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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 領都内に入ると、一先ずそこで冒険者たちとは別れることになった。


 冒険者ギルドや商業ギルドに報告に向かうんだろう。


 ついでに、あの商人の件もある。


 当人はまだ門前で積み荷の検査が続いていて街に入れていないが、彼も後々商業ギルドと冒険者ギルドの両方に出向くことになるだろう。


 今日の出発は無理だが、明日の朝から出発したら仲間が待つ北の街にその日のうちに到着出来るはずだ。


 腕の良い冒険者を確保するのは無理でも、そこそこの冒険者たちならまだ多少の余裕はあるだろうし……危険を押して一人で急行したかいはあっただろう。


 んで、俺と騎士団組は本部に向かって北街を進んでいた。


 朝は俺たちを見送るために結構な人数が集まっていたんだが……今は集まるどころか、そもそも通りに人の気配がない。


「……朝は騒がしかったけど、今はそうでもないね」


 移動しながらふと思いついたことを口にすると、一緒にいた隊員たちが笑い声をあげた。


「北街はこの時間帯は人が少ないからな。そもそも他と違って出歩く者も少ない場所だろう? 流石に帰還時刻でも伝えていないと無理だろうな」


「あー……確かに言われてみれば……」


 この辺は街の人間が暮らす地域でもなければ、立ち寄る店がある地域でもない。


 基本的に、商業ギルドの関係者や職人の工房、さらに東の端の方には他国の者の屋敷が建っていて、住民が出歩くことはほとんどない場所だ。


「中央通りに出たら増えるぜ? ここまで声が届いているくらいだしな。……アンタは聞こえないか」


「む?」


 耳を澄ませてみるが、俺たちの会話の音と馬の蹄の音くらいしか聞こえてこない。


「何もない俺たちでも微かにしか聞こえないしな。もう少し近付けば聞こえてくるはずだ。向こうは人通りが多いみたいだ」


 彼はそう言うと、中央広場の方を指した。


「今日は何かあったか?」


「どうだろうな? まあ……雨季明けの買い出しとかそんなんじゃねぇか?」


 その彼に別の隊員が訊ねると、彼もハッキリとした答えはわからないようだ。


 何だろうなと気にはなるが……まぁ……行けばわかるか。


 ◇


 中央広場とそこに繋がる通りは、基本的にいつでも人通りが多い場所だ。


 何といってもこの街の住人と外から来た者たちが集まる場所だし、街の各所に行くのにも通過する場所だ。


 だからこそ人の姿が多いこと自体はおかしくはないんだが……。


「……多過ぎない?」


 中央通りの各所に人が溢れている。


 通りに並ぶ商店に出入りする者が多いし買い物なのかもしれないが……もうすぐ夕方だって時刻だし、ただの買い物ってこともないと思うんだけどな?


「多いよな。記念祭の準備には……まだ早いよな?」


 記念祭には広場や通りに露店なんかも並ぶし、その為の準備……と考えたら確かにこれくらいの人間が出て来てもおかしくはない。


 ただ、まだ一月近くあるし今やることではないだろう。


「裏ではやっていてもおかしくないだろうが、まだ広場には出てこないだろう。かと言って雨季明けの破損個所のチェックってわけでもなさそうだしな……何やってんだ?」


「店に出入りしている者が多いし、買い物……だよな?」


 北街では笑っていた隊員たちも不思議そうな顔をしている。


 俺たちに気付いた住人が手を振って来たりしているので、それに応えながらも何故なんだろうと皆で不思議がっていたが、人が多いってだけで何かが起きることもなく貴族街の前までやって来た。


「お疲れさん。他の連中は自分のところへ行ったのか?」


 貴族街の門前の警備をしている兵たちが、俺たちに気付くと門を開けながら労いの言葉をかけてきた。


「ああ、報告にな。それより街が賑わっているが、何かあったのか?」


 それに答えながら街の様子を訊ねると、彼らは苦笑しながら肩を竦めている。


「商会の連中が倉庫を空けるためだって普段より安く店に並べているらしい。昼頃から住人に広まって……ああだな」

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
なるほど、こういう効果もある訳か
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