海の向こうへ
今宵の信長は?
第百十五章
海の向こうへ ― 信長、世界を知る
朝の海は、静かだった。
昨日まで、信長たちは未来にいた。
空を飛ぶ乗り物を見た。
見たこともない巨大な建物を見た。
そして、自分と同じ顔を持つ「未来の信長」と出会った。
歴史そのものを名乗る存在とも戦った。
すべてが終わったと思った。
しかし――。
海岸に戻ってきた信長たちを待っていたのは、一隻の大きな船だった。
帆を張った船が、ゆっくりとこちらへ近づいてくる。
波を切りながら進むその姿を、幸村はじっと見つめていた。
「……あの船、こちらへ向かってきますね」
「ああ」
信長は腕を組んだ。
「何者だ」
天狼が目を細める。
「敵でしょうか」
「分からぬ」
信長は刀へ手を伸ばした。
「だが、敵ならば向こうから来る理由がある」
ルーカスは船の旗を見ていた。
「ヨーロッパの旗です」
「ヨーロッパ?」
幸村が聞き返す。
「はい」
「以前、海外へ行った時にも見ましたが、あれとは少し違います」
船が近づく。
やがて甲板に数人の男たちが見えた。
そして、先頭に立っていた男が叫んだ。
「織田信長!」
信長は顔を上げる。
「何だ」
男は日本語で叫んだ。
「あなたに、手紙があります!」
幸村が驚いた。
「日本語を話している……?」
ルーカスも驚いている。
「かなり流暢ですね」
船は岸近くまで来た。
小さなボートが下ろされ、男が数人の部下とともに上陸する。
男は信長の前まで来ると、深く頭を下げた。
「初めまして」
「私はアレクシス・ローレン」
「西の海から来ました」
信長はじっと男を見る。
「なぜ余の名を知っている」
アレクシスは答えた。
「あなたは、世界で知られ始めています」
「世界?」
「はい」
「織田信長」
「本能寺で死んだはずの男」
「しかし、生きている」
幸村が眉をひそめた。
「誰から聞いた」
「多くの人間が知っています」
「ヨーロッパにも?」
「はい」
信長は黙った。
「余のことが、海の向こうまで伝わっているのか」
「あなたが日本を統一しようとしていること」
「海外へ目を向けていること」
「そして――」
アレクシスは一瞬言葉を止めた。
「本能寺で死ななかったこと」
信長の表情が変わった。
「誰が知らせた」
アレクシスは一通の手紙を差し出した。
「これを読んでください」
信長が受け取る。
封を開く。
そこには、奇妙な文字が書かれていた。
しかしルーカスが横から覗き込むと、すぐに顔を変えた。
「……これは」
「何だ」
「古いヨーロッパ語です」
「読めるか」
「少し」
ルーカスはゆっくり読み上げた。
「東の国に現れた、死なぬ王」
「海を越え、世界を変える者」
「その者が現れた時、古い世界と新しい世界が交わる」
幸村が首を傾げる。
「何の話です?」
信長は手紙を見つめる。
「余の話だろう」
「ですが……」
ルーカスが続ける。
「最後に一文あります」
「何と書いてある」
ルーカスは読む。
「『織田信長よ。世界は、お前が思うほど広くない。そして、お前が思う以上に危険である』」
信長は笑った。
「面白い」
幸村が驚く。
「面白い、ですか?」
「ああ」
「海の向こうに危険がある」
「ならば、見に行けばよい」
天狼が苦笑した。
「また始まりましたね」
「何がだ」
「信長様の冒険です」
信長は海を見た。
「未来を見た」
「ならば次は世界だ」
アレクシスが口を開いた。
「では、来ていただけますか」
信長はすぐには答えなかった。
海の向こう。
そこには、信長がまだ知らない世界がある。
国。
王。
宗教。
商人。
海賊。
戦争。
そして、まだ見たことのない文化。
信長はしばらく考えた。
「行く」
幸村が笑う。
「やはり」
天狼も頷いた。
「予想していました」
ルーカスはため息をつく。
「私はもう驚きません」
信長は船を見る。
「ただし、一つ条件がある」
アレクシスが尋ねる。
「何でしょう」
「余の仲間も連れていく」
「もちろんです」
「そして、日本を勝手に利用するつもりなら――」
信長は刀へ手を置く。
「その時は、余が相手になる」
アレクシスは笑った。
「分かりました」
「あなたらしい答えです」
その日の夕方。
出航の準備が始まった。
