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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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「思えばこっち側に来ることって初めてじゃないかな?」


 川を越えて対岸に渡って来た俺は先程までと同様に地上の様子を見ていたんだが……そこでふと気づいた。


 北の森自体そう頻繁に足を運ぶ場所じゃないんだが、それでも騎士団の任務で同行することもある。


 ただ、あくまで領都周辺だったり街道の巡回のついでだったりのため、そこまで奥には入ることはなかった。


 もちろん、街道沿いに西に行くことは今まで何度もあったんだが……わざわざ森の中に入ることはなかったから、こちら側の情報は執務室の資料で読んだ程度しか知らなかったりする。


 その資料にしたって、この辺は狩りをするには不便な場所だってこともあって、普段から狩りをしている者たちの報告じゃなくて、あくまで近くを通った者たちからの報告を纏めた物で、どこまで正確なのかはわからない。


 川で隔てられた……って程度のことだが、それでもこちら側は農場が広がっていたり、そもそも一の森とも離れていたりと結構差があったりもするからな。


 まぁ……簡単にあの川を渡って行き来する魔物はいないだろうし、そこまで神経質にならなくてもいいってのはあるが……。


「いつもの北の森と同じ感じで見ていたら見落としがあるかもしれないし……気を付けないといけないね」


 いい機会だから少しは資料を更新出来る程度の情報は集めたいな。


「……とはいえ、そう簡単に何か見つけられるわけでもないしね」


 上空から見ているだけで何かがわかるか……っていうと、そうでもない。


 そもそも、普段のこちら側の様子を知らないわけだしな。


 チラホラと木の隙間から魔物や獣らしき気配を感じることもあるが、どれもこちら側にいておかしくないものばかりだし、向こう側に比べたら数は多いものの、別に異変ってほどでもないはずだ。


「こっちは皆もあまり調べられていないって言ってたし、森の中に入ろうかね」


 近くに丁度生物の気配が見当たらない場所を見つけたので、そこから森に入るために高度を下げていった。


 ◇


「ふむふむ……この辺の森はあんまり荒れていないね。雨季の前後でも縄張り争いとかはなかったのかな?」


 今日は一の森に始まり、北の拠点周囲の森とそこからさらに西に向かいと……森の中に入ることが多かった。


 だからこそ、森の中を見ていると多少は他所との違いも判るようになっている。


 地面そのものは他所と一緒でまだまだ雨が乾ききっておらず所々に水溜まりもあるが、それでも地面や周囲の木々の荒れ方に違いがある。


 地面はそこまでぐちゃぐちゃになっていないし、特に枝とかが折れていたりもしていない。


 木の幹に体を擦りつけたのか泥で汚れたりはしているが、その位置も低めだし……大型の生物はあまりいないみたいだ。


 魔物なら小型の妖魔種で、獣だとオオカミとかシカとかだろうか?


「街道とか街道沿いの草原に出てくるのとほとんど変わりはないみたいだね……」


 領都から街道沿いに西に向かうと、ちょこちょこそこら辺を見かけるから、この森にいること自体は知っていた。


 だが、ここは街道からは離れているし、もう少し居ついている魔物も違うのかなと思ったが……そうでもないのかな?


 まぁ……一の森がすぐ側にある向こう側と違って、こちら側は広いし移動出来る範囲も広いから、魔物の生息地も固定していないのかもしれない。


「とりあえず……この森で今まで見つかったことがない魔物とか、大規模な群れでもいたら異常……ってことでいいかな?」


 方針も決まったし森の中の調査に取りかかろうか……と、改めて周囲を見渡していたんだが。


「うん?」


 何かがこちらに向かって来ていることに気付いた。


【風の衣】を発動していても聞こえる水の跳ねる音……数は四体か五体で、魔力は感じないし……大して強くもない。


 何かに追われて逃げているってわけでもないし、俺を狙っているんだろう。


「ってことは、肉食の獣。オオカミかな?」

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
あいかわらず魔物に大人気のセラちゃんwww
こっち側は結構野生な感じ、危険度もそこまで高くない?
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