↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/47

第二十二話 国交樹立

 外務省。


 ジェプニア共和国から国交樹立の打診を受けてから、一週間。


 両国の外交担当者は、国交樹立に伴う文書の内容や、外交使節の交換などについて、細かな擦り合わせを続けていた。


「先方から、最終案について回答が来ました」


「修正点は?」


「ありません。こちらの案で合意するとのことです」


「これで纏まりましたか」


「はい。通商や科学技術などの協定については、国交樹立後に改めて協議するということで一致しています」


「分かりました。それでは、予定どおり進めましょう」


「はい」



 首相官邸 大ホール。


 国交樹立に向けた最終会談を控え、日本側の代表が待機していた。


 内閣総理大臣と外務大臣、その他外務省の関係者が数名、席についていた。


「そろそろですね」


「ええ」


 扉の外から、声が聞こえた。


「ジェプニア共和国代表団の皆様がお見えです」


「お通ししてください」


 扉が開く。


 ジェプニア共和国の代表団が入室してきた。


 先頭には、ジェプニア共和国の首相がいる。


 濃色のフロックコートに身を包み、落ち着いた表情で室内へ入ってくる。


「本日は、遠いところお越しいただき、ありがとうございます」


「こちらこそ、お招きいただきありがとうございます」


 両国の代表が握手を交わす。


「それでは、どうぞお席へ」


「失礼いたします」


「本日は、日本国とジェプニア共和国との外交関係樹立について、最終的な確認をさせていただきたいと思います」


「はい。ジェプニア共和国としても、同じ認識です」


 外務大臣が文書を手元に置く。


「先日からの協議で、文面についてはいずれも合意に達したものと考えておりますが、如何でしょうか」


「はい。こちらでも確認しております」


「それでは、最終案を確認しましょう」


 総理が文書に目を通す。


「日本国とジェプニア共和国は、相互の主権と独立を尊重し、両国間に正式な外交関係を樹立する」


「異存ありません」


「また、双方は、それぞれの首都に外交使節を置くため、必要な措置を講じる」


「同意します」


「通商、科学技術、文化交流その他の分野については、今後、必要に応じて協議する」


「我が国としても、その方針を希望いたします」


「それでは、これをもって最終確認と致します」


「日本国政府は、ジェプニア共和国との国交樹立を歓迎します」


「ジェプニア共和国政府も、日本国との正式な外交関係の樹立を歓迎いたします」


「では、署名をお願いします」


 日本側が文書に署名する。


 続いて、ジェプニア側も署名した。


「これをもって、日本国とジェプニア共和国との外交関係が正式に樹立されました」


「ありがとうございます」


「こちらこそ。今後とも、よろしくお願いいたします」


 両国の代表が、再び握手を交わした。


 会談を終え、ジェプニア共和国代表団が退室する。


「総理、11時45分から記者会見の予定です」


「分かりました」



 初接触から一か月。


 日本とジェプニア共和国は、正式な外交関係を結んだ。

ご意見・ご感想、誤字脱字のご報告いただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。