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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 勝利したオーガは元から自分が率いていた群れと、新たに加わった魔物と共に森の奥に消えていった。


「……どうしたもんかね。やるか……放置か」


 全部で三十体近い魔物の群れだし、人にとっては脅威になりそうな存在ではあるんだが……あの群れの構成だと少なくとも街道には出てくるような感じはしないし、この辺には人里も無い。


 加えて、冒険者も狩人も来るような場所ではない。


 むしろ、あの数の魔物が群れとして統制が取れているわけだ。


 あの数がまたバラバラになってしまう方が厄介な気がする。


「それに……倒したところで処理も大変そうだしね。ここは放置かな? あの規模にまで膨れ上がれば、森の奥に行っていたとしても見つけるのも簡単だろうし、後回しでもいいよね?」


 報告に北の拠点に戻るし、そこでジグハルトに相談してみるかな。


「んじゃ……あの群れのことはいいとして……アイツをどうするかだね」


 未だに起き上がれないでいる敗れたオーガだが、一応まだしっかり生きてはいるんだよな。


 散々オーガの怪力でぶん殴られ続けていたというのに、死んでないあたりどんだけ頑丈な生き物なんだろうか。


 とはいえ、ここからすぐに元気に暴れまわる……ってことは無理だろうし、場合によっては傷が癒える前に他の魔物にやられる可能性だってある。


 だから、コイツも放置でいい気もするんだが……今までの経験上縄張り争いやリーダー争いで群れから追い出された魔物は、弱い魔物がいる場所に下りて来てそこで暴れだすんだよな。


 ここだと森の浅瀬や草原……街道とかがそうだ。


 領民にとっての危険度って意味ではコイツの方が上かも知れない。


「あんまり気は進まないけど……仕方ないか」


 俺は潜んでいた木の陰から出てくると、【影の剣】を発動してオーガの下に飛んで行った。


 ◇


 森の調査を切り上げた俺は、報告と相談のために北の拠点に引き返した。


 森の中を通ったり、地上の様子を一々探ったりしないで一直線に飛んだためあっという間に到着した。


 拠点の中では住民たちが宿舎や集会所の前に集まって酒宴の準備をしている。


 俺は彼らに挨拶をしながら、宿舎の中に入り二階に向かった。


「ただいまー……おぉっ!? まだ誰もお酒を飲んでない!?」


 外では兵たちの姿を見なかったし、どうなっているのかな……と思ったんだが、まだ誰も酒を飲んでいる様子はなかった。


 出発前に軽く言いはしたが、それでも何人かは……とか思っていたんだが、どうやら俺が考えるよりも彼らは真面目だったらしい。


 いやはや、彼らのことを見くびっていたようだ。


「まあ……流石にこの場で俺たちが騒ぎすぎてもな。今日はココの連中に譲って程々に楽しむさ」


 目を丸くする俺を見てジグハルトは残念そうに肩を竦めている。


「夜警の当番じゃない班は飲めるけどな!」


 部屋にいた一人がジグハルトの様子を見てからかうような声でそう言うと、他の兵たちも肩を竦めたりニヤニヤしたり……様々な反応を見せた。


 なるほど……夜の番も彼らが請け負っているし、それがある人は軽めに抑えるんだろう。


 俺の感覚からしたら夜警じゃなくても仕事があるのに飲むって選択肢はないんだが……この環境には彼らの方が慣れているし、俺が止めるようなことではない。


「……まぁ、夜警がない人もほどほどにね」


 そう皆に告げてからジグハルトの下に行くと、森の調査の報告を行った。


「珍しい場に遭遇したな。デカい群れが出来たが……半端な位置なんだろう?」


「うん。位置的に森の西側の真ん中あたりかな? 草原にも街道にも……外の拠点にも、どことも離れた辺りだね」


 ジグハルトは森の地形を思い浮かべたのか「あの辺りか……」と呟いた。


「生き残ったもう一方はどうした?」


「仕留めたよ」


「なら問題無い。余程街道や人里近くでもなければ、わざわざ全滅させなくていいだろう。ただでさえ今はこちら側に魔物の空白地帯が出来ているし……それを増やして動きが読めなくなっても面倒だしな。後は雨季明けの巡回連中が判断するだろう」

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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さらば負けオーガ、敗者の末路は決まっているのだ
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