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未来への扉

未来とは、まだ誰も見たことのない場所です


信長たちは時の鍵を使い、ついにその扉を開きました


そこにあったのは、信長たちが知っている日本とはまったく違う世界でした


高くそびえる建物


夜でも明るい街


空を走る乗り物


そして、未来の人々が知っている織田信長の歴史


しかし、未来に残されていたのは信長の名前だけではありませんでした


信長が生き残ったことで、織田家も歴史の中で生き続けていたのです


そこで信長たちを待っていた一人の少女


彼女は未来の織田家を守る者でした


そして、信長が生き残った理由には、まだ誰も知らない大きな秘密が隠されています


過去から未来へ


信長の旅は、ついに新しい時代へ踏み込みます


しかし、その未来にも黒き兵団は存在していました


信長を追い続ける者たちの正体とは何なのか


そして、空に現れたもう一人の信長とは何者なのか

第百十二章


未来への扉 ― 信長が見たもう一つの日本


夜が明ける前だった


城の外はまだ暗く、鳥の声すら聞こえない


しかし、信長は眠っていなかった


机の上には、黒い箱が置かれている


その中央には、あの不思議な紋章が刻まれていた


時の鍵


本能寺で見つけたこの鍵が、今度は未来への道を開こうとしている


信長は椅子に座ったまま、箱を見つめていた


「未来……か」


昨日、黒き兵団の男が残した言葉が頭から離れない


信長が生き残った理由を知りたければ、未来へ来い


なぜ未来なのか


本能寺の真実は、過去にあると思っていた


だが違った


過去で起きた出来事の答えは、未来に残されているのかもしれない


その時、扉が開いた


「信長様」


幸村だった


「起きておられましたか」


「ああ」


幸村は箱を見る


「やはり、行かれるのですね」


「行く」


信長は迷いなく答えた


「だが、余一人では行かぬ」


幸村が微笑む


「もちろんです」


その後ろから天狼も現れた


「私も行きます」


そしてルーカスも入ってくる


「私も同行します」


信長は三人を見る


「未来へ行けば、戻れぬ可能性もある」


「それでも来るか」


幸村は即答した


「はい」


天狼も頷く


「ここまで来て、今さら置いていかれるつもりはありません」


ルーカスは少し苦笑した


「私も、歴史学者として未来を見ないわけにはいきません」


信長は立ち上がった


「ならば行くぞ」


四人は城の外へ出た


向かったのは、海岸だった


かつて時の門が開いた場所


そこには、今も小さな黒い金属片が落ちていた


信長は時の鍵を取り出す


金属片に近づける


その瞬間――


海が光った


「始まった!」


ルーカスが叫ぶ


波が左右へ割れていく


空へ向かって青白い光が伸びる


そして、何もなかった空間に巨大な門が現れた


幸村が息を呑む


「これが……未来への門」


天狼は刀へ手をかける


「何が待っているか分かりません」


「それでも行く」


信長は一歩前へ進む


門の向こうには、真っ白な光しかない


信長は振り返った


「幸村」


「はい」


「もし戻れなくなったら――」


「その時は、戻れる方法を探します」


「そうか」


信長は笑った


「ならば問題ない」


そして門へ入った


光が信長の身体を包む


一瞬、身体が浮いたような感覚があった


周囲の音が消える


時間そのものが止まったようだった


過去の映像が次々と流れていく


桶狭間


長篠


安土


本能寺


海外


農民たちとの戦い


幸村との出会い


天狼との戦い


そして――


これまでのすべて


信長はそれらを見つめた


「これが、余の歴史か」


だが、その先に見えたものは違った


見たことのない町


見たことのない建物


空を飛ぶ巨大な乗り物


道路を走る無数の車


夜なのに昼のように明るい街


信長は目を見開いた


「何だ……これは」


幸村も言葉を失っている


「こんな町が……」


天狼は空を見上げる


「建物が高すぎる」


ルーカスだけは黙っていた


やがて光が消える


四人は地面へ降り立った


そこは、大きな街の中心だった


人々が行き交っている


しかし、誰も信長たちを気にしていない


幸村が小声で言う


「ここは……本当に未来ですか」


ルーカスが周囲を見る


「おそらく」


信長は街の看板を見る


そこには、見慣れた文字が書かれていた


日本


信長は驚いた


「日本……」


「日本が残っている」


幸村が頷く


「はい」


「しかし、我々の知っている日本とは違います」


その時だった


大きな画面にニュースが映し出された


信長は画面を見る


そこには一人の人物が映っていた


そして、その人物の名前を見た瞬間――


信長の表情が変わった


「……織田信長」


