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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 森の調査を切り上げた俺は、森の外に出ると【浮き玉】の速度を一気に上げて領都へと飛んで行った。


 一の森と北の森の両方を見ながら街道沿いに飛んでいたが……どちらからも魔物が外に出ているようなことはなかった。


 人数を考えるとウチの隊にもチョッカイをかけてもおかしくはないんだが……領都がすぐ側にあるからこの辺りの魔物は大人しいのか、それとも単純に戦力差を見て避けたのか。


 この辺にはもう魔物は戻って来ているから、そのどっちかだよな。


 ある程度纏まった戦力がいさえしたら襲っては来ないようだし、この辺りを移動する者なら大抵護衛を付けてはいるんだが……それでも、先日の一人で移動していた者のように、何かしらの理由で護衛を付けられない場合だって当然ある。


 戦力が揃った隊列に釣られて集まって来たところに、戦力のない無警戒の者がいたら……そりゃー襲うに決まっている。


「……っと、そろそろ領都か」


 街道の警備について「どうしたもんか……」と考えていると、街壁が見えて来た。


 見たところ門前には入場待ちの列は出来ていないが……よそ見は止めて前を見ておくか。


 ◇


「セラ副長? お疲れ様です。帰還ですか?」


 北門の前にやってくると、気付いた兵が声をかけてくる。


「お疲れ様。そうだね。今日はもうこれで終わりだよ。ウチの隊員とかは帰って来たかな?」


「ええ。つい先ほど。それと、セラ副長に護衛をしてもらったという商隊も街に入りましたが……? ウチの冒険者もいるので騙るような真似は無いと思いますが……」


「あぁ、アレは一の森に入る前に見かけたから、街の近くまで一緒に来たんだ。だから大丈夫だよ」


 知名度の高い者との繋がりをアピールして、自分の仕事に繋げるってのは商人でも冒険者でもやることだが、中にはそんな事実はないのに関係を騙る者もいる。


 要は詐欺だ。


 少々警戒し過ぎなんじゃ……と思わなくもないが、俺の場合は特に一般的な貴族とは違う行動をするから、うっかり騙される者も出かねないしな。


 特にこれから領都には外から人が多く来るだろうし、一番隊の兵は神経を尖らせているんだろう。


 彼は俺の言葉に「そうですか」とホッとしたような表情を見せた。


「それより……北門は今日は異常はなかったかな? 街道にはちょこちょこ魔物が姿を見せてたんだよね」


「ああ……先に帰還した隊員たちも、街道で魔物と戦ったと言っていましたね。今日の北門ですが……魔物は森から出て来ていません。領都周辺を巡回した隊からも戦闘の報告はありませんでした」


「ふぬ……まぁ、そもそも街の近くに魔物が出てくること自体が滅多にないことだしね。了解」


 俺が【浮き玉】の高度を少し上げると、彼らは前を開けてくれた……が。


「少し街の周囲を見てからにするよ」


 北側が例年通り……とは言えない状況だ。


 南側は雨季の間に一度魔物を一掃しているが、そろそろまた戻って来ていてもおかしくない。


 今日は普段よりも少し早めに戻って来ているし、軽く街の周りを見て来ておこう。


「わかりました。街にやってくる者も増えて来ていますから、先程副長が言ったように魔物が釣り出されているかもしれません、お気を付けください」


 兵たちの言葉に、俺は「はいはい」と軽く返して西に向かって移動を開始した。


 ◇


 北門から移動した俺は、西門、南門、東門の順で見て回った。


 北門の兵が言っていたように、各門でも特に戦闘が起きるようなことはなかったらしい。


 西門や南門に繋がる街道は、魔物がうろつく場所が長く続いているだけあって、領都に向かう者をつけて来る魔物もいたそうだが、常に門前にいる警備の兵や、巡回する兵たちを見たからなのかすぐに退散したそうだ。


 それが普通の反応だよな?


 ちなみに東門は何もなかったらしい。


 まぁ……門のすぐ側に訓練場があって、兵たちが多数訓練をしているし……当たり前か。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・1枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
普段通りなのがいいのか悪いのか
そろそろセラちゃんは夫人たちの訪問客のお相手のシーズンでは? 外回り(3番隊)の隊長をするから部屋仕事は卒業かな?
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