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地面をぶっ叩いては死体を回収して、そしてまた別の場所をぶっ叩いては回収して……何度も繰り返して、ようやく全部の死体の回収を終えることが出来た。
戦闘とどっちが時間かかっただろうか。
珍しく今回の戦闘は時間がかかったが、この回収作業も負けないくらいかかったな。
「よし……それじゃーちょっと上から周りを見て来ようかね」
戦闘とはまた違う意味で派手な騒ぎになるかもしれないし、周囲の様子は確認しておいた方がいいだろう。
特に、街道の状況はしっかり確認しないとな。
◇
森の上空に出た俺は、まずは森の様子を探ることにした。
軽く周囲を飛び回ってみると、先程よりは魔物や小動物の気配が増えていることに気付いた。
「こっちに来る様子はないけど……戦闘の気配で呼び寄せられたのか、それとも元々いたのが戦闘の所為で離れてしまっていたのか……どっちだろうね?」
強さ的には大したことないし、浅瀬から出られない程度の魔物だろう。
「あの程度なら放っておいても大丈夫か。森の中で近くにいるのは……それくらいかな? それじゃー……一先ずこっちはいいとして、向こうだね」
【浮き玉】の向きを西に向けると、今度はそちらに向かって飛んで行く。
森から出て草原上空にやってくると、街道の南北をジッと見る。
あまり高度を上げることは出来ないため見える範囲は限られているが……とりあえず今は街道を誰も通っていないのはわかる。
「ウチの隊員たちはもう通ったのかな……? 森に入ってそろそろ一時間は経っているはずだけど……まだかな?」
時間を考えると微妙なところだ。
北の拠点を出てからどれくらい経ったかはわからないが、商隊と移動をする際に速度を大分落としている。
俺が森に入る際にはまだ姿を見なかったが、あの頃には拠点を発っていてもおかしくない。
俺が森であれこれやっている間に通過していると思いたいが……もしかしたら、丁度矢を放つタイミングでって可能性もなくはない。
「……まぁ、オレが一の森に入るってのは彼らも知っているし、もし何かあっても対処は出来るよね」
矢を使った魔物の死体処理で起きる問題といえば、周囲の魔物が驚いて森の外に逃げてしまうことと……後は単純にデカい音が森の外にまで届いてしまうかもしれないことだが、彼らなら何かあっても対処は出来る。
あんまり考えすぎても何も出来なくなるしな。
とりあえず、何の気配もないしここを民間人が通過する……なんてことは起きないだろう。
「んじゃ、グズグズしてられないしサッサと取り掛かろうか」
いつまで見ていてもキリがないし、ここらで切り上げて地上に戻ることにした。
◇
「よいしょっ!」
【ダンレムの糸】をまずは発動すると、重たい弓のバランスをとるために、周囲の木に【蛇の尾】を巻き付けて【猿の腕】で支えた。
そして、【足環】でしっかり本体を掴んで【緋蜂の針】で弦を引いていき、魔物の死体を集めた場所に狙いをつける。
普通の戦闘時に撃つように真っ直ぐ水平に……ではなく、確実に地面に積んでいる魔物の死体を巻き込むように、やや下に向けて撃たなければいけないため中々調整が難しいんだが……この方法は既に何度かやっている。
「まずは一発目!」
角度に気を付けながら右足を離すと同時に、弓から光の矢が放たれる。
強烈な閃光と轟音が森に響く中、矢の威力に負けないように【浮き玉】を操ってバランスを取り続けた。
徐々に光の矢の威力が収まっていき、無事撃ち終えることが出来た。
「……ふぅ。地面は乾いているわけでもないのに土埃が凄いね」
地面を大きく抉るような角度で撃っただけあって、普通に撃つより舞う土埃の量がずっと多い。
成果を確認したいが……落ち着くまで待たないといけないな。
「上に行くか」
地上で待っている必要もないし、周囲の警戒も兼ねて俺は上空に上がることにした。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