必要な食料。
水。
武器。
衣服。
薬。
そして、未来から持ち帰ったいくつかの資料。
幸村は荷物を確認しながら呟く。
「これ、本当に全部必要ですか?」
天狼が答える。
「海の向こうへ行くんだ」
「何があるか分からない」
「なるほど」
幸村は荷物を持ち上げる。
「重い……」
信長が笑った。
「武士がそれくらいで弱音を吐くな」
「信長様、これは武器より重いですよ」
「ならば鍛錬だ」
「鍛錬ですか?」
「そうだ」
幸村は苦笑した。
「分かりました」
その様子を見ていたルーカスが笑う。
「皆さん、楽しそうですね」
信長が答える。
「旅とは、そういうものだ」
「知らない場所へ行く」
「知らない人間と出会う」
「時には戦う」
「時には酒を飲む」
「そして帰ってくる」
「それでよい」
夜。
出航前の最後の夜だった。
信長たちは海岸近くで焚き火を囲んでいた。
幸村が酒を取り出す。
「せっかくですから」
「海を越える前に一杯どうですか」
信長は杯を受け取った。
「いいだろう」
天狼も座る。
ルーカスも参加する。
アレクシスも少し離れた場所から見ていた。
「日本の酒ですか?」
「そうだ」
幸村が答える。
「飲みますか?」
アレクシスは少し迷った。
「では、一杯だけ」
幸村が酒を注ぐ。
アレクシスは飲む。
そして――。
「……強い」
幸村が笑った。
「でしょう?」
信長も笑う。
「世界を相手にするなら、それくらい飲め」
「これは世界より強いかもしれません」
皆が笑った。
その夜だけは、戦いのことを忘れた。
未来のことも。
黒き兵団のことも。
歴史のことも。
ただ、仲間と酒を飲んだ。
翌朝。
日の出とともに船は出発した。
港を離れる。
日本の海岸が少しずつ遠ざかっていく。
幸村は甲板から陸を見つめていた。
「日本が小さく見えます」
信長は答える。
「国とは、離れて初めて大きさが分かるものだ」
「そういうものですか」
「ああ」
信長は海の先を見る。
「しかし、世界はもっと広い」
船が進む。
数時間。
半日。
一日。
海はどこまでも続いていた。
最初は楽しかった。
しかし、二日目になると――。
幸村は船の端で顔を青くしていた。
「……気持ち悪い」
天狼が見る。
「大丈夫か」
「大丈夫ではありません」
「海が揺れすぎです」
信長が笑う。
「幸村」
「何ですか」
「戦場では平気なのに、海では弱いのか」
「戦場と海は違います!」
「同じだ」
「違います!」
アレクシスが笑う。
「海に慣れるには時間が必要です」
幸村は苦しそうに答える。
「早く慣れたいです……」
三日目。
幸村は少し回復した。
四日目。
魚を捕ることができた。
五日目。
自分から海へ出て、魚を釣っていた。
「慣れましたね」
天狼が言う。
「はい」
幸村は得意そうだった。
しかし、その直後――。
大きな波が船を揺らした。
「うわあああ!」
幸村が転ぶ。
信長が笑う。
「まだまだだな」
「信長様!」
六日目。
空が曇った。
風が強くなる。
アレクシスが叫んだ。
「帆を下ろせ!」
船員たちが走り出す。
「嵐です!」
信長が空を見る。
黒い雲が広がっている。
「どれほど続く」
「分かりません!」
波が高くなる。
船が大きく揺れる。
幸村は柱にしがみつく。
「これは……」
天狼も船を支える。
「かなり危険です」
ルーカスは荷物を押さえていた。
「時の鍵が!」
信長が振り返る。
「どうした」
「光っています!」
見ると、時の鍵が青く光っている。
「未来へ行った時と同じです」
信長は眉をひそめた。
「また時の門か?」
しかし、違った。
海の上に光の線が走っている。
アレクシスが驚く。
「何だ、あれは!」
船員たちが怯える。
海の中央から巨大な光の輪が現れた。
その向こうには――
巨大な都市が見えた。
海の上に存在する都市。
塔が並び
光が走り
巨大な橋が空中へ伸びている。
幸村が目を見開く。
「また未来ですか?」
ルーカスは首を横に振った。
「違います」
「では何です?」
「分かりません」
信長は立ち上がった。
「ならば、近づけ」
アレクシスが驚く。
「危険です!」
「危険だからこそだ」
船が光へ近づく。
やがて――
巨大な音が響いた。
ドォォォン!
