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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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「何か見つかるかなー……ってちょっとは期待してたけど……」


 森の上空の東西を行ったり来たりしながら少しずつ北上していたが、相変わらず何も見つけられないでいた。


 時折鳥やリスみたいな小動物を見かけることはあったし、それが成果といえばそうなのかもしれないが……一応今日の目的にした大型の妖魔種の足取りはトンと掴めない。


 だんだんあの折れた枝は自然に折れたんじゃ……って思えてくるくらいだ。


「まぁ……それはあり得ないんだけどね。あのサイズの枝が自然に折れるなんて、大嵐か……落雷くらいかな? そんな跡はなかったしね」


 ここまで見た限りだと、特に森の様子に変わりはないし……。


「どーしたもんかねー……」


 何も見つからなさ過ぎたため、周囲から目立って少々危険ではあるがさらに範囲を広げるために高度を上げていった。


 別に無理をして今日何かを見つける必要はないのかもしれないが、折角普段来ない場所に来ているし、成果の一つ二つくらいは手にしたい。


 まぁ、ただの気分だな。


 もっとも、何か見つかるまでとなるとキリがないし、どこで引き返すかを決めておいた方がいいかな?


「それじゃー……後二往復は少ないか。三往復で……おや?」


 後三往復して何もなければ引き返そうと決めて早々に発見があった。


 俺が見て回ろうと思った範囲の外ではあるが、北側にポッカリと木が生えていない場所がある。


 元から生えていないのか、それとも何かが折ったのか……距離があるのではっきりとはわからないが、少なくとも数本程度では埋まらない程度の何もない空間が出来ていた。


「よし……んじゃ、予定変更してあそこを調べて終了にしよう!」


 何度も予定を変更しているが、アレならわかりやすいしな。


 俺は気合いを入れると、そのぽっかりと出来た空間に向かって飛んで行った。


 ◇


「……戦ってる!? 魔物同士か!」


 近付いたことでそこの様子が見えてきたが、何やら大きい影が互いに向き合っているのがわかった。


 派手な音や動きもないが、只事では無い雰囲気は伝わってくる。


 それに、そこを見つけた時は気付かなかったが、その二体の周囲をいくつもの気配が取り囲んでいた。


 どいつも大したことない強さの魔物だし……観戦かな?


 自分で考えたことに、思わず何馬鹿なことを……と突っ込みかけたが。


「あれ? 本当に観戦してるの?」


 睨み合う二体の魔物を取り囲んではいるものの、騒ぎもしないしジッとしている。


「……見たところ大型が七体で、小型とかが……二十体そこらかな? 倒すだけなら別に難しくはないけど、ちょっと事態がわからないしね。オレも観戦に回ろうかな? ……何やってんだろうね?」


 まさか魔物のケンカを観戦する羽目になるとは……と、思わず自嘲してしまったが、この情報も何かの役に立つかもしれないし、真面目にやらないとな。


 再び森の中に下りて、魔物たちに気取られないように多少の余裕を持った位置で停止すると、枝の中に体を隠した。


 距離は十分あるが、中々いい位置だ。


 真っ直ぐ視界が通っていて魔物たちの様子はココから確認出来る。


 逆に魔物からだと俺がここにいるとわかっていない限りは気付くことはないだろう。


 さて……んじゃ、改めて魔物の様子を探るとしよう。


「真ん中にいるのは……二体のオーガか。どっちも棍棒みたいなのを持ってるし、あの枝を折ったのはどっちかだろうね」


 武器を調達出来る知恵があって、こんな場を用意出来る……ってことは群れのボスかな?


 んじゃ、アレは縄張り争いか。


「周りの魔物は群れの部下だね。勝った方が群れを吸収するのか。……結構な規模の群れになりそうだけれど、どうしたもんかね。っと、始まったね」


 咆哮をぶつけ合って威嚇合戦が始まったかと思うと、突如突っ込んで行き、互いに手にした棒切れで殴り合いを始めた。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
森に妙にひらけた休憩所みたいな場所がある理由って………
セラの参戦でこの縄張りの真のボスが決まる!
縄張り争いの真っ只中だ しかし決闘で決める程度の知性はあるんだな
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