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川を渡ってこちら側に来てからしばらく経った頃、オオカミの群れと一戦交えた。
魔獣ではないただの獣だし、俺の敵じゃない。
あっさりと蹴散らした後は、サクサク処理をしてさっさとその場を離れることにした。
んで、さらに広範囲を見て回っているんだが……戦闘を行った地点から西にさらに飛んだ場所で、地上から二メートル近くの高さに伸びている枝が折れた跡を発見した。
太さは俺の腕よりも太いし、この分なら長さも二メートル近くはあってもおかしくはないだろう。
自然に折れたのなら、そこら辺に転がっていてもおかしくないが見当たらないし、この枝はそう簡単には折れないサイズだ。
何かが折って持って行ったんだろうな。
この高さに手が届いて、尚且つ武器を持とうと考える魔物といえば……オーガかオークかその辺りか。
「元からこの辺に縄張りを持っているのかはわからないけれど……そこら辺がいるんだろうね。数はどれくらいか……多くはないと思うけどね」
今のところ痕跡らしい痕跡といえば、この折れた枝一本だけだ。
大規模な群れならもっと目立った痕跡があるはずだし……精々三体か四体くらいの小規模な群れで、そのボスが持っているってところかな?
「専門家じゃないから正確にはわからないけど、まだそこまでこの跡は古くないよね。今日は……そいつらを見つけて対処したら終わりでいいかな?」
小型の妖魔種や魔獣と違って体もデカいし、簡単に隠れるようなことは出来ない種族だ。
いるのなら見つけることは難しくない。
一先ず調査の目安としてはいいんじゃないかな?
「それじゃー……行きますか!」
◇
しばらく西に向かって飛んでいたが、獣や小型の妖魔種と擦れ違った程度で特に変わった物を見つけることは出来なかった。
ってことで、今度は少しずつ北に進路を向けて行ったり来たりを繰り返していた。
手間ではあるが、近い場所を何度も通ることで見落としを避けることも出来るだろう。
歩いてこの方法を採るのはちょっと酷だし効率も悪いが、飛び回る俺には大して問題じゃない。
まぁ……何かは見つかるだろうと思ったんだが、意外と見つけられないでいる。
「……どういうことだろうね?」
薄暗い上に地面の状態も悪い森の中だし、もし何かあったとしても見落としている……って可能性はもちろんある。
ただ、大型の妖魔種の痕跡を見逃すかというと、またそれは別問題になって来る。
地面に穴を掘って身を隠せるようなサイズじゃないし、かといって身を隠せるようなサイズの岩や木の陰はちゃんとチェックをしているし、そこには何もないのも確認している。
「あくまで本命は一の森の方で、こっちの調査は簡単な任務だと思ってたんだけど……もしかして手こずるのかな? 期限は限られているし、こっちにあまり手を取られたくはないんだけどね。上に出てみようかな?」
森の中で何も見つけられないのなら上から探してみようかな。
まぁ……これだけ丁寧に地上を見て回っていて何も見つけられないのなら、上から見ても大して変わらないかもしれないけど……どうせ手詰まりなんだ。
やらないよりはマシだろう。
◇
さて、森の上空に出た俺は【妖精の瞳】とヘビの目を発動して、慎重に森の様子を探っていた。
小型の妖魔種や魔獣に普通の獣などの姿は時折あるが、お目当ての大型の妖魔種は見つけられないでいる。
「……おっと?」
木の枝に停まっていた数羽の鳥が、急にバサバサと音を立てて飛び立ったので驚いてしまったが、向こうも空を飛んでいる俺に驚いたんだろう。
特に襲って来たりもせずに逃げて行ってしまった。
何の躊躇もなく飛び立ったし、ここら辺は空に脅威はいないってことだろうな。
「だからといって地上も何もいないとは限らないんだけど、さっきは空振りだったしね。……何か見つかるかな?」
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




