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調理を各屋台で分担しているとはいえ、数が数だしすぐに出来るとはいかず、多少の間待つことになるのは仕方がない。
ってことで、俺たちは他の客の邪魔にならない位置で待っていたんだが、ただ待っているだけってのが退屈だったのか、隊員の一人が屋台の方に歩いて行くと、調理中の店主に話しかけた。
「なあ、店主。ここの客は領都にやって来た外の人間だってのはわかるんだが、アンタたちはどうなんだ?」
「私たちは元々商会が出費して出した中央通りの店で料理をやっていたんですよ。そこに昨年の終わり頃にこちらで屋台を出してみないか……と商業ギルドから話を持ち掛けられたんです」
「商業ギルド主導なんだ?」
しっかりと連携が取れているし、どこかの大きい商会で一緒に働いてたりしたのかな……と思っていたが、商業ギルドだったか。
ちょっとそれは予想外だったな……と驚いてしまい、彼らの会話を聞くだけのつもりだったが、俺も会話に加わってしまった。
「ええ……」
この街で元から働いていたのなら、商業ギルドと俺や冒険者ギルドの関係が必ずしも友好ではない……って話は知っているんだろう。
ちょっと気まずそうに答えている。
「別に気にしなくていいんだけど、結構思い切ったよね。見た感じお客さんもしっかりいるみたいだけど、何で敢えて南街でやろうと思ったんだろう?」
「そうだな。この辺は街の者はあまり近付かないし……外の人間だって滞在場所はこの辺じゃないだろう?」
俺たちが揃って首を傾げていると、食事を終えた客の一人が席を立つとこちらにやって来た。
「私は年に何度かこちらに足を運ぶのですが……中央広場も東街の冒険者ギルド前も……どちらも、この街の人間だったり冒険者だったりが主な客層なんですよ」
「うん? ……まぁ、そうだよね」
「場所だったり、屋台をやっている時間にその場をうろついている者となると、どうしても固定されるよな」
リアーナの領都はかなり広い街ってこともあって、普段自分が生活しているエリアから出ていくことはあまりない。
最近はちょっと有名になってきたこともあって、そっちに関係がなくても、冒険者ギルド前の路地の屋台に足を運ぶ人も増えて来ているそうだが、基本的に出歩くのは自分の生活するエリアと中央広場くらいだろう。
俺たちの会話に、彼は「うんうん」と何度もうなずいている。
「もっと頻繁に出入りしていたらそうでもないのかもしれませんが、年に数度だったり、あるいは初めてこの街を訪れる者だと、中々利用しづらい……と商業ギルドの者に話したことがあるんです。そうしたら、このような場所を用意してくださいまして……」
「なるほどねー……確かにそれなら南街の方が都合がいいかもね」
この街が初めてだったり、彼のように年に数回程度しか来ない商人……となると、既に顔ぶれが固まっている場所には入りづらいかも知れない。
んで、そんな者の多くは南から船便でやってくる者だろうし、南街に構える方が都合がいいんだろう。
……他と違って、南街はそこまで人通りが多いわけでもないしな。
「商業ギルドも色々手広くやってるね。まぁ……他所から来た人たちが気楽に利用出来るんならいいことだよ」
無許可で営業しているとかなら問題だが、商業ギルドが関わっている以上そんなことはないだろう。
他所から来た人たちが滞在している間、居心地よく過ごせる場所があるのならそれに越したことはない。
「そう言っていただけると助かります。お待たせしました。用意出来ましたよ」
俺の言葉に「そうですね」と頷きながら、料理を詰め込まれた袋をもってこちらにやって来た。
彼だけじゃなくて、他の屋台の店主たちも丁度完了したようで、同じように袋を持ってこちらにやって来ている。
同じ注文を一緒にこなしていたとはいえ、しっかり揃っているあたり同じような腕をしているんだろう。
感心しながら、こちらにやってくる店主たちを眺めていた。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・1枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




