2223
北の森と一の森と……領都の西と南の魔物たちについての情報交換などを交えつつ、ホールで話をしていたが、徐々に会話に参加する冒険者たちが増えていた。
まぁ……あまりダンジョンに来ない冒険者たちが集まって話をしている上に、そのすぐ側に俺まで浮いているのなら「どうしたんだ……?」ってなるよな。
ダンジョンでの狩りを終えた冒険者たちも、一息つくついでに話を聞いていた。
そんな中、ある冒険者が「なあ……」と手を挙げた。
若い冒険者で、パーティーなのか彼と同じような年代と恰好の冒険者と一緒に固まっている。
「お? どうした? って……ウチの人間じゃないよな?」
その手を挙げた冒険者に見覚えがなかったらしい。
俺も見覚えがない。
ついでに、装備もリアーナの冒険者とはちょっとデザインの雰囲気が違うし、少なくともリアーナで長く活動している冒険者じゃなさそうだ。
他の冒険者たちもそう思ったのか、彼らに視線を向ける。
「……っ!?」
ベテラン勢が多く集まってるし、彼らに一斉に視線を向けられると結構なプレッシャーがあるんだろう。
その冒険者たちが怯んだように後ずさっている。
「……はい。皆睨まない。君たち人相悪いんだからね?」
俺は彼らとの間に入ると、手をパンパンと叩いてウチの冒険者たちに注意をした。
そして。
「んで? 何か気付いたことがあるのかな?」
「あ……ああ。俺たちはこの春からリアーナに移って来たんだが……前にいたところで似たようなことがあったんだ。まあ、あくまで似たようなことってだけで、同じことなのかどうかはわからないけどな」
彼の言葉に「似たようなこと?」と揃って首を傾げる。
「それでもいいから聞かせろよ」
隊員が先を促すと、彼は「ああ」と話し始めた。
「大型の魔獣が妙に弱っていたんだよな?」
念を押すようにそう言うと、隊員たちが答える。
「おう。カエルもどきとクマだな。他の魔物とも戦ったりはしたが……小型だったり集団で一斉に片付けたりだったから、違いはわからなかったな」
「一体ずつ集中して仕掛けるってことはやらないからな。ただ、少なくとも雑魚相手でも戦っていて違和感を覚えるようなことはなかった」
「後……カエルもどきの方は軽くだが調べたみたいだな。病気や毒の線もないそうだ」
それを聞いて、彼やその仲間たちは思い当たることでもあるのか、納得したように頷いている。
「俺たちがいた場所で起きたのは、餌不足が原因だった。雨季の手前に山火事が起きて、山や周辺の森一帯の獣が逃げ出してしまったんだ」
「餌不足……?」
「ああ。獣だけじゃなくて、小型の魔物や魔獣も一緒に逃げてしまって……。大型の魔物は別の物を食って凌いでいたんだが、魔獣はそうはいかなかったらしい。最後は痩せ細った姿で人里を襲おうとして、警備兵や冒険者に討ち取られていた。アンタたちの件と似てないか?」
「……どう思う?」
今の話を聞いて、隊員の一人が皆に意見を求めた。
「北の森の魔物の襲撃があって……あの辺りの魔物がしばらくいなくなったんだよな? 雨季に入って魔物や獣の活動量も減って……餌に欠いたってのは有り得るか?」
「東の一の森と街道と川とである意味隔離された場所だし、他所から流れてくることもほとんどないしな」
「森にいた魔物は今日片付けたような群れに吸収されて、そのせいであの辺りに餌がなくなって……ってことか? 大分広範囲にわたって魔物の姿が見えなかったんだよな?」
「北の拠点を中心にね。オレも上から見ていたけど、見つけられなかったし……」
ただでさえ北の森の生物が減っていたところに、カエルもどきなんて今までいなかったのが姿を見せるようになって、さらに、デカい群れが森の端の方で出来たことで、餌がなくなった……ってところか?
同じことを考えているのか、冒険者たちは「うーむ……」と唸っていた。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・1枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




