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帰還

第百二十章の前に


日本へ帰ってきた。


長い旅を終え、ようやく故郷へ戻ってきた信長たち。


しかし――。


そこに待っていたのは、知っている日本ではありませんでした。


織田家が存在しない。


戦国時代も存在しない。


武士すら存在しない。


それなのに、なぜか本能寺だけは存在している。


これは単なる歴史の違いなのか。


それとも、誰かが意図的に作り出した世界なのか。


そして、本能寺で待っていたのは――。


六人目の信長。


これまでの信長たちとは違い、六人目は「歴史を記録する者」として登場しました。


彼は、信長たちが経験してきた出来事をすべて知っている。


本能寺での出来事も。


海外への旅も。


三人の信長との出会いも。


四人目の信長との戦いも。


そして、昨日の海上決戦さえも。


まるで最初からすべて決められていたかのように。


しかし、信長はその「決められた未来」を拒みました。


誰かに書かれた未来を生きるのではなく、自分自身で未来を選ぶ。


それが、今回の信長の答えです。


そして最後には、空に浮かび上がった謎の文字。


『第一幕 日本歴史再構築戦』


ここから物語は、さらに大きく動きます。


日本そのものが舞台となり、これまで以上に多くの歴史が交差していきます。


さらに――。


最後に明かされた、とんでもない事実。


燃える日本の向こうにいる軍勢。


その先頭に立っているのは――。


七人目の信長。


六人目まででも十分に異常だった歴史。


しかし、本当の戦いはまだ始まったばかりです。

第百二十章 帰還――日本に六人目の信長がいる


朝。


海の色が変わっていた。


昨夜まで荒れ狂っていた海は、何事もなかったかのように静まり返っている。


風は穏やかだった。


空には薄い雲が流れ、水平線の向こうから太陽が昇り始めている。


信長たちを乗せた船は、ゆっくりと日本へ向かっていた。


甲板の上には、誰も大声で話す者はいなかった。


昨夜の戦いが、あまりにも異常だったからだ。


四人目の信長。


原点の信長。


そして――六人目の信長。


一晩で、これほどの情報を与えられても、簡単に理解できる者はいない。


幸村は船の先端に立ち、遠くを見つめていた。


その隣には四人目の信長がいた。


同じ顔。


しかし、雰囲気はまるで違う。


幸村は横目で彼を見る。


「……本当に不思議ですね」


「何がだ?」


「信長様と、あなたが並んでいることです」


四人目の信長が苦笑した。


「私も同じことを思っている」


「最初に会った時は、敵だと思いました」


「ああ」


「正直、かなり怖かったです」


「そうだろうな」


「でも……」


幸村は笑う。


「今は少し安心しています」


四人目の信長が幸村を見る。


「なぜだ?」


「信長様が二人いるなら、何かあっても何とかなる気がします」


「……」


四人目の信長は、少しだけ笑った。


「お前は変わっているな」


「よく言われます」


「だが――」


四人目の信長は海を見る。


「悪くない」


その時。


後ろから声がした。


「幸村!」


幸村が振り返る。


「信長様!」


現在の信長が歩いてくる。


「何を話していた?」


「特に何も」


「そうか」


信長は四人目の信長を見る。


二人の目が合う。


「眠れたか?」


「眠れると思うか?」


「余も眠れなかった」


「同じだな」


二人は笑った。


しかし、その笑いはすぐに消えた。


信長が言う。


「日本へ戻ったら、まず何をする?」


四人目の信長は少し考えた。


「六人目を探す」


「やはりそう思うか」


「当然だ」


「なぜ?」


「私たちが海の上で戦っている間に、日本で何かが起きている」


「それを確かめなければならない」


信長は頷いた。


「同感だ」



船内。


ルーカスは机いっぱいに資料を広げていた。


地図。


古い書物。


時の鍵の記録。


