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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 北の拠点で報告を終えると、ジグハルトたちが用意した領都への報告書を受け取ってから北の拠点を後にした。


 普段だと折角遠出したからと、あちらこちらを見て周りながら帰るんだが……今日はもう十分仕事をしたし、明日以降も任務があるから真っ直ぐ帰ろう。


 俺が北の森の調査に出てからまだ二時間は経っていないはずだが……帰還中の隊に追いついたりしないよな?


 隊員たちだけならとっくに到着しているはずだが、簡易修理をしただけの馬車も同行しているし、全体的に足が遅くなっているはずだ。


「…………追いついちゃおうか」


 南の方は魔物も戻っているし、足の遅い馬車に合わせて移動しているとどうなるかだ。


 あの戦力相手に突っかけてくる魔物がいるとは思わないが……明確な弱点が一つあるとどんな反応をするかわからないしな。


 俺は「よし!」と気合いを入れると、【浮き玉】の速度を上げて南に向かって飛んで行った。


 ◇


「……お? いたね」


 速度を上げて移動を再開してから二十分ほど経ち、そろそろ領都が見えてくるんじゃないか……って地点まで来たところで、前を行く一行の背中が見えてきた。


 馬車に合わせているから速度は抑えめになっているが、その分しっかりと隊列は組めていて、乱れは一切なかった。


 道中も街道脇に魔物の気配は感じたが、その割には戦闘跡はなかったし、魔物が突っかけてくる隙が無かったんだろう。


 合流するためにさらに速度を上げると、最後尾を警戒していた隊員がその気配に気付いたのか振り向いた。


「っ!? ……隊長か」


 一瞬槍を向けかけたが、俺だとわかるとすぐに構えを解く。


 そして、彼が急に動いたことで他の者たちも連動して隊列を変更しかけていたが、状況を把握するとまた進みだした。


 ついでに、最後尾の彼が速度を落としたのを見て、空いた穴を埋めるように別の隊員が最後尾に回る。


「お疲れ様。何もなかったみたいだね」


 俺は彼のすぐ隣に移動すると話を始めた。


「ああ。チラホラ魔物が姿を見せたりはしていたが……まあ、仕掛けてはこないよな」


 森の中を突っ切るとかならともかく、街道を移動しているのなら出てくる魔物は様子見に出て来た弱い個体だ。


 何か事情でもなければ、隙が無い格上の集団を襲ったりはしないだろう。


 俺は納得して頷いた。


「だよね。……馬車は問題なかったかな?」


「……少なくとも俺たちが見ている限りではだがな。念のため警戒していたが、何か仕掛ける素振りもなかったし、魔物だって襲ってもこなかったからな。積み荷も問題無しだ」


 そう言って前を向いていた彼がこちらを見た。


「ジグさんたちは何か言っていたか?」


「拠点内で荷物を降ろしているのに、修理をする職人や近くを通るオレたちを全く警戒していないから、やましいことはないだろうなって言ってたね。オレの目で見ても積み荷にもあの商人にも妙なところは何もなかったから、まぁ……大丈夫だろうなとは思ってたけど……」


「何でもかんでも信用して無警戒なところを仕掛けられるよりはいいだろう」


 北の拠点でもそうだったが、ちょっと考え過ぎだったかなと肩を竦める俺に彼は笑いながらフォローをしてくる。


「そうだね……んじゃ、オレは前に行くよ。後ろはよろしく」


「おう」


 俺はそう言うと、最後尾から離れて先頭に飛んで行った。


 ◇


 先頭に移動してからは、周囲の警戒をしながら速度を合わせて飛んでいたが、結局何事もなく領都の門が見えてきた。


「よし、到着だね」


「ああ。後は……各々の所属先に向かって報告だな」


 指揮役の彼はそう言うと、北門の前で待機している隊員たちに指示を出していく。


 同行した商人は、領都に入場するために警備の兵に色々と話を聞かれている状況だ。


 ちなみに、積み荷も色々調べられている。


 ここでもこれだけ入念にチェックするし……何か持ち込んだりも出来ないだろう。


 警戒のし過ぎだったな。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
(パパラパー)怪しい隊長を察知した彼は、ベテラン隊員へ進化した♪
無事に到着、特に怪しいところもなかったしこれで落着かな
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