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魔物が妙に弱かった理由がただの餌不足だったのかどうかについて、しばし皆で黙って考え込んでいたんだが……「よし!」と一人が手を叩いた。
「ここで考え込んでいても仕方がないし、解体所に行こうぜ。向こうも作業が進んでいるだろうし、俺たちが出した分も始まってるんじゃないか?」
「そうだな。とりあえずバラせば胃の中身くらいはすぐわかるだろう」
「飯も食い終わったし……丁度いいな!」
そう言って、ウチの隊員や上で合流した冒険者たちが席を立つ。
さらに。
「俺たちもついて行っていいか?」
初めからここにいた者や、ダンジョンから出て来た者たちもついて来たがっている。
まぁ……今までの話を聞いたら、普段からダンジョンがメインの狩場である彼らでも、何が原因なのか……と気になるだろう。
「おう、構わねぇよ。だよな?」
こちらを見る彼に、俺は「うん」と頷いた。
メインの狩場は違ってもリアーナの冒険者だし情報の共有は大事だ。
いずれ冒険者ギルド経由で情報が広まるだろうが……実際に自分の目で見た者がいるほうが、より正確に冒険者たちに伝えられるだろうしな。
「来たい奴は一緒に来いよ!」
隊員の一人がホール中に聞こえるように呼び掛けてから、俺たちは地上に向かった。
◇
冒険者ギルド本部から出てきた俺たちは、その足で隣の解体所の中に入った。
ここの施設の内部は、俺もほとんど立ち入らないこともあって、あまり把握出来ていないんだが、地上の一階と地下一階が主に作業場所になっている。
一応研究が出来る場所もあるそうだが……ウチには魔道研究所があるし、どうしても重要度が下がるので、大した研究はしていないそうだ。
やはりここの本命は、一階の大半を占める受付奥の解体スペースだろう。
いくつも衝立を立てて区切っているが、全部でどれくらいの作業を進行しているんだろうな?
「なっ!? どうかしたんですか?」
ゾロゾロ連れだって中に入って来た俺たちを見て、解体所の職員たちが目を丸くしている。
基本的に解体所ってのは、そんなに大勢で訪れるような施設ではない。
例えば、俺の隊のように全員含めたら十数人いるとしても、死体を全員で運んでくるようなこともないし、精々入口手前まで馬車とかで運んで来て、そこで引き渡して解散……って流れだしな。
もしかして殴り込みに来たとでも思われたんだろうか?
解体用の刃物を手にした職員たちが慌てた様子で奥から出て来た。
「おぉぉ……」
その様子に俺が驚いていると、隊員が前に進み出た。
「落ち着けよ。さっき俺が持って来た獲物があっただろう? アレはどうなったんだ?」
「アレ? ああ……それでしたら……」
職員が質問に答えようとしていると、衝立の奥からさらにもう一人がやって来た。
片手にノコギリみたいな道具を持っているが、確か彼はここの責任者の一人だったはずだ。
あの様子ってことは、責任者の彼まで現場に引っ張り出されたんだろう。
大忙しだ。
その彼は、俺たちの姿を見るなり周りの職員たちを追い払いながら、ズカズカこちらにやって来る。
そして。
「なんだお前ら! セラ副長まで引っ張り出して催促か? 今取りかかるとこだから大人しくしておけよ!」
ノコギリをこちらに突き付けてそう言い放った。
随分と熱くなっているみたいだが……それほど忙しいのかな?
「だから落ち着けって。それを解体するところを見学させて欲しいんだ。ついでに、アンタたちからも意見を聞きたい」
「あ? 催促じゃないのか?」
彼はどこか拍子抜けした様子でノコギリを下ろした。
「早くして欲しいのは確かだけどな。……構わないか?」
「あ……ああ。邪魔をしなければ構わねぇよ。ついてこい」
彼はそう言うと、先程自分が出て来た奥に向かって戻っていった。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・1枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




