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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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「……東の奥の方に徐々に逸れながら南に向かってるね。これはどういうことなんだろう」


 南に向かうのは、昨日までの俺の森での行動が理由なんだろうが……東に行くのはどういうことなのか。


 森の奥の方に逃げていけば、当然強力な魔物の縄張りに踏み込む可能性は増えてくる。


 その状況を切り抜けられるほどの力があるのなら、【妖精の瞳】なりヘビの目なりでとっくに見つけられているだろうし……。


「オレに狙われていることに気付いて振り払うため……とか? ないとは言えないけど……どうかな」


 件の魔物について考えながらも、しっかりと木の枝や幹……ついでに念のため地面も見ながら森をウロウロし続けた。


 ◇


 一の森の上空と地上を行ったり来たりしながらウロウロすることしばし。


 痕跡は追えているが、肝心の魔物には未だに辿り着けないでいる。


「む……結構奥まで来ちゃってるね」


 振り返ると、いつの間にやら森の外が見えないほどの場所まで来ていた。


 これ以上奥まで行くのはマズい気がするし……どうしたものか。


「ここまで退いていて、今更北や浅瀬に戻ってくるとは思わないし、今日はこの辺りにしておこうかな?」


 実はとっくに北に突破していた……ってのが一番いやなことだったんだし、とりあえずこの辺りにまだ留まっているってことがわかっただけでも十分だろう。


 後は明日この周辺を念入りに捜索して、仕留めるなり奥に追いやるなりしたらいいだけだ。


「んじゃ……戻るか」


 小さく溜め息を吐くと、俺は地上付近にまで高度を下げた。


 ここまで木の枝を調べながら飛んで来たため、上の方はある程度はしっかり見れているが地上付近はチェック出来ていない。


 帰るついでに調べておこう。


「まぁ……ここまで魔物にも獣にも遭遇しなかったし、ヘビくんたちも何にも反応しなかったからね。地中に何かが潜んでいるってこともないかな?」


 きっと目ぼしい発見なんかないんだろうな……と思いながら、森の外に向かってのんびり飛んでいた。


 ◇


 そろそろ森の外に出る……って位置まで来たが。


「む?」


 微かに赤ん坊の叫び声のような音が聞こえた気がして、【浮き玉】を停止させた。


 こんなところに赤ん坊がいるわけないし……ゴブリン辺りか?


 洞窟やダンジョンほどではないが、森の中だから音が反響したり吸収されているし、加えて【風の衣】で音量がだいぶ削られているため、音源がどこか特定しづらい。


 とりあえず奥からじゃないことは確かだが……。


「どっちからだ……?」


 前方にもいないし北か南のどちらかだと思うが、目につく範囲にはいないようだ。


「無理に探す必要はないかもしれないけど、あんまり放置はしたくないし、威嚇も兼ねて一戦くらいはしておきたいんだよね」


 昨日までは周囲の魔物が森の外に出ないように……と出来るだけ戦闘を避けて移動していたが、何だかんだで魔物を南に追いやる効果はあったみたいだし、今日も一戦くらいはやっておいた方がいいだろう。


「お……あっち?」


 どっちから先に行こうかなと迷っていると、ヘビたちが揃って南に首を向けた。


「よしっ!」


 俺は南に向かって【浮き玉】の速度を一気に上げた。


 ◇


 高速で移動しているのに、中々魔物に遭遇出来なかったんだが……。


「見えて来た! 結構数がいるね!?」


 数百メートルどころか、一キロメートル近く移動をしたところでようやく魔物たちの気配を捉えることが出来た。


 何か争うような声だったから複数いることはわかっていたんだが、ゴブリンとコボルトがそれぞれ十体近く集まって争っている。


 これなら確かにアレだけ距離が離れていても聞こえてくるだろう。


「よし……それじゃー、気合を入れて片付けようかね!」


 小型の妖魔種とはいえ、れっきとした魔境の魔物だ。


 気を抜かずにしっかりと戦わないとな!

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
なんて優秀なんだ、ヘビレーダーwww
ゴブリンとコボルトの縄張り争いか、弱い魔物だけど放置は出来ないね
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