船が光の中へ入った。
一瞬、すべての音が消えた。
次に目を開けた時。
嵐は消えていた。
海も静かだった。
しかし――
船の前に、巨大な都市が存在していた。
アレクシスが呆然とする。
「こんな場所……」
ルーカスも驚いている。
「地図にありません」
幸村が言う。
「誰が住んでいるのでしょう」
信長は答えなかった。
都市の中心には巨大な塔がある。
その塔の上には、見覚えのある紋章が刻まれていた。
時の鍵と同じ紋章。
信長の目が鋭くなる。
「また、あの紋章か」
すると都市から小型の船が出てきた。
こちらへ向かってくる。
船には白い旗が掲げられていた。
そして、その船から一人の女性が姿を現した。
長い銀色の髪。
青い服。
腰には細い剣。
彼女は信長を見ると、驚いた顔をした。
「……本当に来た」
信長が尋ねる。
「何者だ」
女性は答える。
「あなたを待っていました」
「余を?」
「はい」
「なぜだ」
女性は静かに言った。
「あなたが海を越えることは、ずっと前から分かっていました」
「誰が予言した」
女性は塔を見る。
「あなた自身です」
信長の表情が変わった。
「何だと?」
「未来の信長が残した記録です」
幸村が驚く。
「未来の信長様が?」
女性は頷く。
「はい」
「あなたが世界へ出る日を、未来の信長は知っていました」
「そして、この場所へ来ることも」
信長は考え込む。
「では、ここは何だ」
女性は答えた。
「世界の中心です」
「世界の中心?」
「はい」
「ここには、世界中の歴史を記録する者たちが集まっています」
ルーカスが驚く。
「歴史を記録する?」
「ええ」
「過去」
「現在」
「そして、可能性としての未来」
信長はその言葉を聞いて、静かに笑った。
「また歴史か」
女性も笑う。
「あなたは歴史に好かれているようですね」
「余は歴史に追いかけられているだけだ」
「そうかもしれません」
女性は船を近づけた。
「この都市へ来てください」
「あなたには、見てもらわなければならないものがあります」
信長は尋ねる。
「何だ」
女性は答えた。
「世界地図です」
「世界地図?」
「はい」
「ただの地図ではありません」
「この世界で、何が起きようとしているのか」
「そのすべてが記されています」
信長は海を見る。
そして、都市を見る。
未来を見た。
今度は世界を見る。
ここまで来た以上、引き返す理由はない。
「行くぞ」
幸村が立ち上がる。
「はい!」
天狼も続く。
「もちろんです」
ルーカスは苦笑する。
「また新しい謎ですね」
アレクシスも船を進める。
「では、世界の中心へ」
船が都市へ近づいていく。
やがて巨大な門が開いた。
そこには、世界中から集まった船が並んでいる。
西の国の船。
南の国の船。
北の国の船。
そして、東の国の船。
信長はそれらを見つめた。
「これが……世界か」
女性は答えた。
「はい」
「そして、あなたがこれから知る世界です」
信長は一歩、船から降りた。
その瞬間――
都市の巨大な鐘が鳴った。
ゴーン――。
一度。
二度。
三度。
街中に響き渡る。
人々が一斉にこちらを見る。
そして、誰かが叫んだ。
「東の王が来た!」
別の人間が叫ぶ。
「織田信長だ!」
「本当に来た!」
「日本の天下人だ!」
「本能寺から生き残った男だ!」
ざわめきが広がる。
信長は驚いた。
世界の人々が、自分を知っている。
しかし――
その視線には、恐怖だけではなかった。
興味。
期待。
警戒。
そして、敵意。
さまざまな感情が入り混じっている。
女性が小声で言う。
「ここから先は、簡単な旅ではありません」
信長は笑った。
「望むところだ」
「日本で天下を目指した時よりも?」
「ああ」
「未来へ行った時よりも?」
「ああ」
「ならば――」
