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執事登場

ティルたちがやってきてすでに1か月ほどたっていた。

ティルとベルは毎日出かけてはこの世界の事を勉強しているらしい。

あと、帰る方法を調べたり、なぜ俺の上にばかり門が開くのか3人で議論したりしてみたり?

カーエルは赤川の家に行ったまま向こうに居ついたようで帰ってこない。

向こうでなにやってるのか、考えるとちょっと怖いので考えないようにしている。

まぁ、赤川自身はすこぶる機嫌がいいので、基本気にしないようにしている。

「ひろむ、口あけて。」

ティルとのキス(朝食)にもなんとか慣れた?多分…

「ひろむ、俺も俺も。」

ベルがティルの後ろに立って順番待ちしていた。

仕方がないので、んっとばかりに顔を突き出すとティルが間に割って入る。

「だめです。ひろむは私のです。そんなにお腹がすいたなら私がしてあげます。」

そういってベルの顔を両手で押さえぶちゅうっと口づけた。

「お前はいらない、俺はひろむとしたいんだ。お前とじゃ空腹が増すばかりだ。」

「贅沢いわないでください。とにかくひろむはダメです。」

「お前のもんじゃないだろ。白き巫女でもあるまいし。」

白き巫女?なんだそれ…また知らない単語が…二人だけでわかる言葉が出るたび、なんだか胸のあたりが痛い。

「うるさいですよ。とにかくダメなものはダメなんです。」

「なんだよ、暴君め。外で調達してくるよ。」

そう言って窓から飛び出ていった。

魅了で生贄選ぶんだろうけど、頼むから犠牲は最小限にしといてくれと祈らずにはいられなかった。

女体化したベルはかなりの妖艶美女でナイスボディ、魅了なんかつかわなくても憂い顔でその辺に立っているだけで男、女問わず入れ食い状態。

なので、ベッドインも思いのままで相手は役得なのだが、なんか実情をしっている俺としてはやはり犠牲者と言ってしまう。

最近の俺は一日のほとんどティルの事を考えている気がする。

帰り方がわかったらすぐに帰ってしまうんだろうかとか、。今何してるのかな?とか今日の晩御飯は何だろうとか。

最近ティルはネットとテレビで料理を覚えてくれた。

一度気まぐれで簡単な食事を作ってくれた時、俺がすっごく喜んだからとそれからも色々と勉強して作ってくれるようになったのだ。

自分は食べないから味見とかしてもいまいち、わかってはいないようだがどの動画でも味見しているので味見は大事だと思っているらしい。味は俺的には結構おいしい。

ただ、食材が湯水のように消費されるので、それを補充するのが俺のもっぱらの仕事になっていた。

その日も帰りにスーパーにより、頼まれた食材や予備の食材を買い込み両手に大荷物を抱えて家へ急いでいた。

そしてコンビニ近くのいつもの道を曲がる。

一瞬躊躇したが、家に帰るのはここを通るしかない。

そろっと覗き見上を見上げ、一応の安全を確認し 慎重に角を曲がった。

きっと3人で打ち止めだよな。

とフラグが立ちそうな事を考えながら曲がると不穏な気配。

上から家庭衣料'(羽毛布団)は落ちてはこなかったがふわりと影が目の前に…

それはばさっともどさっとも落ちてこなかったが俺の目の前に優雅に舞い降りた。

こういう登場の仕方は初めてだな。

と、ぼんやり思った。

その影は俺の手から買い物袋を取り俺の手をとって目の前にひざまづいた。

「お初にお目にかかります。あなたはティの白き巫女ですか?」

やっぱティルの関係者か、しかもまた白き巫女。

「白き巫女ってなんですか?俺は女ではないし、巫女でもありません。」

「なんと、それだけティの匂いをさせていて白き巫女ではないと。」

心底驚いたように言われても、その白き巫女自体がわからんというのに。

「白き巫女ってなんですか?ティルは知り合いですが、白き巫女の意味がわかりません。」

意味の分からない言葉に少しいら立って対応がちょっとつっけんどんになるのは仕方がないと思う。

「これは失礼いたしました。私はティの家のすべてを管理する執事をしております、クラウスと申します。ティとルゥがお世話になっておりますようで、感謝しております。」

と恭しく俺の手の甲にキスをした。

わぁっと叫びたいのをかろうじてこらえた。

俺はご令嬢ではないぞっと思いながらも平静を装いにこやかに手をクラウスから取り戻した。

クラウスには羽根もついてないし、よくアニメとかで執事が着ているような普通の服なので隠さなければいけないことはないのだが、とにかく家へ急いだ。









誤字脱字、文章ミス等多々あると思いますが、見つけ次第訂正していきますので、ご容赦ください。

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