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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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「はぁっ!!」


 突っ込んで蹴りをお見舞いして、即座に【影の剣】で周囲を薙ぎ払う。


 魔物が襲い掛かってくる前に、尻尾も振り回して牽制しながら離脱する。


 これ自体は今までやってきていることだし、深く考えずに行えるんだが……。


「おっとっ!?」


【蛇の尾】が周りの木にぶつかって跳ね上がる。


 さらに、頭の上で【風の衣】が枝に触れたのがわかった。


 危うく森の上に飛び出てしまうところだった。


「危ない危ない……今は戦闘中だしね……」


 ただ単に森の上空を飛んでいるだけなら、この位置なら奥の魔物を刺激することはないはずだが、何といっても今は戦闘中だ。


 今は静まっているが、先程までは魔物たちが元気に騒いでいたし迂闊な真似は出来ない。


「この周囲を威圧するのはいいんだけど、奥まで行くのは避けたいしね……気を付けないと!」


 そう言って一息つくと、地上をうろつく魔物たちを見下ろす。


 生き残りはゴブリンが七体と、コボルトが六体。


 始めは二十体ちょっといたことを考えたら悪くないペースだが、いまいちスパッと倒せない状況が続いている。


「手強かったり苦戦しているわけじゃないんだけどね。場所が悪いかな……?」


 続けて周囲を見てみると、辺りには狭い間隔で木や茂みが生えているのがわかる。


 俺が普段一の森で戦う時はもっと開けた場所を選んでいるんだが、魔物の群れが争っている場所に突っ込んでしまったからな。


「戦いやすい場所に引っ張ったり、この辺りの木を蹴り倒すのも今は難しいし……ちょっと困ったね」


 それだと周囲の魔物への威嚇どころか、森を刺激して逆に呼び寄せかねない。


 ヘビ君たちも、倒せる強さの魔物ではあるが……狭い場所で動き回ることを考えると、攻撃を仕掛ける余裕もないし……。


「とりあえず、もう少し減らしたら動きやすくなるかな? ……っと!」


 頭上に浮いている俺めがけて一体のゴブリンが石を投げつけてきたが、敢えて回避したりせずにそのまままっすぐ突っ込んでいき、頭部に蹴りをお見舞いした。


 綺麗に直撃しただけあって、その一撃で頭部が砕け散った。


 半端なタイミングでの攻撃だと、一の森の魔物は小型でも耐えたりするんだが……これだけ完璧に決めると流石に耐えられないようだ。


「いつもみたいに纏めて一度に何体も……ってよりは、一体ずつ倒していくか。大型とかならともかく、小型相手だと面倒なんだけどね……」


 一体一体が強い上にそもそも大量に群れることが少ない大型ならともかく、数は多くても纏めてバンバン薙ぎ払っていける小型相手にはまずやらない戦い方だが、仕方がない。


 俺は小さく溜め息を吐くと、再び高度を上げていった。


 ◇


 完璧に蹴りを当てても、頭部以外だと耐えられてしまう。


 ダンジョンや西側の魔物より、やはり魔境の魔物が強力だってことが改めてわかった。


 もっとも。


「ほっ!」


 急降下突撃を行うと、すぐに魔物たちが距離を取る。


 先程から何度も繰り返したから、俺の仕掛けに対して対処法を身に着けたんだろう。


 だが、それはそれで俺にとっては都合がいい。


「はぁっ!!」


 一気に距離を詰めて接近すると、【影の剣】をゴブリンの胸に突き刺した。


 そして、すかさず一回転して胴体を切断すると再び上空に離脱する。


 戦闘を開始した場所からほとんど動いていないし、相変わらず動き回ることは難しいが、魔物の数を半分ほどまで減らしてきたことで大分戦いやすくなってきた。


 いくら魔境の魔物だからって、この程度なら【風の衣】で攻撃の大半は無効化出来るし、【琥珀の盾】もあるからまず俺まで届くことはないんだが、それでも何体もに飛び掛かられたら流石に地面に引きずり降ろされるかもしれないからな。


 慎重に戦っていたんだが……ここまで減らすことが出来たら、もう少し思い切って突っ込むことも出来るだろう。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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