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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 この街の飲食の屋台は、中央広場と東街の冒険者ギルド前の路地の二か所がメインだ。


 中央広場は普通に街の住人が買い物ついでに立ち寄ったりするし、東街の方は冒険者たちが冒険者ギルドの帰りに立ち寄ったり、最近だと住人もちょっとした観光気分で利用するようにもなっている。


 中央広場と東街の冒険者ギルド前の路地。


 大分方向性が違う場所だが、その二か所の共通点はとりあえず人が多く通る場所ってことだ。


 ところが、南街はそうじゃない。


 南街は領主や街の施設が大半で、基本的に住人が足を運ぶことがない場所だ。


 その南街に屋台を出す……ってのはちょっと無謀なんじゃ……と思ったんだが、建物の間を抜けて裏路地に入ると、そこにはいくつも屋台が並んでいて、さらにどこもそこそこお客が入っている。


 どういうことなんだろう……とその光景を眺めていると、隊員たちがそちらに向かって歩いて行くが、どうやら既にお目当ての屋台があるようだ。


「あそこがそうなの?」


「そうらしい。俺たちも初めてなんだけどな。この間ギルドで他の連中が話しているのを聞いたんだ」


「……へぇ」


 見た感じ中央広場の屋台より東街の方の屋台に似ている造りだ。


 客層も冒険者や商人が多いみたいだし……酒とちゃんとした食事を出すみたいだな。


「特別どこかが人気がある……ってわけじゃなくて、満遍なくお客さんが来ているみたいだね。まだ新しいみたいだし、他から移動して来たんじゃなくて、新しく始めたのかな?」


「南からくる連中がターゲットだってのは聞いたけどな」


 喋りながらお目当ての屋台に近づいて行くと、そこの客や屋台の人間も俺たちに気付いたようだ。


 初めは冒険者がやって来たと思ったんだろうが、俺の姿を見るなり慌てて席を空けようとしている。


 他の屋台の者たちまで姿を見せ始めたし、とりあえず場を収めた方がいいだろう。


「オレはお客さんじゃないから慌てなくていいよー」


 その言葉に、出て来た客たちは俺に一度挨拶をして戻っていく。


 リアーナの商人とかだったら、大抵はあそこまで大袈裟に反応しないし、反応するならするでああもあっさりさがりはしないだろう。


 隊員たちが話していたように、ここの客は南回りでリアーナにやって来た他所の土地の者たちが多いみたいだ。


 だが、店主は違うみたいだ。


 戻っていく客たちと違って、店主はその場に残って話しかけてきた。


「セラ副長がこちらにいらっしゃるなんて珍しいですね。任務帰りでしょうか?」


「そうそう。冒険者ギルドに向かうところだったんだけど、彼らがコッチに寄り道を……ってね」


 俺が隊員たちの方を見ると、店主はそれでこちらの状況を理解したらしい。


「仕入れに冒険者ギルドに依頼を出すことがありますし、彼らから聞きましたか?」


「ああ。向こうに先に行っている仲間がいて、そいつらの分も頼みたいんだ。酒も。出来るか?」


「ええ。持ち帰りもやってますからね。注文は向こうで……」


 店主はそう言うと、屋台へと戻って行った。


 ◇


 中央広場の屋台は敵対こそしていないが、各々独立して活動している。


 そして、東街の方の屋台はセリアーナが主導で始めたこともあって、仲間意識というか友人意識が強い。


 素材を融通し合ったり、暇な時はダラダラお喋りをしたりもしている。


 んで、コッチはというと……。


「皆で作るんだね……」


「数が多いしどうなんだろうな……と思ったんだけどな」


 隊員の注文を受けた店主が、他の屋台の店主たちにもそれを伝えると、分担して作業を開始した。


 十数人分を自分の店の客の相手もしながら作るのは大変だろうが、これならそこまで負担にならないだろう。


 東街のように手の空いた者が手伝ったり……とかじゃなくて、最初から連携することを前提にしているんだろう。


 ……どこか大きな商会が絡んでいるのかな?

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・1枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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