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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 上空から見ていても、派手に地形が変わったな……ってことしかわからないし、詳しく調べるためにも、俺は高度を下ろして川のすぐ側までやって来た。


 まずは水面ギリギリに浮きながら、岸壁の観察をする。


 元の状態がどんなのだったかはわからないが、カエルもどきが何体も潜り込んでいたんだし、地中は穴だらけになっていたはずだ。


 んで、そこにジグハルトが魔法で撃ち込んだことで崩落していたんだが……さらに強力な魔法をぶち込んだことで完全に止めを刺してしまったんだろう。


 真横から見るとよくわかるが、ある位置からごっそりと岸側に抉れてしまっている。


 そこら辺がカエルもどきが潜り込んでいたところなんだろう。


「とりあえず今崩れている箇所を除けば……しっかりしてるのかな? 穴が開いているようなところもないしね」


 俺は岸に近づくと、尻尾でベシベシと叩いて崩れたりしないかを確かめていく。


 砂がこぼれるくらいはするが、大きく崩れるようなことはない。


【緋蜂の針】で蹴り飛ばすのもありなのかもしれないが、またさらに崩れたら困るし……これくらいで十分だろう。


 一通り見て回ったところで、俺は高度を上げていく。


 川面から離れて全体を反対の岸側も見てみるが。


「なんもいないね。向こう側にもこっちの様子を探りに来た魔物がいたって言ってたけど……流石にこれだけやったらそれどころじゃないのかな?」


 上から見える範囲だと、魔物も獣も何もいない。


 ジグハルトがアレだけ強力な魔力を放っていたし、少なくとも魔物はしばらくの間この辺には近づこうとはしないだろう。


「下流はもう見て来たし……上流を軽く見たら引き上げかな?」


 上空から周囲を見回してそう呟くと、再び高度を下ろしていった。


 ◇


 広場の上流と、ついでに向こう岸を一回りしてきた俺は、皆が待つ場所へと戻って来た。


 そこではジグハルトたちと、後方に待機していた俺の隊員たちが既に集まっていた。


「ただいまー」


「おう。ご苦労さん。お前の目から見て何かあったか?」


「目立った物は見つからなかったね」


 俺はジグハルトの前に下りると、先程見て来た情報を皆に伝えた。


「俺の想定よりも崩れた範囲が広かったな」


 アレをやった当人であるジグハルトも、俺からの報告を聞いて驚いているようだが。


「ジグさん……そのうち森を破壊しちまうかもな……」


「一の森では気を付けてくれよ?」


 他の隊員たちはドン引きだ。


 あの大ジャンプもそうだったが、たまにこの人が本気を出すと驚かされることばかりだな。


「俺だってあんな状況じゃなけりゃこんな真似はしねぇよ……。まあ、向こうの状況もわかったし、ここでやれることはもうないな。引き上げるか」


 ジグハルトが苦笑しながら隊員たちにそう言うと、自分の馬の下へと歩いて行く。


「このまま拠点に戻るの?」


「いや、撒いた薬品があるだろう? アレを処理しながらだ。そっちの分の案内は頼むぞ」


「あぁ……それがあったね」


 色々あり過ぎてすっかり忘れていたが、ちゃんと薬品の処理をしないといけない。


 そもそも今回俺がジグハルトたちと一緒にいるのは、それを見届けるためでもある。


「おう。領都にしっかり報告してもらわないとな」


 ジグハルトはそう言って笑うと、木に繋いだ手綱を解いて馬に跨った。


 ◇


 ジグハルトの薬品の処理の方法はシンプルだ。


 撒いた箇所を高火力の炎で一気に焼き払う……それだけだ。


「……他にはどんなのがあるのかな?」


「土を持ち帰ったり、後は別の場所に少しずつ捨てていったり……そんなところだな。この方法だって一歩間違えたら火災を引き起こしかねないし……状況次第だ」


「今は雨が上がったばかりだしね」


「そういうことだ。お前がやるなら……地道に掘って蹴り飛ばした方がいいかもな」


「なるほどー……」


 他愛のないお喋りをしながらもしっかり作業を完了させて、俺たちは拠点へと帰還した。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
魔境だしそう遠くない内に魔物が集まって元の分布に戻るんだろうな
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