っている。


 わざわざ彼まで駆り出されているあたり、今日は本当に忙しいんだろうな。


「今日は小物がほとんどだが、それでもデカブツを持って来るのもいるんですよ。コイツらみたいに。まあ……一応外でバラしているし、向こうの方で処理しても良かったんですが……コッチに回って来ましたね」


 彼はそう言うと、「それで?」と皆を見た。


「何の用もなしにこんな大人数で来ないだろう? 何があったんだ?」


 事情を知らない彼に、俺たちは先程のホールでの話を搔い摘んですることにした。


「ああ……そういや、袋に毒や病気の疑い有りって貼ってあったな。……単に腹減らせて弱ってただけなのか?」


「その可能性があるってことだ。とりあえず胃を開いてみたらわかるし、すぐに出来るだろう?」


「おお。すぐに取りかかろう。おいっ!」


 部長の合図に、職員たちが袋が乗った台車を運んでくる。


 そして、まずは一つ目の袋を台に乗せると、袋の口を開いて中を台の上に出していく。


「……うわぁ」


 中に入っているのは内臓や頭部だし、仕方がないことだとはいえ……グロい。


 血を始め色々な液体や、タダでさえグロい内臓がグチャ……っと音を立てて台の上に広がっていく。


「……副長はこういった物は苦手ですか?」


 少しずつ離れていく俺に気付いた部長が、意外そうな表情で訊ねて来た。


 彼からしたら俺は普段から魔物を派手に倒し続けているし、見慣れているだろうから苦手だとは思わなかったのかもしれない。


「まぁ……あんまりじっくり見ないしね……」


【風の衣】があるから、臭いに関しては問題ないが……視覚はどうしようもないからな。


 離れていく俺がおかしいのか、周りの冒険者たちが笑っている。


「意外とアンタの倒し方は中身は飛び散らないからな。下がってていいぞ」


 俺が離れて空いた場所に隊員たちが入って来る。


 手伝うつもりなのか、「持っていてくれ」と酒が入ったままの袋を俺に渡してきた。


「まぁ……任せるよ」


 その袋を受け取ると、俺はさらに台から離れて行く。


「部長、自分たちの手伝いはいりますか?」


 この台の様子が気になるのか、他の作業台についていた職員も周りに集まっているが。


「いや、コイツらがいるし必要無い。お前たちは自分の作業を進めろ」


 部長が手を振って追い払った。


 彼らもそう言われたら従うしかないようで、渋々自分たちの作業台に戻って行った。


 それを見届けた部長は、ノコギリを台に置くと代わりにナイフを手に取った。


 チラッと台の方を見ると、一塊になっている内臓を引っ張りだしては切り分けていく。


 実に鮮やかなもので、あっという間に各部位ごとに台の端に並べていく。


「じゃあ……まずは胃からだな」


 部長はそう言うと、並べられた内臓から胃を掴んで台の上に置いた。


「……随分痩せてるな」


 台を囲む冒険者の一人が、置かれた胃を見てボソッと呟いた。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・1枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
これは腹ペコべあ確定かな?
オークの内臓もホルモン焼きとかで食べられる? 内臓食に忌避感ない文化でしたっけ? 内臓料理の描写見た記憶ないや。
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