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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 ウチの隊は領都に向けて出発したし、懸念も解決した。


 拠点に戻って来たジグハルトの隊も獲物を持って帰って来たし、夜には拠点の住人たちとちょっとした酒宴でも開くだろう。


 流石に暗くなる前から始めるとは思わないが、大分拠点内は盛り上がっていたし、誰かがちょっとでもフライングをしようものなら、そのまま始まってしまいそうな雰囲気だった。


 そうなる前に俺の二つ目の任務も今日の分をしっかり片付けないといけないな。


 ってことで、俺もすぐに北の森に向かって出発した。


 向かう先は北の拠点の西側に流れている川の周辺だ。


 予定では北の方を見て回ることになっていたんだが、そっちの方には普通に魔物がいるって言っていたし、今日ジグハルトたちが獲って来たのもその辺りにいた魔物だ。


 地上を彼らが見て回っているから、上空から俺が見て回れば一先ず調査としては十分だろう。


「……おや。確かにいるね」


 西に向かって飛んで行ってしばらくした頃、森の上からでも地上にいる魔物の気配が目に入って来る。


 拠点の周辺や一の森では上空から見えたりはしなかったんだが……それは俺が見ている範囲に魔物がいなかったり、あるいは身を隠したりしていたからだ。


 今俺が上空から見つけられているのは、この辺りが自分たちの縄張りだからなのか、特に警戒せずにうろついているからだろう。


 やっぱり変なのは北の拠点周辺やその北側辺りだけなんだろうな。


「って決めつけるのはまだ早いかな? 川の向こう岸も少しは見ていたみたいだけど、そっちはそこまで調べられていないって言ってたし、その辺りまで見ておこうかね」


 俺は速度を落としてしばらく周囲を飛んで回っていたが、再び西に向かって移動を開始した。


 ◇


 北の森を流れる川とその周囲は、雨季前に魔物寄せの薬品が流されていたりして、この辺りではあまり見かけない魔物が普段よりも多くうろついていた場所だ。


 ついでに、そこから少し離れはするが、カエルもどきたちとの戦闘で大規模な崩落を起こしたりもしていた。


 すぐに補修をしたものの、だからといってすぐに元通り……とはいかなかったんだろうが、雨季が明けて環境に変化が出たことも理由なのか、側を通った時に魔物の姿が目に入った。


 地面は魔法で整地しているが、流石に木を生やすことは出来ないためちょっとした広場になっていて、いくつかの群れが集まっている。


 種族がバラバラだがボスになりそうな個体はいないし、中立地帯みたいな場所になっているのかもしれない。


「でも、あそこに北の方の魔物が集まっている感じはなかったし、やっぱり西や南じゃなくて北に向かってるんだろうね。……っと、川に出るね。何かいるかな?」


 地上の様子を見ながら飛んでいると森の切れ目が見えてきた。


 そのすぐ先に川が流れている。


 雨季の間は水量も多く、カエルもどきだけじゃなくて北の方にいる大型のヘビの魔物なども来ていたが……今はどうだろうか?


 まだ雨が止んで数日だし、変化はないかな?


 そんなことを考えながら、森の終わりのすぐ手前で停止して周囲を見渡した。


「……ふぬ。とりあえず、川の中にも側にも強力な魔物はいなさそうだね」


 俺のいる場所から少し南の位置で、魔物でも魔獣でもない数頭のただのシカが、呑気に川辺で水を飲んでいた。


 水を飲みに来る獣や弱い魔物を狩るために水場で待ち伏せ……ってのはよくあることで、当然狩られる側だって警戒しているんだが、あのシカは全く警戒している様子がない。


 この森で警戒心の無い獣が生きていけるわけないし、危険がないと確信しているからなんだろう。


 ってことはだ。


「もっと見て回ろうかと思ったけど、獣の方がオレより危機察知能力は高いだろうしね」


 今はこの辺に魔物はいないってことか。


 近くにはいたし、たまたま今離れているってだけなんだろうが……そうなると、この辺を見て回るよりもさっさと向こう岸に行った方がいいだろう。


 シカたちを脅かさないように、俺は遠回りをして向こう岸に向かうことにした。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
セラの危機察知能力って高かったかな?まあ蛇達もセラの一部としてみればそうかな。
魔物が居ても生き残ってる動物たちは凄い
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