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舞い降りた天使たち  作者: 結城南


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13/20

おかえりのち修羅場…!?

体温が暖かくてすぐに俺は眠くなった。

しかし、なんだかくすぐったくて眠れない。

「眠れないだろ。」

と、文句を言う。

「気にするな、味見だ味見。」

「気になるし、試食はゆるしてないぞ。」

「添い寝の対価だ。黙って食われておけ。」

俺は食われたくない。

しかし、しっかりと抱き込まれていて非力な俺では抜け出せない。

「いい加減に…んっ。」

首筋に唇の感触。

不意をくらって抵抗が緩み思わずもれた声に恥ずかしくて頭が真っ白になる。。

その隙をみのがすカーエルではなかった。

万全の態勢で押さえられ、唇をうばわれた。

不本意ではあるが、かなり気持ち良い。

ティルとは違うかなりの技巧派。

これがさくらんぼの茎を口の中で結べるという達人…?

暴れまわる舌の動きについていけるわけもなく、経験値の差を思い知る。

そして、ばたんとドアが開く。

今朝の再現、既視感デジャブ再び。

誰??

ずかずかと部屋に侵入してくる気配。

急に首根っこを掴まれてカーエルの羽根の中から引っ張り出された。

「なにやってんだ。」

あきれ顔の赤川が俺とカーエルを交互に見比べ、深いため息をつく。

「確かにすぐ戻るとは言ってたけど、戻ったなら連絡くらいしろ。」

「邪魔するな、小僧。我の邪魔をするとは命知らずなことだな。」

「言ってろ。」

なにやら赤川とカーエルは親密なご様子。

俺はにゃんこのごとく首根っこを掴まれたまま二人をみていた。

「なんならお前でもいいぞ?」

俺はポイっとドアの外へ放り出された。

俺の部屋なんですけど!

まぁ、赤川もさみしかったのかもな。

でもすぐ戻るって聞いてたなら教えてくれたって…

部屋の中からはなにやらピンクな気配。

こりゃ今夜はオールかなっとぶちぶち文句を言いながらすることもないので、近くの高台にある公園まで散歩にでた。

町の灯りがとてもきれいね横浜♪的にきれいな夜景で、灯りが暖かそうにみえた。

いいなぁ、今頃みんな家族団らんで暖かい食卓を囲んでたりするのかなぁっとぼんやりみていた。

そういえば前にティルと初めてのお出かけしたとき…


日曜日だというのに朝、いつもの時間に目が覚めた。

ティルの羽根の中だと朝日が差さないので時間がわかりづらい。

ティルの腕と羽根の中から這い出て、伸びをしながらカーテンを開ける。

冬とは言え朝の陽ざしは暖かく爽やかだ。

寒い朝は空気も澄んでいて気持ちいい。

「ティルもそろそろ起きろ~」

「ん…まぶしいですよ。」

キラキラと朝日に輝く金髪、眠そうにしてまた羽根に潜り込もうとしている。

「朝はちゃんと朝日を浴びて一日の体調を整えるんだ。」

「あぁ、それ知ってますよ。えっと…なんでしたっけ、朝日を浴びるとなんとかって物質が生成されるんですよね。えっと…てとろどときしん…?」

「そんなもん生成したら墓場に直送だ。セロトニンだ、セロトニン。」

「あぁ、そんな名前でしたね。」

「なんでふぐ毒なんか生成しようとするかな。」

「ここ最近色々勉強してましたからごっちゃになったんでしょうか。いつ向こうに帰れるかわからないので勉強しないと…」

いつ戻れるか…うそばっかり。実はいつでも帰れたんじゃないか。

帰り方も最初から知ってたけど、生気が足らなくて帰れなかっただけ…

それも3人もこっちへ来たなら普通にいつでも帰れたみたいだし。

一体なにしにこっちに来たんだろう。

脱線してしまったが、そのあとなぜかセロトニンについて色々聞かれたけど、俺だってそんなにくわしいわけじゃないので、後で自分で調べろと丸投げしたっけ。

んで、ティルに朝日を浴びさせるのと俺の気分転換を兼ねて外へ出ることにしたのだけど、まさかそのままの格好のティルでは外にも連れ出せなくて、俺の服を貸そうとしたのだが……

もともとあまりファッションには興味がないので、俺の服といっても貸せるのはスーツかジーンズ、あとはジャージ…

ジーンズもスーツも膝から崩れ落ちれるか笑うしかないくらい絶望的に足の丈が足りない…くそう、俺だって短くはなんだ、くやしくなんてないんだからね!

