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もし信長が生きていたら ― 本能寺から始まるもう一つの天下 ―  作者: マーたん


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四天王、始動

登場人物


織田信長おだ のぶなが

天下人。本能寺の変を生き延び、平和な天下を築くため新たな敵に備える。


織田信栄おだ のぶひで

信長と濃姫の嫡男。父と共に戦い、次代の天下を担う武将として成長を続ける。


羽柴秀吉はしば ひでよし

信長の忠臣。優れた行動力で織田軍を支え、信長を補佐する。


徳川家康とくがわ いえやす

信長の盟友。平和な世を守るため織田家に協力する。義昭からは、いざという時に光秀を匿う人物として名が挙がる。


明智光秀あけち みつひで

現在は僧侶として身を隠している。表舞台には立たず、足利義昭の命を受けて陰から四天王へ指示を送る。


足利義昭あしかが よしあき

室町幕府最後の将軍。信長の天下を崩すため、四天王を動かして新たな戦いを仕掛ける。


足利義昭配下・四天王


黒鬼玄武こっき げんぶ

四天王の一人。「力」を司る武将。信長との戦いに敗れたが、四天王の一角として名を残す。


白虎蒼真びゃっこ そうま

四天王の一人。卓越した剣技を誇る剣豪で、「剣」の力を司る。


朱雀炎斎すざく えんさい

四天王の一人。豪腕と怪力を武器に戦う猛将で、「武勇」を司る。


青龍智玄せいりゅう ちげん

四天王の一人。仮面を着けた軍師で、「知略・謀略」を司る。

第三十六章 四天王、始動


夜の山寺。


足利義昭は静かに立ち上がり、明智光秀へ目を向けた。


「光秀よ。」


「はっ。」


光秀は深く頭を下げる。


義昭は穏やかな口調で続けた。


「もう、お前が表へ出る必要はない。」


「お前は僧侶として身を隠せ。」


光秀は驚いた表情を浮かべる。


「義昭様……。」


「信長に顔を見せる時ではない。」


「陰から四天王へ指示を出すのだ。」


「そして、いざという時は徳川家康に匿ってもらえ。」


光秀は静かにうなずく。


「承知いたしました。」


義昭は四人の武将へ視線を向ける。


「お前たち四天王を紹介しよう。」


黒い甲冑の武将が一歩前へ出る。


黒鬼玄武こっき げんぶ。」


「力を司る四天王。」


続いて、白銀の鎧をまとった剣士が前へ進む。


白虎蒼真びゃっこ そうま。」


「剣技無双と呼ばれる四天王。」


次に、紅蓮の陣羽織を羽織る大男が名乗る。


朱雀炎斎すざく えんさい。」


「豪勇無双の四天王。」


最後に、仮面を着けた軍師が静かに一礼した。


青龍智玄せいりゅう ちげん。」


「知略と策を司る四天王。」


義昭は満足そうにうなずいた。


「この四人が揃えば、信長の天下も終わる。」


一方その頃、京。


信長は夜空を見上げながら静かにつぶやいた。


「まだ終わってはおらぬな……。」


秀吉が隣へ立つ。


「上様。」


「何か胸騒ぎでも?」


信長は静かにうなずく。


「新たな敵が動き出した。」


「しかも、今度の敵は武力だけではない。」


信栄も刀に手を添える。


「どのような敵が来ようとも、私は父上と共に戦います。」


信長は微笑んだ。


「頼もしくなったな。」


その頃、山寺では義昭が静かに命じる。


「四天王よ。」


「天下を揺るがす時が来た。」


「参れ。」


四人は一斉にひざまずき、力強く答えた。


「御意!」


こうして、足利義昭のもとで新たな戦いが幕を開けようとしていた。

第三十六章をお読みいただき、ありがとうございました。


ついに、足利義昭が隠していた「四天王」の全貌が明らかになりました。


黒鬼玄武はその一人にすぎず、白虎蒼真、朱雀炎斎、青龍智玄という強敵たちが、信長の前に立ちはだかろうとしています。


一方で、明智光秀は表舞台から姿を消し、僧侶として身を隠しながら陰で四天王を動かす役目を担うことになりました。


これまでの戦いとは異なり、これからは武力だけでなく、知略や謀略が天下の行方を左右します。


信長は再び大きな試練に挑むことになりますが、秀吉、家康、弥助、そして信栄とともに、この難局を乗り越えられるのでしょうか。


次章では、義昭四天王の一人がついに動き出します。


新たな戦いの幕開けを、どうぞお楽しみに。

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