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もし信長が生きていたら ― 本能寺から始まるもう一つの天下 ―  作者: マーたん


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天下の祝宴

秀吉の一言


皆様、ようこそお越しくださいました!


わし、羽柴秀吉……いや、今日はただの父親でございます!


我が子・秀成が生まれ、嬉しさのあまり毎日が夢のようです。


上様にも「宴じゃ!」と盛大に祝っていただき、この幸せは一生忘れることはありません。


どうぞ今回は、笑顔いっぱいの宴を最後までお楽しみください!


――羽柴秀吉

第二十七章 天下の祝宴


羽柴家に嫡男・秀成が誕生してから数日。


秀吉の喜びは、誰の目にも分かるほどだった。


「上様!」


「見てください、この小さな手!」


「昨日は私の指を握ってくれたのです!」


信長は思わず笑った。


「猿、おぬしは朝から晩までその話ばかりだな。」


秀吉は満面の笑みで頭をかく。


「申し訳ございません!」


「ですが、嬉しくて仕方ないのでございます!」


弥助は豪快に笑う。


「秀吉殿、その顔は戦に勝った時以上ですな。」


「もちろんです!」


「天下をいただくより嬉しいことでございます!」


その言葉に広間は笑いに包まれた。


信長は立ち上がると、大きな声で言った。


「よし!」


「今日は祝いの日だ!」


家臣たちが一斉に信長へ視線を向ける。


「宴じゃ!」


「羽柴家の嫡男誕生を盛大に祝うぞ!」


「おおーっ!」


歓声が御所中に響き渡る。


その夜、二条御所では盛大な宴が開かれた。


全国から集まった大名たちも酒を酌み交わし、祝いの言葉を贈る。


濃姫と綾姫は、ねねの隣で優しく微笑んでいた。


「本当におめでとうございます。」


ねねは何度も頭を下げる。


「ありがとうございます。」


信栄も秀吉へ盃を差し出した。


「秀吉殿。」


「秀成殿の健やかな成長を願っています。」


秀吉は感激して盃を受け取る。


「若君……ありがとうございます!」


そこへ信長が立ち上がる。


静まり返る会場。


「皆の者。」


「今日、このような祝いの宴を開けることを何より嬉しく思う。」


「戦ばかりの世であれば、この笑顔はなかった。」


「だからこそ、この平和を未来へつないでいこうではないか。」


全員が立ち上がり、盃を掲げた。


「天下泰平に!」


「乾杯!」


大きな声が夜空へ響き渡る。


宴は夜遅くまで続き、笑い声が絶えることはなかった。


秀吉は眠る秀成をそっと抱き上げる。


「秀成。」


「お前は戦を知らずに育つ。」


「それが父の一番の幸せだ。」


その姿を見た信長は静かに微笑んだ。


「猿。」


「よい父になれ。」


秀吉は涙ぐみながら深く頭を下げた。


「はい、上様!」


こうして羽柴家の喜びは織田家、そして天下中の人々へと広がり、平和な時代を象徴する忘れられない祝宴となった。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


今回は、羽柴家に新たな命が誕生し、天下中が笑顔に包まれる祝宴となりました。


……ですが、平和な日々が続くほど、歴史は思いもよらない出来事を運んできます。


どうやら次回は、**「やばい話になりそうな予感」**です。


この平和を揺るがす新たな事件とは何なのか。


信長、信栄、秀吉、そして仲間たちを待ち受ける運命とは――。


次章も、ぜひお楽しみください。

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