で、しかたないのでついでに買い物もしないとってことでまずは洋服を買いにいったのだが。

「たっか。」

ちょっとおしゃれな服屋に入ると飾ってある服はのきなみン万円。

でもとりあえず何かを買わなければ、ティルが目立ちすぎる。

天使のわっかも足して天使のコスプレで押し通してはいるが、いかんせん顔面偏差値が高すぎるから目立つ目立つ。

「君、モデルやってみない?」

「君目立ってるね、芸能界に興味ないかな?」

と次から次からの名刺アタックに俺たちは逃げ回った。

それこそ服を買うどころの騒ぎじゃない。

ちょっと大きな公園に逃げ込み、トイレに駆け込む。

なんでトイレ?

「ちょっとこっちへ。」

身障者用に少し広いトイレに二人で入り、いつものキラキラ。

こんなとこで女性になる気?

こんなとこから女性と二人で外でたら俺、まるっきりの変態じゃん。

朝からトイレでいたす危ない大人確定じゃん。それは困るぞ。

とあたふたしているとキラキラは収まり、普通に服を着たティルがいた。

「これでいいでしょうか?」

なんだ、服だけかわれるんだ。

ほっとすると同時にちょっとムカッ!

そんなことできるなら最初からやっとけよな。

それなら出かける前に適当な服に変われただろう。

さっきまでの苦労はなんだったんだ。

疲れてがっくりしてる俺をティルがエスコートしてくれる。

なんかお金持ちのお嬢様になった気分。

そこからは気持ちよく買い物も忘れて一日楽しく過ごしてしまった。

夕暮れになり、夜景の綺麗なレストランで食事をした。

rティルって食べれるんだ?」「

「食べることはできますが、これで生気は補充されませんので、意味のないことです。」

意味がないって、ここ結構お高いんですけど…?

まぁ、それはおいといてこれはまるでデート…?

初デートが男とって…男となのか?

女にもなれるティルとデート、男とって言って正解なのか?微妙な気分。

食事を終え、ティルと夜の港を歩いていた。

遠くに見える工場のライトがなんか別の世界に来たように幻想的。

肩を抱き寄せられて唇が重なる。

ティルが食事をする時のディープキスとはちがう軽いフレンチキス…って言うんだっけ?

なんだか普通にデートみたいで気恥ずかしい。

こういうところで経験値の差がでるのがくやしい。

そんなこともあったなぁっと思い出に浸っていたら冷えてきた。

「さむっ…」

このままでは俺が凍える。

かといって家に帰るわけにもいかず…

しかたないので赤川の家へ向かった。

赤川ン家は広いし、全館空調で建物丸ごと暖かいし。

鍵あいてないだろうけど、まぁいけばなんとかなるかもしれない。

廊下でも暖かいから最悪、部屋の前でうずくまりでもしていたら、そのうち帰ってくるだろうし

と、とりあえず赤川の家へ向かった。

赤川の部屋は21階っと、部屋の前につくと、あれ?ドアが開いてる?

恐る恐る中へ入ると電気のついたリビングからホスト風の若い男が飛び出して来た。

もしや、泥棒!

思わず意味もなくファイティングポーズをとってみる。

「康介!…じゃない?あんた誰…」

「俺は赤川の同僚の香月だけど…君は?」

「そんなことより、あんた康介の居場所しらないか?」

「赤川の…」

言っていいものなんだろうか…

赤川のやつこんな恋人がいながらカーエルともお楽しみって…

なんかムカっとしたので、言うことにした。

「俺の家にいるはずだけど」

「なんであんたの家…連れてってよ。」

あ…言うんじゃなかった。

暖かい部屋に未練を残しながら再び俺は若いホスト風イケメンを連れ、家にもどらされた。

部屋からはまだピンクな気配。

踏み込んで良いものか迷っていたら、後ろから手が伸びてきて勝手に俺の家のドアが勢いよくあけられた。

「康介!!」

しゅ、修羅場…?

俺はボーゼンとたちつくしたまま、ドアの外から部屋の中の行く末を眺めていた。









誤字脱字、変換ミス等てんこ盛りかもですが速やかに訂正していきたいと思っておりますので長い目で見てやってくださいm(__)m

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