昔、昔、あるところに…
世界は7柱の神から始まった。
創造の神 エルドーラ様
風の神 ルフリア様
水の神 アーリア様
土の神 ドーガン様
火の神 トーラス様
光の神 リィン様
闇の神 セイン様
エルドーラ様はまず天使族、妖精族、エルフ族の生気を糧とする3種族をおつくりになりました。
世界は生気に満ち、3種族はなにも口にせずとも空腹にもならず、病気やけがもなくただ健やかに暮らしていけていたのです。
それがある時より大地が荒れ始め、我らを満たせるだけの生気が得られなくなりました。
それまで争うことのなかった3種族はより濃い生気のある場所を求めて移動し、争うようになりました。
特に妖精族は増えすぎた種族を養うため、広大な生気の濃い場所を求め、我らと戦闘を繰り返しました。
そこで、創造神は人間種をおつくりになりました。
生気ではなく、食事という糧で生きられる種族です。
彼らのために食べられる動物もお創りになられ、我らは人間種から生気をもらえるようになりました。
しかし、人間種は食べるために農地や牧草地などやはり広大な土地を必要とし、結局は土地の奪い合いになったのです。
どの種族が多くの人間種を獲得できるかという生きるための戦争をしていました。
なんだか、本末転倒な気もしますが。
創造神は人間種をこよなく愛でられ、大地と豊穣の女神をお創りになり、豊かな大地を与えられました。
豊かな大地とは生気に満ちた大地でもあり、人間種を多く獲得できれば、それだけで生気を得られるということになっていったのです。
そこで、今度は土地ではなく人間種を得るための戦争が始まりました。
我らはもともとそういう荒事にはたけていません。
戦争も多少はしますが、どちらかというと人間を篭絡することに注視し始めました。
天使族とエルフ族は魅了が使えましたが、妖精族には魅了がなく、力づくで人間を集めていました。
ほとんど奴隷同然の扱いでです。
サイズが違うので人間と交わることもできませんしね。
ここで、ティルはふぅと息を吐き、一息ついた。
「なるほど、だから妖精族は狂暴ね、でもサイズが小さいなら簡単に勝てるんじゃ?」
赤川がもっともな質問をする。
「人間がアリをつぶそうとしてもなかなか殺せないのと一緒だ。小さすぎて困るんだよ。」
ベルが横から答えた。
「なるほど、こっちはでかいからつつき放題だしな。」
赤川も納得顔だ。
「でも、向こうも小さい分決め手にかけるのでは?」
「まぁそうなんだけど、ちっちゃいのがねちっこくつついてくるんだぜ?嫌だろ。しかも致命傷にはならないけど、結構これが痛いんだ。」
「まぁ確かに嫌だわな。」
「戦争といってもお互い決め手に欠けるから泥沼ですよ。」
「その、創造神はなにも言わないのか?自分が創造した種族が争いあってるのに。創造神がもっと生気に満ちた土地をガンガン与えまくればいいだけなのでは?」
3人は顔を見合わせあぁっポンっと手を叩く。
気がつかんかったんかい。
こいつら意外に頭悪いんじゃ…
思ったとたんに頭を張り倒された。
「今、すんごく失礼なこと考えただろ。」
カーエルにはたかれて、ティルが俺を抱きしめる。
「カーやめてください。これはわたしのです。」
かばってくれてるんだろうけど、ついにコレ扱いですか。
ちょっと長い話になんか疲れた。
で、結局なにが言いたかったんだろう。
向こうの世界の説明?
説明されても別に俺ら向こうに行けるわけでもないし。
まぁ、3種族+人間という構図はわかったけど、だから?
ただ、疲れただけな気がする…
赤川も同じらしくなんかげんなりしてる、気がする。
結局赤川の機嫌が悪かったのはなぜだったんだろう。
それも聞けなかったけど、赤川の機嫌はそれなりに直ったようでそれだけは良かったと思わずにはいられない。
誤字脱字、文章ミス等多々あると思いますが、見つけ次第訂正していきますので、ご容赦ください。