女性は都市の奥を指差す。
「世界の歴史を変える者たちと、出会うことになります」
信長は歩き出した。
幸村たちも続く。
巨大な都市の中央へ。
そこには、世界中の地図が飾られた大広間があった。
壁一面に描かれた地図。
日本は、その一部にすぎない。
信長は立ち止まる。
「日本が……こんなに小さい」
幸村も驚いている。
「本当に……」
女性が言う。
「国の大きさだけで、世界の価値は決まりません」
信長は頷いた。
「分かっている」
「だが、これを見ると考えが変わる」
「日本を守るだけでは足りない」
「世界を知る必要がある」
女性は微笑んだ。
「その答えを聞きたかった」
信長は地図へ近づく。
すると、地図の中央が赤く光った。
一つの国。
その場所には、黒い印がついていた。
信長が尋ねる。
「これは何だ」
女性の顔が険しくなる。
「現在、世界で最も危険な国です」
「なぜ」
「そこには、黒き兵団と同じ技術を持つ者たちがいます」
信長の表情が変わる。
「黒き兵団……」
「はい」
「未来だけではありません」
「世界にも、その力を持つ者が存在します」
信長は地図を見る。
「国の名は?」
女性は答えた。
「ヴァルディア帝国」
「聞いたことがない」
「当然です」
「あなたの時代の日本では、まだ知られていない国です」
「しかし、これから世界を巻き込む大戦を起こそうとしています」
幸村が槍を握る。
「戦争……」
女性は頷く。
「そして、その戦争の鍵になるのが――」
時の鍵だった。
信長は手の中の鍵を見る。
青い光が強くなっていく。
「なるほど」
信長は笑った。
「やっと分かってきた」
「何がです?」
「なぜ余が本能寺で生き残ったのか」
全員が信長を見る。
「このためだったのかもしれぬ」
未来を知るため。
世界を知るため。
そして、まだ起きていない戦いを止めるため。
信長は地図の前に立つ。
「ならば行くぞ」
幸村が尋ねる。
「どこへ?」
信長は赤く光る国を指差した。
「ヴァルディア帝国」
「そこへ行き、黒き兵団の秘密をすべて暴く」
天狼が笑う。
「また戦いですか」
「いや」
信長は答える。
「今回は、戦う前に話を聞く」
幸村が驚く。
「信長様が?」
「ああ」
「余も未来を見て変わった」
「敵だから斬る」
「それだけでは、何も終わらぬ」
信長は地図を見る。
「なぜ敵が敵になったのか」
「それを知る」
「それでも戦う必要があるなら、その時に戦えばよい」
ルーカスは感心したように頷く。
「未来へ行った意味がありましたね」
信長は笑った。
「そうかもしれぬ」
そして、海の向こうから始まった新しい旅は――
ついに世界の中心へたどり着いた。
しかし、信長たちはまだ知らなかった。
ヴァルディア帝国の奥深くに眠っているもの。
黒き兵団を生み出した本当の技術。
時の鍵を作った者。
そして――
信長が本能寺で生き残ることを、最初から計画していた人物の存在を。
世界地図の隅で、もう一つの赤い光が灯る。
女性が振り返った。
「……もう一つ、異変が」
信長が尋ねる。
「何だ」
女性は震える声で答えた。
「日本です」
「日本?」
「はい」
地図上の日本が、赤く光り始めている。
信長の顔から笑みが消える。
「日本で何が起きている」
女性は答えられない。
その時――
大広間の扉が勢いよく開いた。
一人の兵士が飛び込んできた。
「大変です!」
「日本から緊急通信が入りました!」
信長は立ち上がる。
「何と言っている」
兵士は息を切らしながら答えた。
「日本国内で――」
「黒い軍勢が確認されたとのことです」
信長は地図を見る。
世界のヴァルディア帝国。
そして日本。
二つの場所が同時に赤く光っている。
信長は刀を握る。
「……世界を見に来たと思ったら」