ヴァルディア帝国の資料。


そして、昨夜拾った一枚の紙。


そこには、


『六人目は、すでに日本にいる』


とだけ書かれている。


ルーカスは何度もその文字を見た。


「おかしい……」


天狼が横から見る。


「何がだ?」


「この紙です」


「普通の紙に見えるが」


「普通ではありません」


ルーカスは紙を裏返す。


「この紙、時間の流れから切り離されています」


「どういう意味だ?」


「昨日書かれたものではない」


「では、いつ?」


「分かりません」


「分からない?」


「時間が存在しないんです」


天狼は黙った。


「過去でもない」


「現在でもない」


「未来でもない」


「この紙だけ、時間の外にある」


天狼は眉をひそめる。


「誰が作った?」


「それが分かれば苦労しません」


ルーカスは頭を抱えた。


「さらに問題があります」


「まだあるのか」


「はい」


ルーカスは時の鍵を机に置いた。


以前よりも表面にひびが入っている。


「昨夜の戦いで、時の鍵が変化しました」


「壊れたのか?」


「逆です」


「強くなっています」


天狼は驚いた。


「強く?」


「四人目の信長と現在の信長が同時に触れた瞬間、時の鍵が二つの時間軸を認識しました」


「それで?」


「これまで、時の鍵は一つの歴史を変えるための道具だと思っていました」


「違うのか?」


ルーカスは首を横に振る。


「もしかすると――」


「歴史を変える道具ではない」


「歴史を選ぶ道具なのかもしれません」



その頃。


甲板では、信長が一人で海を見ていた。


幸村が近づく。


「信長様」


「何だ」


「少し、よろしいですか?」


「構わん」


幸村は隣に立つ。


「日本へ帰ったら……」


「うむ」


「本当に、また戦になるんでしょうか?」


信長は答えなかった。


「農民一揆もありました」


「はい」


「本能寺もありました」


「はい」


「海外でも戦いました」


「はい」


「そして今度は、六人目の信長」


幸村は苦笑する。


「何だか、休む暇がありませんね」


信長は笑った。


「確かにな」


「でも……」


幸村の表情が変わる。


「私は、日本へ帰れることが嬉しいです」


信長は幸村を見る。


「そうか」


「はい」


「日本は、どう見える?」


「故郷です」


幸村は水平線を見る。


「戦っている時は、国なんてどうでもいいと思ったこともありました」


「でも、離れてみると分かります」


「日本には、帰りたい場所があります」


信長は頷く。


「余にもある」


「信長様にも?」


「ああ」


「どこですか?」


信長は少し考えてから答えた。


「人が笑っている場所だ」


幸村は笑った。


「それなら、いっぱいありますね」


「そうだな」


二人はしばらく海を眺めた。


しかし――。


その時。


見張りの兵士が叫んだ。


「陸地が見えました!」


全員が甲板へ集まる。


「日本だ!」


幸村が叫んだ。


遠くに山が見える。


朝日に照らされた日本の大地。


信長は静かにそれを見つめた。


四人目の信長も、同じ方向を見ていた。


「……日本」


その声には、複雑な感情が混じっていた。


「懐かしいか?」


現在の信長が聞く。


「私の世界では、こんな景色ではなかった」


「そうか」


「山は焼けていた」


「町は壁で囲まれていた」


「人々は武器を持っていた」


「子供まで戦を知っていた」


四人目の信長は目を細める。


「だから、この景色を見るのが怖い」


「なぜ?」


「これが失われるかもしれないからだ」


信長は答える。


「ならば、守ればいい」


四人目の信長は信長を見る。


「……ああ」



船は港へ入った。


しかし――。


誰も出迎えに来なかった。


「妙だな」


天狼が言う。


「静かすぎる」


幸村も周囲を見る。


港には人がいる。


商人もいる。


漁師もいる。


だが、誰も信長たちを見ようとしない。


