朱雀炎斎、炎の進軍
第四十二章
第四十二章 朱雀炎斎、炎の進軍
京の町は再び平穏を取り戻していた。
青龍智玄の策略による混乱は収まり、人々にも笑顔が戻り始める。
しかし、二条御所には新たな知らせが届いた。
「上様!」
早馬の使者が駆け込んできた。
「大変にございます!」
信長は使者へ目を向ける。
「申せ。」
「近江国の城が襲撃されました!」
「敵将は……朱雀炎斎!」
秀吉が息をのむ。
「ついに動きましたか。」
家康も険しい表情になる。
「武勇を誇る四天王ですな。」
信長は静かに立ち上がった。
「兵の被害は。」
「城兵は懸命に応戦しておりますが、炎斎の怪力に押されています!」
その頃、近江国。
朱雀炎斎は巨大な大槌を振るい、城門を打ち砕いていた。
「はははは!」
「これが織田の守りか!」
兵たちは必死に立ち向かうが、誰一人として炎斎を止められない。
「退け!」
一撃で数人の兵が吹き飛ばされる。
炎斎は豪快に笑った。
「信長を呼べ!」
「天下人なら、この朱雀炎斎と戦え!」
その報を受けた信長は、すぐに出陣を命じる。
「全軍、近江へ向かう!」
「御意!」
秀吉、家康、十兵衛、弥助、信栄も馬に乗る。
夕暮れ前。
織田軍は近江へ到着した。
城門の前には、巨大な大槌を肩に担いだ炎斎が立っている。
「来たか、織田信長!」
信長は馬を降りた。
「朱雀炎斎。」
「これ以上、民を苦しめることは許さぬ。」
炎斎は大笑いする。
「ならば、この力で止めてみろ!」
そう言うと、大槌を地面へ叩きつけた。
轟音とともに地面が揺れ、土煙が舞い上がる。
兵たちは思わず後ずさる。
しかし、一歩も引かなかった男がいた。
弥助である。
「上様。」
「この相手、私がお引き受けします。」
信長は弥助を見つめた。
「……頼めるか。」
弥助は力強くうなずく。
「必ず勝ちます。」
炎斎は弥助を見て笑う。
「面白い!」
「ならば、お前から叩き潰してやろう!」
二人は互いに武器を構えた。
豪腕の猛将・朱雀炎斎。
忠義の武人・弥助。
戦場には再び緊張が走る。
四天王との新たな戦いが、今まさに始まろうとしていた。
次回も楽しみに




