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秋の夜話  作者: ふりまじん
前略剛様

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17/18

チー牛と豚丼

私たちとフリマにゆく様になって、アンタはハンバーガーに夢中になったけれど、それと同じくらい牛丼も好きだったわね。

さすがに遥香さんは反省会に牛丼は嫌だと言うから、なかなか行くことはなかった分、何か特別なお願いをする時とか、私、アンタを連れて行ったわね。


アンタは本当に牛丼が好きだったけれど、ある日、チーズの乗った牛丼が安かったのか、イベントだったのかでアンタの目に入り込んで速攻、頼んでいたわね。

チーズ牛丼=チー牛。それはネットスラングで今では使うのに気を使う単語になっているらしいわ。

ついでに、その言葉はなんか、いけてない男の表現らしくて、アンタが喜んで食べてる表現なんて、フィクションでも、ドミュメントでも書けないらしいわ。


本当に面倒くさい世の中よね。

昭和の漫画の主人公は、初めはいけてないけれど、頑張って人気が出て、牛丼の本当のCMに起用される、なんてキャラもいた気がするのに、ね。

まあ、アンタは頑張るキャラじゃないし、私は遅筆な上に人気ないし。手を出してはいけない題材には違いないって思うわ。


チーズ牛丼、私は好きだわ。そして、嬉しそうにチーズ牛丼を食べていたアンタを思い出すと、なんだか食べたくなるわ。本当にうまそうに食べていたわよね。

チーズが少しとろけてさ、それを紅生姜をいい感じに混ぜながら初めは豪快に、で、中盤から少し名残惜しそうに食べて、備え付けの麦茶が飲み放題で夏とか、美味しそうに飲んでいたわね。

まあ、飲み切ってしまったのは(満タンではなかった気もするけれど)、少し引いたけれど、店員さんは人のいない時間帯だったから笑顔で麦茶を変えてくれたわ。


まあ、チーズ牛丼、ネットの知らない人がバカにしても気にはならないけれど、メニューのカロリーはちょっとビビったわね。流石に、あれは特別な時しか食べてはいけない、そんなカロリーの高さで手が出ない代物だったわ。でも、今年の春は久しぶりに食べにいこいかな。

アンタの好きだった牛丼屋は無くなったのよ。お店、移転したの。

私も、これは無くなったんだと思ったわ。少し悲しくなったけれど、割と近所の、もう少し立地条件の良い所に移転したようよ。

そういえば、女性は豚丼とか言うらしいわ。私、豚丼好きなんだけれど。


まあ、いろんな言葉が生まれては消えてゆくわ。

でも、きっとチーズ牛丼も豚丼も、食べに行ったら美味しいと思うわ。

あの頃、アンタと食べた時のように。



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