幸村が驚く


「信長様の名前が?」


画面には、歴史についての特集が流れていた


『織田信長生存説』


『本能寺の変の真相』


『歴史を変えた謎の人物』


信長は画面から目を離せない


自分の人生が、未来では研究されている


しかも――


本能寺の変について、現代の人々は真実を知らない


「余のことを……まだ調べているのか」


ルーカスが答える


「信長公は、未来でも特別な人物なのでしょう」


しかし、画面に次の映像が映った瞬間


四人は言葉を失った


そこには、一枚の古い写真が映っていた


写真の中には、黒い服を着た人物がいる


そして、その隣には――


信長によく似た男が立っていた


幸村が震える


「これは……」


天狼が画面へ近づく


「信長様ではありません」


「しかし、顔が似すぎています」


信長は画面を見つめる


するとニュースキャスターが言った


『この人物については、現在も正体が分かっていません』


『一部では、織田信長本人ではないかという説もあります』


信長は目を細める


「余ではない」


「ならば誰だ」


その時


背後から声がした


「あなたの子孫です」


四人が振り返る


そこに、一人の少女が立っていた


黒い髪


現代風の服


そして、胸元にはあの紋章


時の鍵と同じ紋章だった


信長が尋ねる


「何者だ」


少女は静かに答えた


「私は、未来の織田家を守る者です」


「未来の……織田家?」


「はい」


幸村が驚く


「織田家が未来にも残っているのですか」


少女は頷く


「あなたが生き残ったことで、織田家は歴史から消えませんでした」


「そして、あなたの子孫たちは長い間、ある使命を受け継いできました」


信長は少女を見る


「その使命とは?」


少女は答えた


「時の門を守ることです」


信長は驚いた


「では、余が生き残った理由も――」


少女は首を横に振る


「まだすべては話せません」


「なぜだ」


「歴史を知りすぎれば、あなた自身が未来を変えてしまうからです」


信長は少し笑った


「またそれか」


「過去を変えるな」


「未来を知りすぎるな」


「まるで余を監視しているようだな」


少女は黙った


その瞬間だった


街の遠くから大きな警報音が響いた


ウゥゥゥゥ――


人々が一斉に走り出す


「何だ!」


天狼が身構える


少女の顔色が変わる


「来た……」


信長が尋ねる


「何が来た」


少女は空を見上げる


「黒き兵団です」


信長は驚いた


「未来にもいるのか」


「はい」


「そして、あなたを追っています」


空が黒く染まっていく


巨大な飛行船のようなものが姿を現す


その船から、無数の黒い兵士が降りてくる


信長は刀を抜いた


「未来でも戦うことになるとはな」


幸村も槍を構える


「信長様、どうしますか」


信長は笑った


「決まっている」


「戦う」


しかし少女が叫ぶ


「待ってください!」


「黒き兵団は、あなたを殺すためだけに来たのではありません!」


信長が振り返る


「では何のためだ」


少女は震える声で答えた


「あなたを未来へ連れていくためです」


「そして――」


少女は空を指差す


「あなた自身に、真実を見せるためです」


信長は空を見る


黒い兵団の奥に、巨大な人影が浮かんでいた


その姿を見た瞬間


信長は言葉を失った


そこにいたのは――


若き日の自分だった


未来の信長


いや


それとも――


本能寺で死ぬはずだった、もう一人の信長なのか


黒い影が笑う


「ようやく来たか」


「織田信長」


「お前が生き残った理由を教えてやる」


信長は刀を強く握った


未来の戦いが、始まろうとしていた

未来へ来た信長たちを待っていたのは、驚くべき光景でした


そこには、現代よりもさらに進んだ日本がありました


そして未来の人々は、織田信長を歴史上の重要人物として知っていました


しかし、それだけではありません


未来には、織田家の血筋が残っていたのです


時の門を守るという使命を受け継ぎながら、長い年月を生きてきた織田家


その一人である少女が、信長たちの前に現れました


彼女は信長の子孫なのか


そして、なぜ信長が生き残ることが未来に必要だったのか


まだ答えは出ていません


さらに恐ろしい事実も明らかになりました


黒き兵団は過去だけではなく、未来にも存在していたのです


そして彼らの前に現れたのは、信長自身によく似た人物


もし本当に未来の信長なら、なぜ彼は黒き兵団とともにいるのでしょうか


信長が生き残った世界


信長が生き残らなかった世界


二つの歴史が存在しているのかもしれません


次に待っているのは、未来の信長との対決


そして、長い旅の中で隠され続けてきた「生き残った理由」の真実です

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