まるで――。


信長たちが存在していないかのようだった。


「おかしい」


ルーカスが呟く。


「何が?」


「時間の反応があります」


「ここにも?」


「はい」


ルーカスは周囲を見渡す。


「港全体が、少しだけ未来にずれています」


幸村が驚く。


「未来?」


「はい」


「今の日本より、数時間先の時間軸になっています」


信長が眉をひそめる。


「つまり?」


「この港にいる人々は、私たちより少し先の時間を生きています」


「そんなことができるのか?」


「通常なら不可能です」


「しかし、今の日本は――」


ルーカスは言葉を止めた。


「通常ではありません」


信長は港へ降りた。


足元の石畳を見る。


「……」


何かがおかしい。


見覚えがある。


だが、少し違う。


建物の位置。


道の幅。


店の看板。


すべて微妙に違っている。


幸村が言った。


「信長様」


「ああ」


「ここ……」


「知っている」


「しかし、違いますね」


「うむ」


まるで――。


日本の別の歴史。


そんな感じだった。



一行は港町を歩いた。


人々は普通に生活している。


しかし、妙なことが一つある。


誰も戦国武将の話をしない。


誰も織田家の名前を口にしない。


信長という名前を知らない。


幸村が一人の老人に話しかけた。


「すみません」


老人が振り返る。


「何でしょう?」


「この辺りで、織田という家をご存じですか?」


老人は首を傾げた。


「織田?」


「はい」


「聞いたことがありません」


幸村は信長を見る。


信長の表情が変わった。


「では、羽柴は?」


「知りません」


「徳川は?」


「……?」


老人は困った顔をした。


「どれも聞いたことがありません」


幸村は絶句した。


「そんな……」


信長が尋ねる。


「では、今この国を治めているのは誰だ?」


老人は答えた。


「天皇です」


信長の目が細くなる。


「武士はいないのか?」


「武士?」


老人は笑った。


「昔話でしょう?」


信長たちは顔を見合わせた。


「……」


ルーカスが青ざめる。


「歴史が……」


「何?」


「この世界線では、戦国時代そのものが存在していません」


四人目の信長が言った。


「まさか……」


「はい」


ルーカスは頷く。


「ここは、私たちが知っている日本ではない」


「では?」


「別の歴史です」



その夜。


信長たちは町外れの屋敷に泊まった。


全員が集まっていた。


「整理しよう」


信長が言った。


「この日本には織田家が存在しない」


幸村が続ける。


「戦国時代も存在しない」


天狼が言う。


「武士もいない」


ルーカスが資料を広げる。


「そして、歴史上の本能寺の変も存在しません」


四人目の信長が黙っていた。


現在の信長が尋ねる。


「どう思う?」


「分からない」


「お前にも分からないか」


「ああ」


四人目の信長は拳を握った。


「私が知っている歴史とは、まったく違う」


「しかし……」


ルーカスが一枚の地図を広げる。


「一つだけ共通点があります」


「何だ?」


「この日本にも、ある場所だけ存在します」


「どこだ」


ルーカスは地図を指した。


「本能寺です」


全員が黙った。


「本能寺だけが?」


「はい」


「寺として存在しています」


信長は立ち上がった。


「行くぞ」


幸村も立ち上がる。


「はい」


四人目の信長も立った。


「私も行く」


「当然だ」



夜道を歩く。


月明かりの下。


本能寺へ向かう。


しかし、寺へ近づくにつれて、空気が変わっていった。


冷たい。


静かすぎる。


虫の声すらしない。


「ここです」


ルーカスが言った。


門の前に立つ。


本能寺。


確かにそう書かれている。


信長は門を見つめる。


過去。


現在。


未来。


何度もこの場所に来た。


しかし、今までとは違う。


