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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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「……あ」


 辺りに広がる土煙を眺めていると、街道から小さい火球が上がっていた。


 相当威力を抑えているのか、火球のサイズに見合う小さな爆発と破裂音が聞こえて来る。


「一発だけだし救援要請とかじゃなくて、ただの合図か。近くに魔物はいないし、別に火が上がっているわけでもないし……見て来ようかね」


 地上は大分派手に荒れているが、それでも被害が広がるような類の荒れ方ではないし、ここで見続けていても出来ることもない。


 どうせ後で戻ってくるんだし、今はここを離れても大丈夫だろう。


「よし……行くか!」


 森の外に向かって飛んで行く。


 その際に軽く地上の様子も探ってみるが……何の気配もない。


 元々この辺りはすでに見て回っていた箇所だが、音につられて流れて来た魔物がいないことは確認出来たな。


「まぁ、奥の魔物ですら近付いて来ようとしなかったし、浅瀬の中でもさらに手前にいるようなのが来るわけないか。むしろ……」


 草原や街道の向こう側の北の森の魔物たちが、戦闘の気配を察して様子見に来る可能性の方が高いかも知れない。


 街道に人が通らないのをしっかり確認したのは正しかったか。


 俺は森の様子を見ながら頷いていた。


 ◇


 森を出るとすぐにウチの隊員たちの姿が目に入った。


 わざわざ街道から外れてこちら側の草原で合図の魔法を上げていたようだ。


 見たところ隊員は全員揃っているし、負傷者が出ているわけでもない。


 何かあったって感じでもないが、どうかしたんだろうか?


 近付いていくと、彼らもすぐに俺に気付いた様で手を振っている。


「お疲れ様。どうかしたの?」


「アンタの方は問題ないのか?」


「……うん? もしかして森から魔物が出てた?」


 俺がウロウロしたり戦ったりしたことで魔物を追い出してしまったんだろうか?


 大分しっかりと確認をしながら移動していたし大丈夫だとは思っていたんだが……商隊と一緒に移動していたこともあって、森に入るタイミングや位置が想定と大分ズレてしまっていたし、それが影響しているんだろうか?


 何があったんだろうか……と彼らと同じ目線で様子を見ていると。


「おや……? 魔物と戦った?」


 俺が朝一緒に領都から発った時も、北の拠点に到着した時も、向こうでの任務を終えて帰還した時にも……持っていなかった大きな袋を何人かが馬に乗せている。


 アレは主に冒険者が使う魔物の素材用の袋のはずだ。


 やはりここに来るまでの間に一戦あったらしい。


 だが、俺の言葉に彼らは揃って頷いたものの……ちょっと困惑している様子だ。


「俺たちが戦ったのは北の森の魔物だ。数は少ないが街道に出て来ていたからな……」


「アンタがあの辺りで戦っているのかと思って特に気にはせずに処理をしていたんだが……途中で森の方から爆発音が聞こえてきたんで、違うんじゃないか……ってなったんだよ」


「ふむ……?」


 どういうことだろうと詳しく場所を聞いてみると、俺が商隊と合流した場所の側みたいだった。


 そのことを伝えると、彼らは何か思うことでもあったのか「ああ……」と納得の表情を浮かべている。


「……俺たちが戦ったのはクマの魔獣三頭だったんだ」


「クマ……強いよね。そんなのいたんだ」


 クマの魔獣は魔境にもこちら側にも生息しているが、共通しているのはシンプルに強いことだ。


 たまに戦うこともあるが、強いし面倒だしで俺ははっきり言ってあまり戦いたい相手ではない。


 ウチの隊員たちなら油断したり不意打ちでも受けない限りは、無傷でも倒すことは十分可能だろうが……俺が通過した時間を考えると、随分あっさりと倒せたみたいだな。


 そもそも街道に出てくるほど浅い所をうろついているクマを俺が見落とすだろうか……?


 俺の言葉に彼らも頷く。


「まあ……そうだよな。ただな、妙に弱かったんだ。むしろ弱っている……って方が正解か? 見た目は瘦せたりはしていなかったんだが、とにかく手応えがなくてな……」


「ほぅ……?」

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・1枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
手応えない魔物と遭遇か〜!! 何かと一戦戦った? 毒でも喰らってた? なにかが起きてるな〜……
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