最後の軍議
足利義昭の狙い
信長よ。
おぬしは天下を平和へ導こうとしている。
だが、わしにはわしの正義がある。
室町幕府を再興し、足利の世を取り戻すこと。
それこそが、わしの悲願なのだ。
青龍智玄の知略、光秀の助言、そして残された兵たち。
すべてを懸けて、おぬしに最後の戦いを挑もう。
この戦いで、天下の行方は決まる。
――足利義昭
第五十章 最後の軍議
京・二条御所。
信長は重臣たちを集め、最後の軍議を開いていた。
広間には秀吉、家康、柳生十兵衛、弥助、信栄、綾姫が並ぶ。
信長は静かに口を開いた。
「いよいよ決着の時が来た。」
「青龍智玄、そして足利義昭との最後の戦いが始まる。」
家臣たちは静かにうなずく。
秀吉が地図を広げた。
「敵は近江、美濃、京を結ぶ街道を押さえようとしております。」
家康が続ける。
「正面から進めば、敵の策にはまるでしょう。」
十兵衛は地図の一角を指さした。
「柳生の山道です。」
「険しい道ですが、このルートなら敵の裏を突けます。」
信長は満足そうにうなずく。
「よい。」
「正面は秀吉。」
「側面は家康。」
「十兵衛は山道から敵本陣へ向かえ。」
「弥助は余とともに中央を進む。」
「信栄は後方で兵をまとめ、綾姫とともに京を守れ。」
「はっ!」
全員が力強く応えた。
その夜。
信長は一人、庭へ出た。
空には満月が浮かんでいる。
「父上……。」
「信秀様。」
「どうか、お力をお貸しください。」
風が静かに吹き抜ける。
信長は刀の柄を握りしめた。
「この戦いで、乱世を終わらせる。」
一方、山寺。
足利義昭も最後の軍議を開いていた。
青龍智玄、明智光秀、残された兵たちが並ぶ。
義昭は立ち上がる。
「信長は必ずここへ来る。」
「天下を取り戻す最後の機会だ。」
青龍智玄は静かに笑う。
「すべて準備は整っております。」
光秀は目を閉じた。
「信長様……。」
「これが最後の戦いとなりましょう。」
夜が明ける。
朝日が東の空を染める。
信長は馬へまたがり、軍勢を見渡した。
「皆の者!」
「この戦いは、天下のためだけではない。」
「未来の子どもたちが笑って暮らせる世を築くための戦だ!」
兵たちは一斉に槍を掲げる。
「おおーーっ!」
こうして、織田軍は最後の決戦の地へ向けて進軍を開始した。
信長と義昭。
長き因縁に、ついに終止符が打たれようとしていた。
足利義昭の一言
信長。
おぬしは確かに強くなった。
武だけではなく、人の心を動かす天下人となった。
だからこそ、わしも全力で立ち向かう。
この戦いに勝つ者が、新たな時代を築く資格を得るのだ。
次はいよいよ決戦。
おぬしとわし、長き因縁に終止符を打とうではないか。
――足利義昭