「入るぞ」


門を開ける。


ギィィィ……。


中は真っ暗だった。


誰もいない。


本堂へ進む。


その奥。


一つの部屋から灯りが漏れている。


信長は刀に手をかけた。


幸村も槍を構える。


天狼が先に進む。


「誰だ」


返事はない。


天狼が扉を開けた。


そこには――。


一人の男が座っていた。


後ろ姿。


黒い着物。


長い髪。


男は振り返らない。


「遅かったな」


信長が止まる。


「貴様は誰だ」


男はゆっくり振り返った。


その顔を見た瞬間。


幸村は息を呑んだ。


四人目の信長も、目を見開いた。


現在の信長は刀を抜いた。


そこにいたのは――。


信長だった。


だが。


四人目でもない。


原点の信長でもない。


これまでのどの信長とも違う。


男は静かに笑った。


「私は――」


そして言った。


「六人目だ」



幸村が叫ぶ。


「六人目……!」


六人目の信長は立ち上がった。


「ようやく会えた」


現在の信長が刀を構える。


「何を企んでいる?」


「企み?」


六人目は笑った。


「私は何も企んでいない」


「では何をしている?」


「待っていた」


「誰を?」


六人目の信長は、四人目の信長を見る。


「お前を」


四人目の信長が眉をひそめる。


「私を?」


「ああ」


「なぜ?」


「お前だけが、失敗したからだ」


四人目の信長の表情が変わる。


「……」


六人目は続ける。


「私は、お前の世界を知っている」


「お前が何をしたのかも」


「だが――」


今度は現在の信長を見る。


「お前のことも知っている」


「余を?」


「ああ」


「本能寺から始まったお前の歴史」


「幸村との出会い」


「海外への旅」


「三人の信長との出会い」


「四人目の信長との戦い」


「すべて知っている」


幸村が叫ぶ。


「なぜ知っている!」


六人目は幸村を見る。


「私は――」


少しだけ笑う。


「この歴史を書いている側だからだ」


「……何?」


ルーカスが青ざめた。


「まさか……」


六人目は机の上に置かれていた本を開く。


そこには、信長たちが今まで経験した出来事がすべて書かれていた。


本能寺。


三人の信長。


海外。


ヴァルディア帝国。


四人目の信長。


昨夜の海上決戦。


そして――。


今この瞬間まで。


幸村が震える声で言う。


「全部……書かれている」


六人目は頷く。


「そうだ」


「では、誰が書いた?」


信長が尋ねる。


六人目は答えた。


「私だ」


信長の目が鋭くなる。


「では、お前が歴史を作っているのか?」


「違う」


「では?」


六人目は本を閉じた。


「私は、歴史を記録しているだけだ」


「では、誰が作っている?」


六人目は、信長をまっすぐ見た。


「お前だ」


「余?」


「ああ」


「お前が選ぶ」


「お前が戦う」


「お前が笑う」


「お前が失敗する」


「そして、お前が決める」


六人目は言った。


「私はそれを書くだけだ」


信長は刀を下ろさない。


「ならば、なぜ余たちをここへ呼んだ?」


六人目は笑った。


「簡単だ」


「次のページを――」


「お前自身に書いてほしいからだ」


部屋の空気が変わった。


そして六人目は、一冊の新しい本を差し出した。


表紙には何も書かれていない。


真っ白だった。


「これは?」


「まだ何も決まっていない歴史」


「未来のページだ」


「好きに書け」


信長は本を見る。


そして――。


本を閉じた。


「断る」


六人目が驚く。


「なぜ?」


「余は本に書かれた未来を生きるつもりはない」


「では?」


「自分の足で歩く」


「自分の目で見る」


「自分で決める」


信長は刀を納めた。


「それが余の歴史だ」


六人目は静かに笑った。


「……そう言うと思っていた」


その瞬間。


本能寺の外から、大きな音が響いた。


ドォォォン!!