幸村が横に立つ。
「日本が呼んでいますね」
「ああ」
信長は静かに笑った。
「どうやら、世界の戦いは日本から始まるらしい」
遠くで鐘が鳴った。
そして、信長の新たな戦いが始まった。
第百十五章 登場人物
「海の向こうへ ― 信長、世界を知る」
織田信長
本能寺で死ぬはずだったが生き残り、過去・未来を越えて旅を続ける天下人。
未来の自分と出会ったことで、「歴史を支配する」のではなく「歴史と共に歩む」ことを学んだ。
今回は海を越え、ついに世界へ目を向ける。
ヴァルディア帝国と黒き兵団の存在を知り、日本で起きている異変にも立ち向かうことになる。
真田幸村
信長の旅に同行する武将。
戦場では勇猛だが、船には少々弱いという意外な一面を見せる。
信長にとっては、ただの家臣ではなく、共に酒を飲み、笑い、困難を乗り越えてきた仲間。
世界へ出ても信長の側を離れず、どんな危険にも立ち向かう。
天狼
信長たちの旅を支える武人。
冷静な判断力と高い戦闘能力を持ち、常に周囲を警戒している。
未来での戦いを経験したことで、歴史の流れが単純なものではないことを理解している。
今回も信長の護衛として世界へ向かう。
ルーカス・ベルナール
海外事情や歴史、古い文献に詳しい学者。
今回の旅では、海の向こうの国々について信長たちに説明する重要な役割を担う。
未来から持ち帰った資料や「時の鍵」の異変にも気づく。
世界の歴史を知るにつれて、信長たちの旅が単なる海外旅行ではないことに気づいていく。
アレクシス・ローレン
ヨーロッパからやって来た船の船長。
信長の名を知っており、海の向こうから一通の手紙を届けるために日本へやって来た。
信長たちを世界の中心と呼ばれる都市へ案内する人物。
陽気で人当たりがよく、幸村の船酔いを見て楽しそうに笑っていた。
銀髪の女性
世界の中心に存在する都市で信長たちを待っていた謎の女性。
名前はまだ明らかになっていない。
世界各国の歴史と「時の門」について詳しく知っている。
未来の信長が残した記録も知っており、信長がこの場所へ来ることを以前から予測していた。
未来の織田信長
未来で信長たちが出会った、もう一人の信長。
人々を守るために未来を管理しようとした結果、自由を奪う存在になってしまった。
しかし、過去の信長との対話によって自分の過ちを認め、再び人々と共に歩む道を選んだ。
現在の信長たちとは別の場所で、新しい未来を作り始めている。
ヴァルディア帝国
世界地図に赤く示された謎の大国。
黒き兵団と同じ技術を持つとされ、世界規模の戦争を起こそうとしている。
なぜ黒き兵団の技術を持っているのか、誰がその技術を作ったのかはまだ不明。
黒き兵団
過去から未来まで信長たちを追い続けてきた謎の軍勢。
人間によって作られた存在とされているが、その本当の目的はまだ分かっていない。
時の鍵と同じ紋章を持ち、歴史そのものにも深く関係している。
謎の手紙を送った人物
「世界は、お前が思うほど広くない。そして、お前が思う以上に危険である」という言葉を信長へ送った人物。
正体はまだ不明。
信長が世界へ向かうことを知っていた可能性があり、物語の重要人物になる。
日本に現れた黒い軍勢
第百十五章の最後に存在が確認された新たな敵。
信長たちが海外へ出た直後、日本で確認された。
ヴァルディア帝国との関係が疑われている。
⸻
今章からの重要人物
信長たちの旅の仲間
信長・幸村・天狼・ルーカス
海外側の重要人物
アレクシス・ローレン・銀髪の女性
未来からつながる人物
未来の織田信長
敵側
ヴァルディア帝国・黒き兵団・日本に現れた黒い軍勢
そして――
「信長が本能寺で生き残ることを、最初から知っていた人物」
この人物の正体が、次の大きな謎になります。




