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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 右足を突き出したまま突撃すると、茂み諸共その中にいた魔物を粉砕した感触が伝わって来た。


 倒したのは小型の妖魔種で……一体か二体か?


 俺に気付いていなかったようだし、綺麗に体のど真ん中をぶち抜いたはずだ。


「さて……何があった!?」


 背後を振り返った俺は、突っ込んでいった跡を確認する。


 進路上にあった茂みは蹴りと風とで消し飛んでいて、ついでにそこにいた魔物も弾け飛んでいて目立つ物は見当たらないが……。


「おや?」


 俺が蹴り飛ばした茂みの跡に穴が開いているのが見えた。


「ここにも穴か……」


 俺がさっき見つけた穴から延びていた地下通路はこっちには延びていないはずだし、これはまた関係のない穴のはずだ。


 ただの穴か、それとも地下通路か……ヘビたちも気にしているので確認しようかと覗き込みに行ったが。


「おっと!?」


 中から一体のゴブリンが飛び出て来た。


 だが、ヘビたちが気にしていたこともあって俺もこの可能性は考えていたため。


「よいしょっ!!」


【風の衣】に触れるより先に後退すると、すかさず距離を詰めて右手を振り抜いて真っ二つにした。


「ふぬ……驚きはしたけど……ただのこの辺のゴブリンだね。他にはいないみたいだし……さっき倒したのも含めて、ここを寝床にでもしてたのかな?」


 穴を覗き込んだが、向こうの穴と違ってこちらは深さが一メートルほどで、底がすぐに見えている。


「……水が溜まっていないし、雨が止んでから掘ったのかもね。今なら地面も柔らかいだろうし、タイミング的には丁度よかったのか」


 雨季の間は他の場所にいた弱い魔物が、浅瀬に出て来て住処を用意しているんだろう。


 コイツらは茂みに紛れるようにしていたけれど、木とか岩の陰なんかにもありそうだな。


「でも、そうなるとあんまり地面ばっかり気にしていても仕方がないのかな?」


 何かの手掛かりになるかもと、地下通路の跡を追っていたが……こんな風に魔物が新しく寝床代わりに穴を掘っているんだとしたら見分けがつかなくなる。


 もっとベテランの冒険者や猟師ならそんなことはないんだろうが……生憎俺はそこまで森も魔物も詳しくない。


 まぁ……この辺の魔物を倒すことは出来るかも知れないが、別に今回はそれが目的ってわけじゃないしな。


「まぁ……こういうものもあるんだってことがわかったし、無駄にはならなかったね」


 地面だけにこだわらずに、当初の予定通りこの辺を色々見て回ることにしよう。


「んじゃ……後処理はどうするかな。穴ごと埋めちゃおうか?」


 蹴りが直撃した魔物は弾け飛んだが、こっちは真っ二つにはなったものの死体はそのまま残っている。


 穴を潰すついでに一緒に埋めてしまおうか。


 俺は尻尾で死体を引っ張って穴に落とすと、続けて地面を蹴って穴を崩していった。


 ◇


 地面付近から木の枝付近まで高度を上げて、森を広く見て回るようにすると、またいくつか発見があった。


 まずは地下通路の跡を追っていた場所まで戻ったんだが、その途中で木の洞なんかに新しく掘られた穴があったんだ。


 先程は跡を追うことに集中していたし、そもそも木は避けるように動いていたから気付かなかったが……結構あるんだよな。


 ただ、餌でも探しに行っているのか穴の中に魔物はいなかった。


 もしかしたらアカメたちはこういった穴にも気づいていたけど、中に何もいないから反応しなかったのかもしれないな。


「こうやって見ると、今はいないってだけで結構この辺りにも魔物はいるみたいだね。……もう少し奥とかに行けば出くわすのかな? 無理に倒す必要はないけど、昼間から元気に活動しているってのは一応気を付ける必要があるね。一旦報告に戻ろうかな……?」


 魔物が森の外に向かった気配はないし、彼らが戦闘を行うようなことはないと思うが……経過報告には丁度いい頃合いだ。


 そう決めると、俺は隊員たちと合流するために森の外に向かうことにした。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
結構隠れられる場所とかあるんだなぁ
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