幸村が振り返る。


「何だ!?」


外を見る。


町の空が――。


赤く染まっていた。


無数の炎。


そして、町中から人々の叫び声が聞こえる。


天狼が叫ぶ。


「敵襲だ!」


六人目の信長が窓の外を見る。


「始まったか」


信長が振り返る。


「何が始まった?」


六人目は答えた。


「六人の信長を巡る戦いだ」


「そして――」


その瞬間。


空に巨大な文字が浮かび上がった。


『第一幕 日本歴史再構築戦』


信長は空を見上げた。


幸村が槍を握る。


天狼が刀を抜く。


四人目の信長も刀を抜いた。


六人目の信長は、静かに笑う。


「信長」


「行こう」


「ここから先は――」


「お前自身が歴史を書く番だ」


信長は答えた。


「ああ」


そして――。


六人目の信長と現在の信長。


二人の信長が、並んで本能寺を出た。


その先には、燃える日本。


そして、その日本を支配しようとする――。


謎の軍勢。


だが。


誰もまだ知らない。


その軍勢の先頭に立っているのが――。


七人目の信長であることを。


第百二十章の後に


今回は、かなり大きな回になりました。


ついに信長たちは日本へ帰ってきました。


しかし、帰ってきた日本は、信長たちが知っている日本ではありませんでした。


これは非常に重要なポイントです。


これまでの物語では、「過去を変えた結果、未来が変わる」ということが何度も起きてきました。


しかし今回の日本は、それとは少し違います。


そもそも最初から、


「信長が存在しなかった歴史」


になっている。


織田信長という人物が存在しない。


織田家もない。


戦国時代もない。


武士すらいない。


それなのに、本能寺だけが残っている。


なぜなのか。


これは今後の物語における大きな謎になります。


そして、その本能寺で待っていた六人目の信長。


六人目は、これまで登場した信長とは大きく違います。


戦うために現れたわけでもありません。


天下を取るためでもありません。


未来を支配するためでもありません。


彼は、


「歴史を記録する者」


でした。


信長たちの行動を知っている。


それだけではありません。


信長たちがこれからどうなるのかまで知っているような素振りを見せています。


まるで、この物語そのものを外側から見ているような存在です。


しかし、そんな六人目に対して、現在の信長は言いました。


「余は本に書かれた未来を生きるつもりはない」


この言葉には、これまでの旅のすべてが詰まっています。


本能寺で死ぬはずだった人生。


それを生き抜いた。


歴史に決められていたはずの道から外れた。


そして、三人の信長と出会った。


自分とは違う人生を歩んだ「もう一人の自分」を見た。


四人目の信長からは、未来の失敗を教えられた。


つまり信長は、これまでずっと、


「決められた歴史」


と戦ってきたのです。


だからこそ、六人目から「未来のページ」を渡されても、それを受け取らなかった。


未来を知ることよりも、自分で未来を選ぶことを選んだ。


これは、信長という主人公がここまで歩いてきたからこそ出せる答えです。


そして、四人目の信長も信長の隣に立ちました。


かつて敵だった二人。


今では同じ方向を向いている。


これは非常に大きな意味を持っています。


「違う歴史を生きたから敵になる」


のではなく、


「違う歴史を生きたからこそ、互いの失敗を理解できる」


という関係になったからです。


現在の信長と四人目の信長。


この二人が今後どんな関係になっていくのかも、楽しみなところです。


そして――。


最後に登場した、


七人目の信長。


これは、完全に予想外の存在です。


六人目が歴史を記録する者なら、七人目は何者なのか。


戦う者なのか。


歴史を壊す者なのか。


それとも――。


六人目よりさらに上の存在なのか。


まだ何も分かりません。


しかし、七人目が率いる軍勢が日本を攻撃している。


これは今までの戦いとは違います。


これまでは、信長自身の人生や歴史を巡る戦いでした。


しかし、ここからは――。


日本そのものの歴史を巡る戦い


になります。


農民。


武士。


町人。


大名。


そして、信長たち。


すべての人々が巻き込まれていくことになります。


しかも、この世界には「戦国時代が存在しない」。


つまり、現在の日本人たちは、戦国時代のことを知らない。


刀を持った軍勢が現れた時、どう反応するのか。


戦を知らない人々を、信長たちはどう守るのか。


そして、信長自身は――。


「戦国時代を知らない日本」に、どんな未来を作るのか。


ここが、これからの大きなテーマになります。


さらに、六人目が言った言葉。


「ここから先は、お前自身が歴史を書く番だ」


これは、おそらく今後の物語を象徴する言葉になるでしょう。


過去はもう決められない。


未来も決められない。


ならば――。


今を生きて、自分で選ぶしかない。


信長の旅は、単なる天下統一の物語ではなくなりました。


歴史そのものと向き合う物語へ変わっています。


そして次回。


ついに、


日本歴史再構築戦


が始まります。


七人目の信長が率いる軍勢。


その目的。


六人目の本当の正体。


そして、この「信長が存在しなかった日本」が作られた理由。


すべてが少しずつ明らかになっていきます。


ただし――。


一つだけ確かなことがあります。


信長たちは、もう後戻りできません。


目の前にあるのは、燃える日本。


そして、その先にいる七人目の信長。


信長は刀を握ります。


幸村も槍を構える。


天狼も立つ。


四人目の信長も隣にいる。


そして六人目も――。


今まで別々だった六つの歴史が、ついに一つの場所へ集まり始めます。


次の戦いは、日本史そのものを変える戦いです。

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